2024年夏の移籍市場閉幕まで残り1日。チェルシーが獲得を目指す選手&その可能性は?

2024年夏の移籍市場閉幕まで残り1日。チェルシーが獲得を目指す選手&その可能性は?

2024年8月30日の23時(日本時間31日7時)に移籍市場がクローズとなるプレミアリーグ。既にトシン・アダラバイヨ(フルハム)、キアナン・デューズバリー・ホール(レスターシティ)、フィリップ・ヨルゲンセン(ビジャレアル)、ペドロ・ネト(ウルブス)、ジョアン・フェリックス(アトレティコマドリード)などを獲得しているチェルシー。

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そのような中でも、攻撃的なポジション、特にストライカーの獲得については移籍期間がオープンしてから多くの噂が報じられてきた。今回は、残り1日となった夏の移籍市場において、どのような選手の獲得を狙っているのか? 現在獲得が噂されている選手と、その獲得の可能性をまとめた。

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ヴィクター・オシムヘン(25歳・FW)

獲得の可能性:★★★☆☆

ヴォルフスブルクでプロキャリアをスタートしたオシムヘン。2020年夏にナポリに加入し、2022-23シーズンにはセリエAで26ゴールを挙げて得点王を受賞。昨シーズンも公式戦32試合で17ゴール・4アシストを記録するなど、アフリカネーションズカップで約1カ月抜けた中でもストライカーとしての役割を果たす働きをした。

現在アル・アハリも興味を示しており、イタリアで直接交渉を行っている。チェルシーもオシムヘンと個人的な合意に向け、給与面について話し合いが行われいるが難航中。しかし、オシムヘン側もヨーロッパでプレーをすることを希望しており、着地点を模索している。もし、その話し合いがまとまれば、ロンドンで彼のプレーを見られることになるが…交渉が決裂した場合はアル・アハリに行く可能性が高くなっている。

ジョン・デュラン(20歳・FW)

獲得の可能性:★★☆☆☆

2023年冬にシカゴファイアーからアストンヴィラに加入したデュラン。公式戦51試合に出場し、9ゴールを記録しているストライカー。

チェルシーは今冬にも彼の獲得に関心をしており、今夏の移籍市場がオープンしたときも噂が出ていた。そのような中、サム・オモロディオン(現ポルト)の獲得失敗に終わり、再びフォワードの補強を希望して動き出したチェルシーは、もしオシムヘンの獲得が失敗した場合に備えて、再度彼にアプローチする可能性がでてきている。

イヴァン・トニー(28歳・FW)

獲得の可能性:★★☆☆☆

ノーサンプトンタウンでキャリアをスタートさせ、2015年夏にニューカッスルユナイテッドに加入したトニー。その後、2020年夏にブレントフォードに移籍するとその才能が開花。ここまで公式戦141試合に出場し、72ゴール・28アシストを記録するなど、注目を集めるストライカーに成長した。

しかし賭博規則違反などで出場停止処分を科され、8カ月間の出場停止があり、今年1月の移籍市場では同クラブにステイ。今夏も移籍先を探しており、アル・アハリから具体的なオファーが届いているようだが、未だに首を縦に振っていない。

チェルシーはオシムヘンの交渉が決裂した場合に備えて、彼をリストアップしている模様。低コストで彼の獲得が見込める可能性があるが…オーナー変更後の補強プランでは、基本的に25歳以下を中心とした若手の選手を獲得。フリーで獲得したアダラバイヨ(26)とは違い、移籍金も発生する案件のため、28歳のストライカーを獲得するかどうかは、最後のオプションになりそうだ。

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ジェイドン・サンチョ(24歳・WG)

獲得の可能性:★☆☆☆☆

2021年夏にドルトムントからマンチェスターユナイテッドに加入したサンチョ。公式戦83試合に出場し、12ゴール・6アシストを記録していたが、テンハグ監督と練習態度などについて対立。溝は埋まらず…その後、今冬に古巣のドルトムントにレンタル移籍し、公式戦21試合に出場し、3ゴール・3アシストを記録。チャンピオンズリーグ決勝も経験した。

クラブが望むストライカーではないが、チェルシーも人員整理を進めており、構想外になっているラヒーム・スターリングとのトレード交渉となった場合のみ、成立するようだ。

なおサンチョにはユベントスからも強い関心があり、両クラブともに交渉を行っている。チェルシーとしては、給与の高いスターリングの放出を望んでいるが、サンチョが来た場合にも攻撃的なWGのポジションには多くの選手を抱えているため、マレスカ監督は頭を悩ませることになりそうだ。

(※移籍の情報は、海外メディアのBBC、Fabrizio Romano、Give Me Sport 、Sky  Sports、The Athletic、The Guardian などを参照)