チェルシーがサウサンプトンに3対1で勝利。トゥヘル監督がバークリー&ロフタスチークを起用した理由を話す

チェルシーがサウサンプトンに3対1で勝利。トゥヘル監督がバークリー&ロフタスチークを起用した理由を話す

2021年10月2日行われたプレミアリーグ第7節、チェルシー対サウサンプトン(ホーム・スタンフォードブリッジ)は、チェルシーが3対1(チェルシー:チャロバー、ヴェルナー、チルウェル。サウサンプトン:ウォードプラウズ)で勝利した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、チャロバー、チアゴ・シウバ、リュディガー、アスピリクエタ(c)、ロフタスチーク(バークリー、後半38分~)、コバチッチ(ジョルジーニョ、後半28分~)、チルウェル、オドイ(マウント、後半20分~)、ルカク、ヴェルナーで、フォーメーションは3-4-2-1。なおプリシッチ、ジェームズは怪我、そしてカンテは新型コロナウイルス陽性のため欠場となった。

守り続けたマンチェスターシティ戦、攻め続けたユベントス戦と違い、チェルシー、サウサンプトン共に攻める姿勢を見せた一戦となった。そのような中、チェルシーは前半9分という早い段階で先制することになる。右コーナーキックからチルウェルがボールを供給すると、ロフタスチークが頭ですらし、ファーにいたチャロバーが押し込んだ。

追加点を狙うチェルシーは前半36分、自陣からドリブルでゴール前まで運んだリュディガーのスルーパスに抜け出したルカクが左足を振り抜き、ゴールが決まったかと思われたが、これはオフサイド。加えて、前半41分にはオドイのクロスにヴェルナーが頭で合わせて押し込んだと思われたが、その前のプレーでアスピリクエタがウォーカーピーターズに反則を犯した可能性があるということで、VARが入った。主審のアトキンソンさんはモニターを見て、ファウルと判断。しかし、この判定に納得がいかなかったトゥヘル監督が抗議をしたが、その行為にイエローカードが出されるほど加熱した状態になった。

チェルシーは、良い攻撃を展開しながらも1点のリードのみで前半を終えた。

後半もオープンな状況が続き、チェルシーは追加点を狙いに行くがゴールは奪えずにいた。逆に後半14分にサウサンプトンがPKを獲得し、これをウォードプラウズが決め、同点に追いつかれてしまう。

追加点が取れず、同点に追いつかれてしまうという悪い流れの中、トゥヘル監督はこの状況を打破するべくマウント、ジョルジーニョを投入。後半32分、そのジョルジーニョが最初のパスを出したときに、ウォードプラウズが後ろから危険なスライディングタックルをし、イエローカードが提示。しかしVARで映像を確認し主審がカードの色を赤に変更。ウォードプラウズは退場となった。

数的有利になったチェルシーは、後半38分にバークリーを入れ得点を狙う。すると、その1分後にバークリーのパスから、アスピリクエタがペナルティエリア右に抜け、グラウンダーで折り返したボールをヴェルナーがダイレクトで押し込みチェルシーが追加点を奪った。

後半44分には、マウントの折り返しに合わせたルカクのシュートが右のポストに弾かれ、セカンドボールに反応したアスピリクエタのシュートもクロスバーに直撃。さらに、こぼれ球をチルウェルがボレーシュート。相手のGKマッカーシーに止められたと思ったが、ゴールラインテクノロジーで得点が認められ、結果3対1でチェルシーが勝利。苦戦したものの公式戦の連敗を止める貴重な勝利となった。

試合後トゥヘル監督は、

「内容は絶対に勝利に値するものだった。最後のほうにゴールを決めたが、本当はもっと早く勝てたはず。前半にいくつかチャンスがあったが、それをものにできなかったり、無効にされたりして、これは仕方のないことだが、全体としては勝利に値するものだった」

と話した。また、前半にヴェルナーのゴールがVARにより取り消されたことにも言及。

「悔しかったのは、ほとんど理由もなく2点目を失ったこと。ハーフタイム前に2点目を取っていれば、試合を見送ることができた。しかし、1-0のままでは、相手が再び勢いづく危険性がある。私はアスピリクエタのプレーをファウルとは思わなかった。シーズン前にここで話し合ったが、みんなが “イギリスのサッカー “に戻り、ソフトタッチで反則を取らないようにしようと言っていた。雨が降っていて滑り、プレーの流れがゴールの2~3段階前で止まっていたから、余計ストレスだった。なぜこのゴールが認められなかったのか、全く理解できない」

と判定が認められなかったことに疑問を呈した。加えて、ここ最近、トゥヘル監督は移籍をすることができなかったロフタスチーク、バークリーを評価し出場のチャンスを与えている。

「ロフタスチークとバークリーは、今のところプレッシャーを感じていない。このようなチャンスを得て、サポートを受けられることに満足している。6週間前には、重要な出場時間を得られる立場になるとは想像できなかったかもしれない。しかし、彼らはポジティブな精神を持っていてプレッシャーを感じていないからこそ、チームに力を与えてくれている」

この試合でもバークリーのパスから得点が生まれるなど、彼が好調だということが証明された。サウール、ハヴァーツ、ツィエク、プリシッチといった選手がいる中、バークリーやロフタスチークがポジション争いに勝ち、チームに貢献している。シーズンの長い中で、様々な選手が活躍することは、チェルシーにとって大きなプラスになる。

 

・サウサンプトン戦でヴェルナー&チルウェルがゴールを決めたことで、今シーズンリーグ戦でのチェルシーの得点者が12人に(プリシッチ、アロンソ、ルカク、チャロバー、シウバ、リュディガー、カンテ、ジェームズ、ハヴァーツ、コバチッチ、チルウェル、ヴェルナー)

・チャロバーは、ホーム・スタンフォードブリッジにおいて、2本の枠内シュートで2得点

・ヴェルナーは昨シーズンに続き、サウサンプトン戦でリーグの初ゴールを決める