2021-22シーズンのMVPはマウント&リュディガー。記録で見るチェルシー選手の活躍度
チェルシーの2021-22シーズンが5月22日に幕を閉じた。今シーズンは、公式戦63試合を戦いプレミアリーグで3位(21勝11分6敗・勝点74)、チャンピオンズリーグ・ベスト8、カラバオカップ準優勝、FAカップ準優勝、UEFAスーパーカップ優勝、クラブワールドカップ優勝と2つのトロフィーを獲得するという結果だった。
チームはトゥヘル監督の元、プレミアリーグの歴史上初めて、全試合で前半をリードされずに終えるという快挙を成し遂げた。そして、公式戦で21人の選手がゴールするという新記録も樹立するなど、様々な素晴らしい記録が生まれた。
それでは、個人としての記録はどうだったのだろうか。今シーズンのチェルシー選手の様々な個人記録を見ていこう。
【総ゴール数】
1位:ロメル・ルカク(15)
2位:カイ・ハヴァーツ(14)
3位:メイソン・マウント(13)
4位:ティモ・ヴェルナー(11)
5位:ジョルジーニョ(9)
昨シーズンは、ヴェルナーとエイブラハムが公式戦12ゴールでチーム内トップとなっていた。今季は、インテルから移籍したルカクがチーム内得点王という結果に。しかし、リーグではわずか8得点と、当初の期待からは少し寂しいゴール数に。来シーズンは巻き返してもらいところだ。そして、躍進したのがハヴァーツとマウント。2人は昨シーズン9ゴールだったが、二桁得点に伸ばし、成長した姿をサポーターに見せた。
【総アシスト数】
1位:メイソン・マウント(13)
2位:リース・ジェームズ(10)
3位タイ:ハキム・ツィエク、マルコス・アロンソ、カイ・ハヴァーツ、ティモ・ヴェルナー、マテオ・コバチッチ、オドイ(6)
昨シーズンのトップは、ヴェルナーの15アシスト。そして今季は、マウントが13アシストを記録しチーム内トップとなった。突出しているは2位だったジェームズ。今季1月にハムストリングを痛め、約2カ月間試合に出場できていなかったが、二桁アシストを記録。フルに出場していればマウントの数字を抜いていた可能性もある。昨年がほぼフルに出場し、5アシストだったことを考えれば、彼が急激に成長していることが分かる。
【総試合出場数】
1位:アントニオ・リュディガー(54)
2位:メイソン・マウント(53)
3位:エドゥアール・メンディ(49)
4位:チアゴ・シウバ(48)
5位タイ:ジョルジーニョ、カイ・ハヴァーツ、セサル・アスピリクエタ(47)
【総試合出場時間】
1位:アントニオ・リュディガー(5016分)
2位:エドゥアール・メンディ(4559分)
3位:チアゴ・シウバ(3977分)
4位:メイソン・マウント(3784分)
5位:セサル・アスピリクエタ(3634分)
総試合出場数&総試合出場時間ともに、リュディガーがトップという結果になった。全63試合で、怪我での欠場はわずか2試合と1シーズン通して素晴らしいパフォーマンスを披露。そして、もう一人注目したいのがシウバだ。昨シーズンは、怪我もあり34試合・2744分の出場に止まったが、今季は14試合増・1000分以上も出場時間を増やした。37歳という年齢を感じさせない彼のプレーは、来季も貴重な戦力になることは間違いない。
【まとめ】
攻撃的な選手では、間違いなくマウントが今シーズンのMVPになるだろう。ゴール数・アシスト数は二桁以上で出場試合数もチーム2位と、1シーズンを通してフル稼働し、クラブの年間最優秀選手にも輝いた。そして守備的な選手では、リュディガーがMVPになる。出場数と出場時間でトップを記録し、プレミアリーグでの失点数33(リーグ3位)にも大きく貢献した。
また、各ランキングには入らなかったもののロフタスチークが1シーズンを通して、チームを助けていた印象があった。公式戦40試合に出場し、1ゴール、6アシストを記録。中盤のポジションだけではなく、センターバックや右ウイングで出場することもあり、怪我などで離脱した選手の穴を埋めてくれていた。
現在はリュディガー、クリステンセンのセンターバック2人が退団することが決まっているため、チームにとっては大きな痛手になる。加えて、アスピリクエタ、アロンソにも移籍の噂が出ているため、バックラインが大きく変わる可能性が高い。
昨日、英国政府がトッド・ベーリー氏のコンソーシアムに対して、チェルシー販売を許可するライセンスを発行したことで、新オーナーが正式に決まる日も近くなってきた。補強でライバルチームに遅れを取っているチェルシー。今夏は期待と不安が入り混じる移籍市場になりそうだ。
※データは、Transfermarktなどを参照
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