昨冬チェルシーに正式加入したドゥジュアン・リチャーズ。”ウィスパー”というニックネームの由来や憧れの選手を明かす
- 2024.02.16
- Column
- ドゥジュアン・リチャーズ, チェルシー選手紹介, フェニックスオールスターズ, ジャマイカ代表, チェルシー, チェルシー移籍
昨年3月に、ジャマイカのフェニックスオールスターズに所属するドゥジュアン・リチャーズと事前契約を結んでいたチェルシー。
昨年11月10日に18歳となったことで、正式にチェルシーに加入。トップチームなどでトレーニングを積みながら、FAユースカップのクリスタルパレス戦(2月8日)でデビュー。そして、その翌日に行われたプレミアリーグ2のウエストハムユナイテッド戦、インターナショナルカップのPSV(2月15日)にも出場するなど、実践経験を徐々に積み始めた。
リチャーズは、ジャマイカのポートロイヤル出身。幼い頃からサッカーをスタートさせて、ジャマイカのフェニックスオールスターズで成長。2023年3月にはジャマイカのフル代表にも選出され、6月のトリニダードトバゴ戦では初得点を記録するなど、多くのチームが彼の獲得に関心を示し、特にニューカッスルユナイテッドは獲得に熱心だったが、最終的に彼がチェルシーを選択した。
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そんな彼が、チェルシーで初めてインタビューに応え『ジャマイカでのサッカーライフ』、『ウィスパーというニックネームの由来』、『憧れの選手』『ジャマイカ代表デビュー』、『夏のプレシーズンで生まれた友情』などについて話をした。
「僕にとって、ゲットー出身(※低所得者層地域)ということは大変なことだった。でも大きな夢を持っていた。こんなことが起こるとは思っていなかったけど、心の中ではずっとプロのサッカー選手になりたいと思っていた。ジャマイカでは精神的にタフでなければ、簡単にはいかない。粘り強くないと失敗してしまうんだ。
そんな環境の中で、家族は僕にとってとても大切な存在だった。トレーニング中は、いつも応援してくれていたし、様子を見に来てくれた。それがとても嬉しかったね。そして、フェニックスのアカデミーを経験できたことも喜びだった。僕が荒れていたときに助けてくれたんだ。だから、何があってもこのクラブを愛し続けるし、次に何が起こっても、サポートをし続けていきたいと思っているよ」
何があってもサッカーだけには集中して取り組んでいたと明かすリチャーズ。年齢を重ねるにつれて、さらにサッカーに夢中になり、憧れの選手が活躍するのを見続けた。
「若い頃は、生中継の試合をテレビで見るのが好きではなかった。いつもハイライトやスキルを見て、誰が一番速い選手なのかを見るのが好きだった。でも年齢を重ねるにつれて、生でサッカーを見ることに興味を持つようになった。そして様々な選手を見て、彼らのようになりたいと思うようになった。
その中でも子供の頃から、見ていた選手がレオン・ベイリー(現アストンヴィラ所属)。なぜなら、彼は私と同じアカデミー出身。彼は5、6年前から私のアイドルなんだ。ジャマイカ代表チームで出会って、今では友達だと言えることが本当にうれしい。彼は私がなりたかったもの全てなんだ」
-ニックネーム『ウィスパー』の由来は?-
リチャーズは、一昨シーズン フェニックスアカデミーなどで、31ゴール・19アシストを挙げる活躍をみせているときに、『ウィスパー』というニックネームを付けられたという。
「若い頃は、大きな声で話せなかった。いつも横に行って、その人だけに聞こえるように話をしていた。だからコーチからそのニックネームをもらったんだ。それ以来、そのニックネームとともに生きてきた。いつかシャツの背中に『Whisper』って入れられたらいいなって思っているんだ!」
とピッチ外では控えめな性格だったため、親しみを込めて、このニックネームが定着していったという。11歳からスタンフォードブリッジに到着するまで、アストンヴィラやクリスタルパレスなど世界中のトップアカデミーチームと対戦した経験を持っているリチャーズ。そのクオリティが目に留まり、2023年3月のトリニダードトバゴ戦でジャマイカフル代表に選出。6月のトリニダードトバゴ戦では初得点も記録した。
「自分が生まれた国のためにピッチに立つことは、バロンドールを受賞したようなものだった。本当に特別な瞬間で、得点したときは、どうしていいか分からなかった。ただ走ってセレブレーションをしたんだ。家族が叫んで泣いているビデオを見せてもらったときは、本当に特別なことをしたと思ったね」
昨夏には、ポチェッティーノ監督の元で行われたプレシーズンにも参加、そこで早くも仲が良くなった選手ができたという。
「夏のプレシーズンツアーで、クラブと一緒に練習する機会を得ることができたんだけど、そこでカーニー・チュクエメカ、ノニ・マドゥエケと仲良くなれた。そこで僕が感じたのは、みんながみんなを1人の人間としてきちんと扱っているということだった」
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センターフォワードに加えて、左右のウイングポジションでもプレーができるリチャーズ。しかし、そのポジションには多くの若手選手がいる。トップチームにも帯同しているデイビッド・ワシントン(18歳)、ここまでリーグ2で7ゴールを記録しているロニー・スタッター(18歳)、2023年にサウサンプトンから移籍し、ここまでリーグ2で5ゴールをマークしているジミー・ジェイ・モーガン(18歳)など、熾烈なポジション争いに勝たなくてはいけない。
トップチームで出場できるチャンスを獲得するため、まずはユースチームなどで結果を残していくことからスタートする。『Whisper』というニックネームがユニフォームの後ろに入るような活躍を見せてくれることを期待したい。
Source:Chelsea FC
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