わずか206日でグレアム・ポッター監督を解任したチェルシー。次期監督候補として4名をリストアップ

わずか206日でグレアム・ポッター監督を解任したチェルシー。次期監督候補として4名をリストアップ

2023年4月2日(日本時間3日)、チェルシーはグレアム・ポッター監督がクラブを退団したことを発表した。

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2022年9月8日に、ブライトンからチェルシーの監督に就任したポッター氏。チャンピオンズリーグのベスト8進出は成し遂げたが、公式戦31試合を指揮し12勝8分11敗と成績が振るわず、リーグ11位に沈んだこともあり、オーナーが解任を決断。わずか、206日でクラブを去ることになった。

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チェルシー会長のトッド・ベーリー氏と共同経営者のベフダド・エグバリ氏は、

「クラブを代表して、チェルシーに貢献してくれたポッター氏に心から感謝します。私たちは、監督として、また一人の人間として、彼に最高の尊敬の念を抱いています。彼は常にプロフェッショナリズムと誠実さをもって行動してきました。そのため、今回の結果には全員が失望しています。プレミアリーグは残り10試合、チャンピオンズリーグは準々決勝が控えています。シーズンを最高の形で終えることができるよう、1試合1試合に全力で取り組んでいきます」

と共同で声明を発表。なお、チェルシーはポッター氏が円滑な移行を促進するために、クラブと協力することに同意していることも明らかにし、コーチを務めていたブルーノ・サルトール氏が暫定ヘッドコーチとしてチームを指揮する予定となっている。

1シーズンで2人の監督を解任したチェルシー。次期監督候補として、4名の名前が主に挙がっている。

ユリアン・ナーゲルスマン

35歳のナーゲルスマン氏。約1年半前にバイエルンミュンヘンの監督に就任し、昨シーズンはリーグを制覇。今季もリーグとチャンピオンズリーグ優勝の可能性を残していたが、取締役会との関係が悪化したと報じられ、3月下旬に正式に解任。現在は、フリーとなっている。

ナーゲルスマン氏は、数カ月間の休養を取ると言われているが、すでにチェルシーはアプローチを開始。テクニカルディレクターを務めるクリストファー・ビベル氏とは、かつてライプツィヒで働いていた経験があることから、チェルシーで仕事をすることにも魅力を感じでいるようだ。

ルイス・エンリケ

52歳のエンリケ氏。現役時代はバルセロナなどで活躍し、引退後はローマ、セルタ、バルセロナ、スペイン代表で指揮を取っていた。カタールワールドカップで代表監督を辞め、現在はフリーとなってるエンリケ氏。Cadena Serのインタビューでは、

「イングランドで仕事をしたいと思っていて、プレミアリーグをフォローしている。ただ、個人的にどのチームでも行くという考えではない。重要なことを行うことができるチームだけ」

とコメント。プレミアリーグ挑戦の意思はあるようだ。

ルベン・アモリム

38歳のアモリム氏。現在、スポルティングCPの監督を務めており、ここまで公式戦149試合を指揮し103勝を挙げて、4つのトロフィー獲得に貢献している。スポルティングCPとの契約は、2026年夏までとなっており、もしチェルシーが引き抜く場合は、違約金が掛かることになる。

マウリシオ・ポチェッティーノ

51歳のポチェッティーノ氏。トッテナムやPSGで監督を務め、現在はフリーとなっている。2019年にはトッテナムをCL決勝に導き、2022年にはPSGでリーグ優勝するなど、実績を残してきている。

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その他にもトッテナムの監督を解任されたアントニオ・コンテ氏。レアルマドリードを率いてCLを3連覇したジネディーヌ・ジダン氏、フランクフルトのオリヴァー・グラスナー監督などの名前もあがっている。

シーズン残り2カ月という中で、後任の監督を見つけることは、かなり難しい状況。暫定監督のサルトール氏で今シーズンを乗り切るのか? 監督を引き受けてくれる人物が出てくるのか? 今後数日間で、答えが出そうだ。

(※Source:ChelseaFC、Fabrizio Romano、Sky Sports、Telegraph)