2023年チェルシーで印象に残った出来事ベスト5を発表

2023年チェルシーで印象に残った出来事ベスト5を発表

トッド・ベーリー氏が率いるコンソーシアムがオーナーが変わり、2シーズン目を迎えたチェルシーフットボールクラブ。2023年も残りあとわずかとなりました。今回はChelseaFC infoが、この1年間で最も印象に残った出来事ベスト5を選出。チェルシーの2023年を共に振り返ってみましょう。

【第5位】

わずか206日でポッター監督が解任

2023年4月2日にグレアム・ポッター監督の解任を発表したチェルシー。2022年9月にブライトンから招聘し、5年契約を結んでいた。2022-23のCLではチームをベスト8に導くことに成功していたが、公式戦31試合12勝8分11敗と成績は振るわず、アストンビラに負けた後に解任された。

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在籍日数は206日と、2004年以降にチェルシーで指揮をした歴代監督の中ではロベルト・ディマッテオ氏(161日:2012年6月13日~2012年11月21日)に次ぐ短さとなってしまった。その後は、クラブのレジェンドであるフランク・ランパード氏が暫定監督として指揮を執ったが、成績は上向かずリーグ12位で、ヨーロッパのコンペティションに出場する資格を失う結果となった。

【第4位】

新会社『Infinite Athlete』と胸スポンサー契約

2022-23シーズンで胸スポンサー『3』との契約が切れたチェルシー。ドイツの金融会社『アリアンツ』、ストリーミングサービスの『パラマウント・プラス』などとも交渉を行っていたが、金額面やリーグ側から承認がおりずに拒否されるなど難航。そのような中、Tempus Ex MachinaとBiocore, LLCの合併により、2023年に設立された「Infinite Athlete(インフィニットアスリート)」社が手を挙げたが、リーグの承認プロセスが長引き、9月30日に胸スポンサーになることが正式に発表された。

インフィニットアスリートは、パフォーマンス向上・怪我リスクの低減に繋がるデータを収集してチームやクラブなどに共有していく企業で、今年4月には既にTempus Ex Machinaと7 年間のパートナーシップを締結したことをチェルシーが発表。クラブの公式アプリ、デジタルおよびモバイルのファンエンゲージメント、スタジアム内のファンの強化、スポンサーの活性化、コーチング、トレーニング、選手の健康など、クラブの運営に関して利用している。

なお契約金は、4300万ポンド(約78億円)になる予定で、契約は現在1シーズンのみとなっている。そのような中、来シーズンの主要パートナーとして最も有力な候補として挙げられているのが『リヤド航空』。チェルシーがチャンピオンズリーグ出場権を獲得した場合、契約額は年間最大6000万ポンド(約109億円)に達する可能性があると予想されている。

【第3位】

チェルシーオーナー陣が約117億円でストラスブールを買収

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6月22日、チェルシーを買収したコンソーシアム「BlueCo」が、フランスのストラスブールの新株主となることで合意した。

「BlueCo」は7500万ユーロ(約117億円)程度で、ほぼ100パーセントの株式を取得したようだ。オーナーの一人であるトッド・ベーリー氏は、マンチェスターシティを筆頭に世界各国の13クラブを傘下に収めているシティフットボールグループ(CFG)、ライプツィヒやザルツブルクのレッドブルグループのように、世界各国のクラブを買収し、そこで『若手のスーパースターたちに、公式戦の出場時間を与えながら、チェルシーのピッチに立つための道筋を作る』ことを計画しており、ストラスブールの買収に至った。

ストラスブールは1906年に創設し、現在トップカテゴリーのリーグ・アンに所属。2018–19シーズンにはリーグカップで優勝するなど、国内外で12のタイトルを持つ名門のクラブ。今シーズンはパトリック・ビエラ氏が監督に就任。チェルシーからはアンジェロ・ガブリエルがローンで移籍し、公式戦16試合に出場し、3アシストを記録している。チームも6勝5分6敗の9位とトップハーフに浮上するなど調子を上げてきている。

今後もマルチクラブプロジェクトを進めていきたい「BlueCo」は、ポルトガルリーグのクラブを買収したいと考えているようだ。

【第2位】

ポチェッティーノ氏が監督に就任

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2023年7月1日に、マウリシオ・ポチェッティーノ氏がチェルシーの監督に正式に就任した。契約は2年間で、さらに1年の延長オプションが付いている。トッテナムでは2018-19シーズンにチームをチャンピオンズリーグ決勝まで導いた経験があり、その後2021年から2022年にかけてPSGを率い、リーグ・アンとクープ・ドゥ・フランス優勝を果たしていた。

ここまで公式戦24試合を戦い、12勝4分8敗。カラバオカップではブライトンやニューカッスルユナイテッドに勝ち準決勝進出を決めているが、リーグ戦では8勝4分8敗で10位と怪我人続出の影響もあり、結果が出せてないのが現状。

しかし、若い選手たちを上手くまとめて、士気を高めている手腕は素晴らしく、カラバオカップで優勝できればポチェッティーノ監督自身もイングランドで初のタイトルを獲得することになり、チームにも勢いがつくはず。チェルシーの成長のために、欠かせない存在になるだろう。

【第1位】

今夏の移籍市場で選手が総入れ替え

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2023年夏の移籍市場では32人がチェルシーを退団。そして、多くの中心選手がクラブを去ることになった。具体的には、アカデミー出身のメイソン・マウントやルベン・ロフタスチーク、ハドソン・オドイ、CLで決勝点を挙げたカイ・ハヴァーツ、キャプテンのセサル・アスピリクエタ、中盤の要となっていたエンゴロ・カンテ、マテオ・コバチッチ、正ゴールキーパーだったエドゥアール・メンディなどがチームを去った。

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そのような中、コール・パルマーやモイセス・カイセド、ニコラス・ジャクソン、ロベルト・サンチェス、クリストファー・エンクンク、ロメオ・ラヴィアといった若手中心の補強を行い、計17人の選手を獲得。2021年のチャンピオンズリーグ優勝を知る選手は、チアゴ・シウバ、リース・ジェームズ、ベン・チルウェルの3人となった。

大幅な入れ替えを敢行し全く別のチームになった『新生チェルシー』。新たな航海をスタートさせた。