ウルブスに負けシーズン8敗目を喫したチェルシー。若手選手中心のチームに作りに苦戦しているとポチェッティーノ監督が明かす

ウルブスに負けシーズン8敗目を喫したチェルシー。若手選手中心のチームに作りに苦戦しているとポチェッティーノ監督が明かす

2023年12月24日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ18戦目が行われ、チェルシーはアウェイでウルブスと対戦。結果は、2対1でチェルシーが敗北した。

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スターティングメンバーは、ペトロヴィッチ、ギュスト、ディサシ、シウバ、コルウィル、ウゴチュク、ギャラガー、パルマー、ジャクソン、スターリング、ブロヤでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ベルグストロム、ベッティネッリ、バディアシル、マートセン、マトス、ラヴィア、マドゥエケ、エンクンク、ムドリク。

リーグ17試合で6勝5分7敗で10位のチェルシー。28年ぶりにクリスマスイブ開催となったリーグ戦は厳しい一戦となった。

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前半の最大のチャンスは、31分に訪れる。相手ゴールキーパーのパスを狙っていたスターリングが前向きな状態でジョアン・ゴメスからインターセプト。そのまま相手ゴールキーパーとの1対1を迎え、あとはボールをゴールに流し込むだけ…だったが、ジョゼ・サにあっさりと止められてしまう。

ゴールレスで迎えた後半の立ち上がりからは、ウルブスがギアを上げ、チェルシーは後手に回るようになる。

前線からのプレスによりシウバが判断をミスし、相手に決定的なチャンスを作られたところから、流れは完璧にウルブスに傾く。そして後半6分には、右コーナーキックからレミナに頭で合わせられ、先制点を許してしまう。それで動揺したのか、簡単なクリアやパスミスを繰り返してしまい、良い流れを作れない状況になってしまった。

悪い流れを断ち切るために、後半14分にブロヤと怪我をしたウゴチュクを下げて、エンクンクとムドリクを投入。その4分後には、ボックス左深くまで抜け出したパルマーのクロスのこぼれ球をムドリクが頭で折り返すと、中央のエンクンクが胸トラップからシュート。しかし、これはゴールカバーに入られゴールライン上でクリアされてしまう。

その後、後半35分にバディアシル、マートセン、マドゥエケを投入し、フォーメーションを3-5-2気味にして得点を奪いに前がかりになるが、後半ロスタイムにボックス左に侵入したウーゴ・ブエノの折り返しがバディアシルの踵に当たると、このこぼれ球に反応したドハーティに流し込まれ、2失点目。

11分あったロスタイムにエンクンクがヘディングでネットを揺らすが、時すでに遅し…チェルシーはリーグ8敗目を喫した。試合後ポチェッティーノ監督は、

「非常に残念に思っている。勝機はたくさんあったから、とてもがっかりしている。プレミアリーグでは、冷静にならなければいけないんだ。前半は圧倒的なポゼッションでウルブスに枠内シュートを1本も許さなかった。チャンスも多く作ったので、違うスコアでハーフタイムを迎えるべきだった。後半はいくつかのコーナーキックを許し、その後ウルブスにリードを許した。彼らはより臨床的であり、この結果になった理由だ」

と負けが先行しているチームの状況に肩を落とした。チアゴ・シウバを除けば、先発した選手は10代後半~20代前半の選手ばかりと若い選手たちが多く、プレミアリーグの経験も少ない状態。

「シーズンの初めから私たちはずっと話し合ってきたし、自分たちが若いチームだということは理解している。何人かの選手はプレミアリーグでプレーするのは初めてで、このレベルでプレーするための自信を持つ必要がある。

このレベルでのプレーに適応する必要があるし、それはもちろん、自分たちへの自信と信頼の問題でもある。私たちはこのような試合から学ばなければいけない。まだ改善の余地はあるし、それに取り組まなければいけない」

シーズン当初から懸念されていた“若手中心”のチーム作りに苦しんでいることを改めて強調した。最後に、途中出場でチェルシー初ゴールを決めたクリストファー・エンクンクについて話した。

「エンクンクが得点したことにはとても満足しているし、彼が我々にとってどれだけ重要になり得るかを示してくれた。長期離脱していたので、後半15分からの出場になったから、まだ多くのプレッシャーをかけることはできない。今日は残念な結果に終わったが、彼はゴールを決める確かなクオリティを持った選手で、それを見せてくれたことには満足している。ベストフォームに到達しキープレーヤーになると思っている」

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悪い結果の中で、彼のゴールが“一縷の望み”となったと話したポチェッティーノ監督。シェフィールドユナイテッド、カラバオカップ準々決勝のニューカッスルユナイテッド戦で勝利し、勢いにのるかに思われたが…今試合で敗戦と本当に浮き沈みが激しいチェルシー。若いチームで好不調に波があり、このままでは昨シーズンと同様の順位になる可能性は高い。

この状況を変えるためには、やはり経験豊富な選手の補強が必要。プレミアリーグの経験が多くあるストライカーやセンターバックを1月に獲得しなければ、負け数が増えていくだけになる。