後半に2点を追いつきアストンヴィラと引き分けたチェルシー。主審の一貫性のない判定についてポチェッティーノ監督が激怒

後半に2点を追いつきアストンヴィラと引き分けたチェルシー。主審の一貫性のない判定についてポチェッティーノ監督が激怒

2024年4月27日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ33試合目が行われ、チェルシーはアウェイでアストンヴィラ(4位)と対戦。結果は、2対2の引き分けに終わった。

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スターティングメンバーは、ペトロヴィッチ、チャロバー、シウバ、バディアシル、ククレジャ、カイセド、ギャラガー、パルマー、マドゥエケ、ムドリク、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ベッティネッリ、カード、ギルクリスト、ディサシ、カサデイ、アチェンポン、キアノ・ダイアー、ジョージ、ワシントン。

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半4分・アストンヴィラゴール(OGククレジャ)】

パウ・トーレスが左サイド深くに走り込むディーニュへパス。ディーニュのグラウンダーの折り返しに反応したマッギンのダイレクトシュートがククレジャに当たってオウンゴール。試合開始早々に失点してしまう。

半42分・アストンヴィラゴール(ロジャーズ)】

ペナルティアーク左でキャッシュから足元にパスを受けたロジャーズが、チャロバーの股間を抜くシュート。これがニアサイドギリギリに決まり2失点目。前半開始早々&終了間際に失点してしまったチェルシー。嫌な流れで前半を終える。

半17分・チェルシーゴール(マドゥエケ)】

後半開始からククレジャを中盤に配置し、3バック気味にしたチェルシー。ギャラガーを1つ前のポジションにしたことで、攻撃が上手く行くようになる。

攻め続けていた中で、相手陣内右サイドでの潰しからボックス内でギャラガーが潰れたこぼれに反応したマドゥエケがボックス中央から左足を上手く振り抜き、ゴールイン。

半36分・チェルシーゴール(ギャラガー)】

ボックス手前右でマドゥエケからパスを受けたギャラガーが左足を振り抜く。これがゴール左上隅に入り同点に追いつく。

後半ロスタイムには、右コーナーキックからの流れでファーに流れたクロスに反応したバディアシルがジエゴ・カルロスに競り勝ちクロスを供給。これをディザジが頭で押し込み逆転ゴール…かと思われたが、オンフィールドレビューの結果、ジエゴ・カルロスに対するバディアシルのプッシングが取られてノーゴール。試合は2対2の引き分けとなった。

【まとめ】

チェルシーはシュート21本(枠内5本)で、公式2試合ぶりに得点をあげた。前半とは全く違う素晴らしいパフォーマンスを見せて敵地で追いつき、勝点1を持ち帰ることができた。

【試合後のポチェッティーノ監督】

日の試合で一番重要だったことは?

「アーセナル戦後に最も重要だったことは、チームが素晴らしい個性と個性を示してくれたこと。そして、たとえ前半で負けていることに値しなかったとしても、我々は後半の戦い方でそれを示すことができた。試合を分析すると、我々のほうが優れていたと思う。非常に良い位置にいるチームを相手に素晴らしいパフォーマンスを見せて圧倒することができた」

ウバの怪我の様子は?

「股関節を痛めて交代した。その怪我はクリスタルパレス戦の時と同じだった。明日以降に彼を評価する必要がある」

イセドのパフォーマンスについて

「彼だけではなく、チーム全体が良かったと思う。チーム全体のパフォーマンスが良かったけど、モイも本当に良かった」

審の一貫性のない判定について激怒

「主審はフィールド上の行為を見ていなかった。主審が(生で)見たものは彼にとってファウルではなかったが、VARによって判定が変わった。主審はその動きを見て、ファウルには気づかなかったが、VARをチェックしに行った。何か言うと自分が困ることになるが、あれがファウルではないことは誰もが理解していたと思う。正直に言うと、あれは後ろからのプッシュだった。ファウルだと言えるほどの力ではなかったと感じている

2週間前のFAカップ準決勝には、ハンドだったのに審判はそれをチェックしに行かなかった。今回は審判がノーファウルと言ったのにVARが介入した。全く基準が違うし、馬鹿げているよ。アストンヴィラ戦のバディアシルのようなチャレンジが毎回ファウルになってしまったら、11人で試合を終える事なんて無理だよ」

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【今後の試合と感想】

リーグ33試合13勝8年9分11敗で9位のチェルシー。6位のマンチェスターユナイテッドとは6差に開いているが、チェルシーは1試合少ない状況となっている。

FAカップ準決勝(マンチェスターシティ)、アーセナルに負け、今試合でも前半2失点と最悪の流れとなっていたが、後半にポチェッティーノ監督がククレジャをセンターハーフとして起用したことで、中盤でボールが回収できるようになり、一方的に攻撃を仕掛けられるようになった。

怪我人が多すぎることで、シーズン初の試みとなったがこれが功を奏した。好調なアストンヴィラを相手に2点を追いつき、勝点1を獲得できたことで欧州のコンペティション出場の可能性がまだ残ったことは、ポジティブにとらえるべきだろう。

次戦は、5月2日にホームでトッテナムと戦う。コルウィルやエンクンク、ウゴチュクなどが部分的なチームトレーニングに復帰しているため、トッテナム戦に間に合う可能性もある。毎試合ごとに好不調の波が激しすぎるが…4試合ぶりにホームに帰還するブルーズ。今試合の後半のようなパフォーマンスを本当に維持してほしい。