【チェルシー2021年夏の移籍市場まとめ】獲得選手3人、退団選手23人でクラブの収支は約50億円の黒字

【チェルシー2021年夏の移籍市場まとめ】獲得選手3人、退団選手23人でクラブの収支は約50億円の黒字

2021年8月31日にプレミアリーグの夏の移籍市場が終了した。チェルシーは、インテルからロメル・ルカク、そしてアトレティコマドリードからシーズンローンでサウール・ニゲスを獲得するなど、合計で3名の選手を獲得した。

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チェルシーは昨シーズン、ティモ・ヴェルナーやカイ・ハヴァーツ、ベン・チルウェル、ハキム・ツィエク、エドゥアール・メンディ、チアゴ・シウバの6選手を獲得し、総額2億ポンド(約303億円)の大型補強を慣行。今シーズンの補強は3選手で、移籍金が必要だったのはルカクのみ。総額支出は9750万ポンド(約148億)となり、昨シーズンの半額となった。

得点不足に悩んだ昨シーズンの問題を解決するべく、ストライカーのルカクを獲得。また、エンゴロ・カンテ、ジョルジーニョ、マテオ・コバチッチの3選手が務めるセントラルミッドフィルダーのところに、サウールを補強。運動量が必要とされるポジションなので、4選手でローテーションができれば疲労の軽減に繋がることは間違いない。そして、カバジェロが退団した第3ゴールキーパーのポジションには、イングランド代表に選出された経験のあるマーカス・ベッティネッリをフリーで獲得した。

獲得間近といわれていたセビージャのジュール・クンデは移籍金の問題が発生したことで、獲得を断念せざるを得ない状況になってしまったが、アカデミー出身のトレボォ・チャロバーがトゥヘル監督から高評価を得ており、高額の移籍金で補強する必要はないと判断したようだ。

《獲得選手一覧》

【GK】
マーカス・ベッティネッリ(フリー)

【MF】
サウール・ニゲス←アトレティコマドリード(シーズンローン・買い取りオプション3400万ポンド・約51億円)

【FW】
ロメル・ルカク←インテル(移籍金9750万ポンド・約148億円)

一方で退団選手は、アカデミー出身のタミー・エイブラハムやフィカヨ・トモリに加え、オリビエ・ジルー、クル・ズマなど合計で23名。移籍金を合計すると、クラブの収入はおよそ1億3200万ポンド(約200億円)で、チェルシーは今夏約50億円の黒字になる予定だ。またローンでは、ビリー・ギルモアがノリッジ、エメルソン・パルミエリがリヨン、そしてアルマンド・ブロジャがサウサンプトンへ移籍するなど、計21名となっている。

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《退団選手一覧》

【GK】
ウィリー・カバジェロ→退団
ジャマル・ブラックマン→退団

【DF】
クル・ズマ→ウエストハムU(移籍金2980万ポンド・約45億円)
フィカヨ・トモリ→ミラン(移籍金2500万ポンド・約38億円)
マーク・グエヒ→クリスタルパレス(移籍金1800万ポンド・約27億円)
ダヴィデ・ザッパコスタ→アタランタ(移籍金800万ポンド・約13億円)
ディネル・シメウ→サウサンプトン(移籍金150万ポンド・約2億3000万円)
チャーリー・ウィジェット→ニューカッスルU(未公開)
ピエール エクワー=エリンビー→ウエストハムU(未公開)
ジャック・ウェイクリー→ウィコムワンダラーズ(フリー)

【MF】
ティノ・リヴラメント→サウサンプトン(移籍金500万ポンド・約7億6000万円)
ビクター・モーゼス→スパルタクモスクワ(移籍金400万ポンド・約6億円)
ルイス・ベイト→リーズU(移籍金150万ポンド・約2億3000万円)
マイルズ・パート=ハリス→ブレントフォード(移籍金130万ポンド・約2億円)
ダニロ・パンティッチ→パルチザンベオグラード(フリー)
マルコ・ファン・ヒンケル→PSV(フリー)
ルーク・マコーミック→ウィンブルドン(フリー)
ジョン・ラッセル→ハダースフィールド(フリー)
マーセル・ルイス→ユニオンSG(フリー)

【FW】
タミー・エイブラハム→ローマ(移籍金3400万ポンド・約52億円)
アイク・ウグボ→ゲンク(移籍金300万ポンド・約4億5000万円)
オリビエ・ジルー→ミラン(移籍金90万ポンド・約1億3000万円)
イザイア・ブラウン→プレストンノースエンド(フリー)

《ローン移籍一覧》

【GK】
ネイサン・バクスター→ハルシティ
ジェイミー・カミング→ジリンガム
カーロ・ジガー→NKルダルヴェレニエ

【DF】
エメルソン・パルミエリ→リヨン
ババ・ラーマン→レディング
イーサン・アンパドゥ→ヴェネツィア
マット・ミアズガ→アラベス
ジェイク・クラーク=ソルター→コヴェントリーシティ
レヴィ・コルウィル→ハダースフィールド
ファン・カスティージ→バーミンガム
イアン・マートセン→コヴェントリーシティ
デュジョン・スターリング→ブラックプール
ヘンリー・ローレンス→ウィンブルドン

【MF】
ビリー・ギルモア→ノリッジ
コナー・ギャラガー→クリスタルパレス
ケネディ→フラメンゴ
ティエムエ・バカヨコ→ミラン
ダニー・ドリンクウォーター→レディング
ティエルノ・バロ→ラピードウィーン
ティノ・アンジョリン→ロコモティフモスクワ

【FW】
アルマンド・ブロジャ→サウサンプトン
ミシー・バチュアイ→ベシュクタク

ルベン・ロフタスチーク、ロス・バークリー、マラング・サール、チャーリー・ムソンダなど移籍やローンが噂されていた選手は、現在のところチェルシーに残ることに。今夏は、的確に必要な補強を行った印象。今シーズンのチェルシーの戦いが本当に楽しみだ。

(※移籍金は、海外メディアのSky Sports、The Athletic、Goalなどを参照。また移籍金のアドオンがない状態の金額を記載)