大量5失点でアーセナルに惨敗したチェルシー。パルマーへの依存&最も受け入れられなかったことは?

大量5失点でアーセナルに惨敗したチェルシー。パルマーへの依存&最も受け入れられなかったことは?

2024年4月23日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ32試合目が行われ、チェルシーはアウェイでアーセナル(1位)と対戦。結果は、5対0でチェルシーが敗北した。

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スターティングメンバーは、ペトロヴィッチ、ギルクリスト、ディサシ、バディアシル、ククレジャ、カイセド、フェルナンデス、ギャラガー、マドゥエケ、ムドリク、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ベッティネッリ、シウバ、チャロバー、カサデイ、キアノ・ダイアー、チュクエメカ、スターリング、タウリアイネン、ワシントン。

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【前半4分・アーセナルゴール(トロサール)】

前を向かれたライスを止めることができず、ペナルティエリア内左のトロサールにパス。ニアサイドに決められ、早々に失点。その後も守備の時間帯が多く続いたが、最少失点で前半を終える。

【後半7分・アーセナルゴール(ホワイト)】

右コーナーキックをショートで繋がれたところから、ライスがミドルシュート。そのボールの方向が変わり、フリーのホワイトへ。ダイレクトで打たれ2失点目を喫する。

【後半12分・アーセナルゴール(ハヴァーツ)】

相手陣内深くで、マドゥエケがマガリャインスのボールを奪うが、それを倒されて奪い返されるもノーファウル。そこからカウンターで繋がれると、ウーデゴーからハヴァーツにスルーパスを通される。ククレジャがマークするも、豪快なシュートがネットを揺らし、3点のビハインドになる。

【後半20分・アーセナルゴール(ハヴァーツ)】

ボックス右でサカからの横パスを受けたハヴァーツに左足を振り抜かれゴール。

【後半25分・アーセナルゴール(ホワイト)】

ボックス右のスペースへ走り込んだホワイトがダイレクトで折り返す。この折り返しが直接ゴールに吸い込まれ、5失点目。このまま試合は終わり大量失点でチェルシーが大敗した。

【まとめ】

チェルシーは支配率こそ56%あったが、シュート7本(枠内1本)。逆にシュート27本を打ちこまれ、5失点と今季ワーストの失点。またクラブのシーズン最多失点記録(※リーグ57失点)を更新してしまうなど、ライバルチームに実力の差を見せつけられる結果となった。

【試合後のポチェッティーノ監督】

胆したパフォーマンス内容

「本当に落胆している。あまりにも簡単にゴールを許し、アーセナルにとって物事を簡単にしてしまった。失点してから10分か15分くらい経った頃から、試合をやり直したかのように、少しずつプレーをしてチャンスを作り始めた。『このレベルではあのような試合のスタートを切るのはダメだ』、とハーフタイムに話していたが…後半はまた悪い立ち上がりで2失点。その後チームは諦めてしまった」

も受け入れられなかったことは?

「スタートの仕方。前半の残り30分間、我々は良く競い合い、試合は互角だった。そして後半、3対0になったときのスタートも受け入れられない。この瞬間チームは非常に苦しみ始め、ゲームを管理するのに苦労し始めた。

ほぼ1シーズンを経て同じことを話しているが、シーズン全体を通して一貫性がない。3日前には素晴らしい試合(FAカップ準決勝・マンチェスターシティ)、素晴らしいパフォーマンスを見せていたが、今日はこのパフォーマンス…言い表す言葉は何もない」

ャロバー&シウバがベンチスタートだった理由

「チャロバーはシーズン初めにプレーしておらず、39歳のシウバと同様に休息が必要だった。ウェンブリーでの厳しい試合の後、我々はチームに休息を与える必要があった」

ルマーへの依存

「彼はチームのすべてのラインをつなぐプレーメーカーだ。このような選手を欠いた場合、代役を立てるのは容易ではない。確かに、私たちは競い合うことができなかった…でも、いろいろな選手がステップアップする絶好の機会だったと思う。選手たちを責めることはできないが、一貫性のなさを示しており、それがここの順位にいる理由だ」

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【今後の試合と感想】

リーグ30試合12勝8分11敗で9位のチェルシー。6位のニューカッスルユナイテッドとは3差だが…FAカップ準決勝での敗戦と今試合での敗戦は、精神的に大きなダメージとなっただろう。

シウバとチャロバーに代わり、不安定なディサシとバディアシルの2CB。それに加えて本職ではないギルクリストが右SBを任されることになれば、首位相手に大量失点する可能性は十分あった。また攻撃の主役パルマーが不在で無得点と、本当に何もできず…最後まで戦い続けたのはギャラガーとククレジャの2名だけという印象だった。

今シーズン終了後にはシウバが退団濃厚。そしてキャプテンマークを巻き、戦い続けてくれているギャラガーも売却候補に上がっている。そんなチーム状況の中、また若手選手を多く補強しようという計画なのであれば、来季も中位以下の順位に沈んでしまうだろう。

次戦は4月27日にアストンヴィラとアウェイで戦う。4位でCL出場を争う相手に“何ができるのか?”。頼みのパルマーが戻ってくることしか希望がない状況だ…。