ストラスブール買収に近づくチェルシー。ベーリーオーナーがマルチクラブプロジェクトを進める理由は?
2022年の夏に、約7000億円でチェルシーを買収したトッド・ベーリー氏が率いるコンソーシアム。ここまで、夏・冬の移籍市場において6億ポンド(約1035億円)以上の大型補強を敢行している。
その中でも、チェーザレ・カサデイ(20歳・イタリア)、アンドレイ・サントス(19歳・ブラジル)、ガブリエル・スロニナ(19歳・アメリカ)、ダビド・ダトロ・フォファナ(20歳・コートジボワール)、マロ・ギュスト(20歳・フランス)、カーニー・チュクエメカ(19歳・イングランド)などといった、将来性のある若手選手たちに多くの金額を投じている新オーナー陣。
今月には、エクアドルのインデペンディエンテ・デル・バジェに所属する16歳のケンドリー・パエスの獲得に合意したとの報道もあり、今後も10代の選手を積極的に獲得していくことを計画している。
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その理由としてベーリー氏は、マンチェスターシティを筆頭に世界各国の13クラブを傘下に収めているシティフットボールグループ(CFG)、ライプツィヒやザルツブルクのレッドブルグループのように、世界各国のクラブを買収し、そこで『若手のスーパースターたちに、公式戦の出場時間を与えながら、チェルシーのピッチに立つための道筋を作る』ことを考えていることから、2回の移籍市場で若手選手たちを買い集めた。
加えて、イングランドのクラブは欧州連合(EU)離脱後、他国の18歳以下の選手と契約ができないことから、グループを作ることで同国の若手選手との契約が可能となるなどのメリットもあることから、各国のクラブ買収を進めている。
現在、フランスやベルギー、ポルトガル、南米などの多くのクラブと話しを行っている中で、フランスのRCストラスブールの株式購入について、具体的に話が進んでいるようだ。
ストラスブールは1906年に創設し、現在トップカテゴリーのリーグ・アンに所属。2018–19シーズンにはリーグカップで優勝するなど、国内外で12のタイトルを持つ名門のクラブ。現在はリーグ戦2試合を残して15位と、降格圏の17位ナントとの勝ち点差は6となっていることから、今季残留する可能性が高くなっている。
チェルシーはストラスブールに加えて、ポルトガルのポルティモネンセなどの買収にも興味を示しており、マルチクラブプロジェクトの始動に近づいている。今までは、他クラブにローンという形で、若手選手を次々と出していたクラブ。その体勢を抜本から変えていくために、現在は多くの改革が行われる。
過去2回の大型補強が無駄にならないためにも、今夏中には最低でも1つのクラブを買収し、若手選手が経験が積める体制を作ってもらいたい。
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Source:The Guardian、Fabrizio Romano
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