約768億円を投じカイセド、パルマー、ラヴィアなど17選手を獲得【チェルシー2023年夏の移籍市場閉幕・まとめ】

約768億円を投じカイセド、パルマー、ラヴィアなど17選手を獲得【チェルシー2023年夏の移籍市場閉幕・まとめ】

2023年9月1日の23時(日本時間2日7時)に移籍市場がクローズとなったプレミアリーグ。今夏の移籍市場において、チェルシーが獲得した選手や退団選手、ローン移籍選手をまとめた。

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チェルシーは、ブンデスリーガで得点王になったクリストファー・エンクンク、ビジャレアルからフォワードのニコラス・ジャクソン、そしてブライトンからモイセス・カイセド&ロベルト・サンチェスを獲得するなど、計17人の獲得に成功。

昨夏は、スターリング、ククレジャ、フォファナなど計14人を獲得し、約422億円を投じていた。しかし今夏は、さらに積極的な補強を敢行し、17名に使用した金額は約4億8670万ユーロ(約768億円)。昨夏の移籍金額を大幅に上回る結果となった。

【関連記事:オーバメヤン、フォファナなど14人を獲得し補強費は400億円以上に!・チェルシー2022年夏の移籍市場まとめ

《獲得選手》

【GK】

ロベルト・サンチェス←ブライトン(2300万ユーロ・約36億円)

ジョルジェ・ペトロビッチ←ニューイングランドレボリューション(1600万ユーロ・約25億円)

【DF】

アクセル・ディサシ←モナコ(4500万ユーロ・約71億円)

イシュ・サミュエルズ=スミス←エヴァートン(470万ユーロ・約7億3000万円)

【MF】

モイセス・カイセド←ブライトン(1億1600万ユーロ・約183億円)

ロメオ・ラヴィア←サウサンプトン(6200万ユーロ・約98億円)

コール・パルマー←マンチェスターシティ(4700万ユーロ・約74億円)

レスリー・ウゴチュク←レンヌ(2700万ユーロ・約42億円)

ケンドリー・パエス← インデペンディエンテ・デル・バジェ(最大で約2000万ユーロ・約31億円※2025年5月に加入)

オリー・ハリソン←ニューカッスルユナイテッド(フリー)

【FW】

クリストファー・エンクンク←RBライプツィヒ(6000万ユーロ・約94億円)

ニコラス・ジャクソン←ビジャレアル(3500万ユーロ・約55億円)

デイヴィド・ワシントン←サントス(1600万ユーロ・約25億円)

アンジェロ・ガブリエル←サントス(1500万ユーロ・約23億円)

アレックス・マトス←ノリッジシティ(フリー)

ディエゴ・モレイラ←ベンフィカ(フリー)

ドゥジュアン「ウィスパー」リチャーズ← フェニックスオールスターズフットボールアカデミー(移籍金不明、2023年11月加入)

チュクエメカ、エンクンクといった攻撃的な選手が怪我で離脱をしていることから、移籍最終日にはマンチェスターシティからコール・パルマーの獲得に成功。また、コバチッチやカンテ、ロフタスチーク、ジョルジーニョ(2023年1月)が抜けた中盤を強化するために、カイセド、ラヴィア、ウゴチュクを獲得。昨シーズンと遜色ない顔ぶれが中盤に揃った。

マウント、オドイらアカデミー出身選手も退団

一方で、今夏は退団する選手が非常に多く、カイ・ハヴァーツ(アーセナル)、アカデミー出身のメイソン・マウント(マンチェスターユナイテッド)やルベン・ロフタスチーク(ミラン)、カラム・ハドソン・オドイ(ノッティンガムフォレスト)、キャプテンのセサル・アスピリクエタ(アトレティコマドリード)など、ローンバックも含めて32名が退団。

また、2021年夏にサウサンプトンに移籍していたティノ・リヴラメントには売却条項が付いており、約1700万ユーロ(約27億円)が得られることになった。収入は2億8100万ユーロ(約443億円)となっている。

《退団選手》

【GK】

エドゥアール・メンディ→アルアハリ(1900万ユーロ・約30億円)

ネイサン・バクスター→ボルトン(フリー)

イーサン・ワディ→ミルウォールFC(フリー)

プリンス・アデゴケ→所属先未定(フリー)

サミ・トレムカニ→AEK アテネ(フリー)

【DF】

カリドゥ・クリバリ→アルヒラル(2300万ユーロ・約36億円)

イーサン・アンパドゥ→リーズユナイテッド(800万ユーロ・約12億円)

セサル・アスピリクエタ→アトレティコマドリード(フリー)

デュジョン・スターリング→レンジャーズ(フリー)

ババ・ラーマン→PAOK(フリー)

デリック・アブ→サウサンプトン(フリー)

ヘンリー・ローレンス→SL16(フリー)

サム・マクレランド→セントジョンストンFC(フリー)

ファン・カスティージョ→所属先未定(フリー)

【MF】

メイソン・マウント→マンチェスターユナイテッド(6400万ユーロ・約100億円)

マテオ・コバチッチ→マンチェスターシティ(3000万ユーロ・約47億円)

ルベン・ロフタスチーク→ミラン(1600万ユーロ・約25億円)

エンゴロ・カンテ→ アルイテハド(フリー)

ティエムエ・バカヨコ→ロリアン(フリー)

ジョー・ハイ→所属先未定(フリー)

ベン・エリオット→レディング(フリー)

デニス・ザカリア→ユベントス(ローンバック)

【FW】

カイ・ハヴァーツ→アーセナル(7500万ユーロ・約118億円)

クリスチャン・プリシッチ→ミラン(2000万ユーロ・約31億円)

カラム・ハドソン・オドイ→ノッティンガムフォレスト(900万ユーロ・約14億円)

ピエール=エメリク・オーバメヤン→マルセイユ(フリー)

テューダー・メンデル=イドウ→アンデルレヒト(フリー)

ブライアン・フィアベマ→レアルソシエダ(フリー)

ルイス・フラワー→ブライトン(フリー)

シルコ・トーマス→所属先未定(フリー)

ジェイデン・ウェアハム→所属先未定(フリー)

ジョアン・フェリックス→アトレティコマドリード(ローンバック)

ルカクが2シーズン連続でセリエAにローン

ロメル・ルカクの売却に失敗したチェルシーは、2シーズン連続で彼をローンに出すことになった。ローン先はローマとなり、2シーズン連続でセリエAでプレーをする。また、アカデミー出身のルイス・ホール(ニューカッスルユナイテッド)とハキム・ツィエク(ガラタサライ)は、買取義務のオプションが付いているため、来年夏に退団を予定している。

なおホールは、3300万ユーロ(約52億円)の移籍金に加え、800万ユーロ(約13億円)のボーナスが支払われる契約となっている。ローン移籍選手は計19名となった。

【関連記事:約98億円でチェルシーに加入したロメオ・ラヴィア。チェルシー移籍を決断した『3つの理由』を明かす

《ローン移籍選手》

【GK】

ケパ・アリサバラガ→レアルマドリード

ガブリエル・スロニナ→ KASオイペン

テディ・シャーマン=ロウ→ ブロムリー

【DF】

ルイス・ホール→ニューカッスルユナイテッド(※買い取り義務付き)

バシール・ハンフリーズ→スウォンジーシティ

ザック・スタージュ→ピーターバラユナイテッド

【MF】

ハキム・ツィエク→ガラタサライ(※買い取り義務付き)

アンドレイ・サントス→ノッティンガムフォレスト

チェーザレ・カサディ→レスターシティ

ハーヴェイ・ヴェイル→ブリストルローバーズ

チャーリー・ウェブスター→SCヘーレンフェーン

ディオン・ランキン→エクセターシティ

【FW】

ロメル・ルカク→ローマ

アンジェロ・ガブリエル→ストラスブール

メイソン・バーストウ→サンダーランド

ディエゴ・モレイラ→リヨン

ダビド・ダトロ・フォファナ→ユニオンベルリン

オマリ・ハッチンソン→イプスウィッチタウン

ティノ・アンジョリン→ポーツマス

また、サウジアラビアリーグやトルコリーグなどは移籍市場が9月中旬まで開いているため、マラング・サールなど移籍先を探している選手は、これから退団する可能性も残っている。

移籍市場が閉幕したプレミアリーグ。チェルシーの収支は約325億円のマイナスとなった。ただルカクやケパといった高給の選手たちがローンとなり、一時的ではあるが、チーム全体の給与がスリム化したことはチームにとってプラスになるはず。今冬&今夏で多くの若手有望選手を獲得したチェルシー。これで成績がきちんと出てくれば、来年からは大幅に選手を入れ替えることはないことはないだろう。

(※移籍情報や移籍金は、海外メディアのBBC、Sky Sports、The Athletic、Goal、Evening Standard、Fabrizio Romanoなどを参照。また移籍金のアドオンがない状態の金額を記載。データは2023年9月2日時点)