オーバメヤン、フォファナなど14人を獲得し補強費は400億円以上に!【チェルシー2022年夏の移籍市場まとめ】
- 2022.09.02
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2022年9月1日23時(日本時間2日7時)にプレミアリーグの夏の移籍市場が終了。チェルシーは、マンチェスターシティからラヒーム・スターリング、レスターシティからウェズレイ・フォファナ、ブライトンからマルク・ククレジャを獲得するなど、合計で14人の選手を補強。新オーナーに変わったチェルシーは、積極的に選手の確保に動いていた。
昨シーズンは、ロメル・ルカク(インテル)、マーカス・ベッティネッリ(フリー)、サウール・ニゲス(アトレティコマドリード・シーズンローン)の3選手を獲得。移籍金が必要だったのは、ルカクの9750万ポンド(約148億)と消極的なマーケットだった。
しかし今夏は、スターリング、ククレジャ、フォファナに加え、カリドゥ・クリバリ、ピエール=エメリク・オーバメヤンなど即戦力となる選手を獲得したほか、レアルマドリードも獲得を希望していたゴールキーパーのガブリエル・スロニナ(18歳)、バルセロナやバイエルンミュンヘンなどが獲得を目指していた中盤のカーニー・チュクエメカ(18歳)、ランパード2世と言われているチェーザレ・カサデイ(19歳)など、将来活躍が期待される選手の投資も怠らなかった。
【関連記事:チェルシー2021年夏の移籍市場まとめ・獲得選手3人、退団選手23人でクラブの収支は約50億円の黒字】
移籍金の総支出は、2億6070万ポンド(約422億円)と、ティモ・ヴェルナーやカイ・ハヴァーツ、ベン・チルウェル、ハキム・ツィエク、エドゥアール・メンディ、チアゴ・シウバの6選手を獲得し、総額2億ポンド(約303億円)の大型補強を慣行した一昨シーズンをはるかに上回る金額となった。
《獲得選手一覧》
【GK】
エディ・ビーチ←サウサンプトン
ガブリエル・スロニナ←シカゴファイアー(移籍金1200万ポンド・約20億円。なおMLSシーズン終了までローンでシカゴファイアーに所属)
【DF】
ウェズレイ・フォファナ←レスターシティ(6950万ポンド・約112億円)
カリドゥ・クリバリ←ナポリ(3360万ポンド・約55億円)
マルク・ククレジャ←ブライトン(5500万ポンド・約90億円)
ザック・スタージ←ブライトン
【MF】
オマリ・ハッチンソン←アーセナル
カーニー・チュクエメカ←アストンビラ(2000万ポンド・約32億円)
テイラー・ディブリング←サウサンプトン
チェーザレ・カサデイ←インテル(1260万ポンド・約20億円)
デニス・ザカリア←ユベントス(シーズンローン、3000万ポンド・約48億円の買い取りオプション付き)
【FW】
ラヒーム・スターリング←マンチェスターシティ(4750万ポンド・約77億円)
ピエール=エメリク・オーバメヤン←バルセロナ(1050万ポンド・約17億円)
シュマイラ・ムヘカ←ブライトン
なお、チェルシーは移籍市場の最終日に、カンテの怪我などで中盤の層が薄くなったミッドフィルダーの確保を決断し、アヤックスに所属するエドソン・アルバレスやPSVのイブラヒム・サンガレなどに興味を示していたが、最終的にはザカリアをユベントスからシーズンローンで獲得することになった。そして、ルカクやヴェルナー、オドイが抜けた攻撃陣を強化するために、ザカリア同様、最終日にオーバメヤンをバルセロナから獲得することができた。また、RBライプツィヒのヨシュコ・グヴァルディオル、ACミランのラファエル・レオンも獲得に動いていたが、この交渉は2023年冬の移籍期間に持ち越されたようだ。
期待の若手ギルモアやアロンソが退団
一方で退団選手は、マルコス・アロンソ、ビリー・ギルモア、ロス・バークリー、エメルソン・パルミエリ、ティモ・ヴェルナーなど17人。収入は4830万ポンド(約78億円)程度となった。またローンでは、ロメル・ルカクがインテル、カラム・ハドソン・オドイがレバークーゼンへ移籍するなど、計19人がチームを離れた。
《退団選手一覧》
【DF】
エメルソン・パルミエリ→ウエストハムユナイテッド(1300万ポンド・約21億円)
マルコス・アロンソ→バルセロナ(フリー)
アントニオ・リュディガー→レアルマドリード(フリー)
アンドレアス・クリステンセン→バルセロナ(フリー)
ジェイク・クラーク=ソルター→QPR(フリー)
マット・ミアズガ→FCシンシナティ(フリー)
ルーク・バドリー=モーガン→ストークシティ(フリー)
ケネディ→レアルバリャドリード(移籍金不明)
サビエル・ムブヤンバ→FCフォレンダム(フリー)
【MF】
ビリー・ギルモア→ブライトン(1000万ポンド・約16億円)
ロス・バークリー→所属先未定
ダニー・ドリンクウォーター→所属先未定
サウール・ニゲス→アトレティコマドリード※ローンバック
ティエルノ・バロ→ヴォルフスベルガーAC(フリー)
【FW】
ティモ・ヴェルナー→RBライプツィヒ(2530万ポンド・約41億円)
チャーリー・ムソンダ→レバンテ(フリー)
エドウィン・アンデション→ストークシティ(フリー)
《ローン移籍選手一覧》
【GK】
イーサン・ワディ→ウォキングFC
ネイサン・バクスター→ハルシティ
ジェイミー・カミング→MKドンズ
ルーカス・バーグストローム→ピーターバラユナイテッド
プリンス・アデゴケ→ウェリングユナイテッド
【DF】
マラング・サール→モナコ
デュジョン・スターリング→ストークシティ
イーサン・アンパドゥ→スペツィア
サム・マクレランド→バローAFC
イアン・マートセン→バーンリー
ヘンリー・ローレンス→AFCウィンブルドン
レヴィ・コルウィル→ブライトン
【MF】
ティノ・アンジョリン→ハダースフィールド
ハーヴェイ・ヴェイル→ハルシティ
サビエル・シモンズ→ハルシティ
【FW】
カラム・ハドソン・オドイ→レバークーゼン
ロメル・ルカク→インテル
ブライアン・フィアベマ→フォレストグリーン
ジェイデン・ウェアハム→レイトン
なおミシー・バチュアイはノッティンガムフォレストへの移籍が破断となったため、移籍市場がオープンしているギリシャやトルコなどのチームに行く可能性が出てきている。
リュディガー、クリステンセン、アロンソ、エメルソンと、長年チェルシーの守備を任されてきた4選手が退団し、ククレジャ、フォファナ、クリバリが加入。トゥヘル監督のシステムやチームの環境に慣れるまでに時間はかかると思うが、退団メンバーと遜色ない選手を獲得することに成功した。しかし残念ながら、2017年にチェルシー加入後、素晴らしい成長を見せ、トップチームで公式戦22試合に出場していたギルモアは、完全移籍でチェルシーを去ることになった。
【関連記事:チェルシー2022-23シーズン 選手の背番号が決定。新加入のクリバリ、スターリングの背番号は?】
チームはリーグ5戦で早くも2敗を喫しており苦戦をしているが、移籍市場が閉まったことで、集中して試合に臨めるはず。これからのチェルシーの戦いに期待したい。
(※移籍情報は2022年9月2日時点。移籍金などは、海外メディアのBBC、Sky Sports、The Athletic、Goal、Standardなどを参照。また移籍金のアドオンがない状態の金額を記載)
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