約210億円を投じエンクンク、ジャクソンなど8選手を獲得【チェルシー2023年夏の移籍市場まとめ】

約210億円を投じエンクンク、ジャクソンなど8選手を獲得【チェルシー2023年夏の移籍市場まとめ】

2023年6月中旬に、2023-24シーズンの夏の移籍市場がオープンしたプレミアリーグ。移籍市場がクローズするまで約1カ月となった中で、7月31日時点でのチェルシーの主な獲得選手や退団選手、ローン移籍選手をまとめた。

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チェルシーは昨夏にオーナーが変更したこともあり、ラヒーム・スターリング、ウェズレイ・フォファナ、マルク・ククレジャなど、合計で14人の選手を獲得。約2億6900万ユーロ(約422億円)と多くの資金を投じた。

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そして今夏は、ブンデスリーガで得点王になったクリストファー・エンクンク、ビジャレアルからフォワードのニコラス・ジャクソン、そしてサントスからアンジェロ・ガブリエルを獲得するなど、ここまで8名の選手を獲得。現在までの支出は、最大で1億3470万ユーロ(約210億円)となっている。

《獲得選手一覧》

【DF】

イシュ・サミュエルズ=スミス←エヴァートン(470万ユーロ・約7億3000万円)

【MF】

ケンドリー・パエス← インデペンディエンテ・デル・バジェ(最大で約2000万ユーロ・約31億円※2025年5月に加入)

【FW】

クリストファー・エンクンク←RBライプツィヒ(6000万ユーロ・約94億円)

ニコラス・ジャクソン←ビジャレアル(3500万ユーロ・約55億円)

アンジェロ・ガブリエル←サントス(1500万ユーロ・約23億円)

アレックス・マトス←ノリッジシティ(フリー)

ディエゴ・モレイラ←ベンフィカ(フリー)

ドゥジュアン「ウィスパー」リチャーズ← フェニックスオールスターズフットボールアカデミー(移籍金不明、2023年11月加入)

上記に加えて、レンヌに所属するレスリー・ウゴチュク(19・フランス・DMF)とモナコに所属するアクセル・ディサシ(25・フランス・CB)の獲得について合意しており、移籍金は合計で7200万ユーロ(約112億円)になる予定。また現在、ブライトンに所属するモイセス・カイセドの獲得交渉を行っており、獲得には1億1500万ユーロ(約180億円)程度の費用が掛かると予想されている。

一方で、昨夏・今冬と多くの選手を獲得した影響により、今夏は退団する選手が非常に多く、カイ・ハヴァーツ(アーセナル)、アカデミー出身のメイソン・マウント(マンチェスターユナイテッド)やルベン・ロフタスチーク(ミラン)、キャプテンのセサル・アスピリクエタ(アトレティコマドリード)など、ローンバックも含めて28名がクラブを去ることになり、収入は2億5500万ユーロ(約400億円)となっている。

《退団選手一覧》

【GK】

エドゥアール・メンディ→アルアハリ(1900万ユーロ・約30億円)

ネイサン・バクスター→ボルトン(フリー)

イーサン・ワディ→ミルウォールFC(フリー)

プリンス・アデゴケ→所属先未定(フリー)

【DF】

カリドゥ・クリバリ→アルヒラル(2300万ユーロ・約36億円)

イーサン・アンパドゥ→リーズユナイテッド(800万ユーロ・約12億円)

セサル・アスピリクエタ→アトレティコマドリード(フリー)

デュジョン・スターリング→レンジャーズ(フリー)

ババ・ラーマン→PAOK(フリー)

デリック・アブ→サウサンプトン(フリー)

ファン・カスティージョ→所属先未定(フリー)

ヘンリー・ローレンス→所属先未定(フリー)

サム・マクレランド→所属先未定(フリー)

【MF】

メイソン・マウント→マンチェスターユナイテッド(6400万ユーロ・約100億円)

マテオ・コバチッチ→マンチェスターシティ(3000万ユーロ・約47億円)

ルベン・ロフタスチーク→ミラン(1600万ユーロ・約25億円)

エンゴロ・カンテ→ アルイテハド(フリー)

ティエムエ・バカヨコ→所属先未定(フリー)

ジョー・ハイ→所属先未定(フリー)

デニス・ザカリア→ユベントス(ローンバック)

【FW】

カイ・ハヴァーツ→アーセナル(7500万ユーロ・約118億円)

クリスチャン・プリシッチ→ミラン(2000万ユーロ・約31億円)

ピエール=エメリク・オーバメヤン→マルセイユ(フリー)

テューダー・メンデル=イドウ→アンデルレヒト(フリー)

ブライアン・フィアベマ→所属先未定(フリー)

シルコ・トーマス→所属先未定(フリー)

ジェイデン・ウェアハム→所属先未定(フリー)

ジョアン・フェリックス→アトレティコマドリード(ローンバック)

今後放出が予想されている選手として、インテルから戻ってきたロメル・ルカクが、ユベントスorサウジアラビアのチームに移籍する可能性が高くなっている。加えて、マラング・サール、ハキム・ツィエク、カラム ハドソン=オドイらが、米国のプレシーズンに帯同せず、移籍先を探している状態だ。

《ローン移籍選手一覧》

【GK】

テディ・シャーマン=ロウ→ ブロムリー

【MF】

チャーリー・ウェブスター→SCヘーレンフェーン

ディオン・ランキン→エクセターシティ

【FW】

ダビド・ダトロ・フォファナ→ユニオンベルリン

オマリ・ハッチンソン→イプスウィッチタウン

現在5名の若手選手が、出場機会を増やすためにローンで移籍。今後は、チェルシーを買収したコンソーシアム「BlueCo」が株主となったストラスブールにも若手選手がローンで移籍する可能性が高くなっている。

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移籍市場閉幕まで、あと1カ月。現在の収支は188億円のプラスとなっているが、さらなる補強を進めるため、支出は増えていく予定。今後も見逃せない状況となっている。

(※移籍情報や移籍金は、海外メディアのBBC、Sky Sports、The Athletic、Goal、Evening Standard、Fabrizio Romanoなどを参照。また移籍金のアドオンがない状態の金額を記載。2023年7月31日時点)