チェルシー移籍後わずか7日で恩師トゥヘル監督が解任。オーバメヤンが現在の心境を明かす

チェルシー移籍後わずか7日で恩師トゥヘル監督が解任。オーバメヤンが現在の心境を明かす

2022年夏の移籍市場最終日の9月1日にバルセロナからチェルシーに移籍した33歳のピエール・エメリク・オーバメヤン。移籍金は1200万ユーロ(約16億円)+マルコス・アロンソと報じられており、契約は2年となった。

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チェルシーは、ロメル・ルカクがシーズンローンでインテルに移籍したことで、9番タイプのフォワードを獲得することを諦めず、実績のあるオーバメヤンの獲得に成功。もちろん、この移籍にはドルトムント時代に師弟関係だったトーマス・トゥヘル監督の意向があったことは明らかで、両者共に再度仕事ができることを喜んでいた。

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しかし、事態は急変。チャンピオンズリーグ グループステージのディナモザグレブ戦に敗北した後、9月7日にトゥヘル監督が解任。わずか7日間の再タッグで、決別することになってしまった。そのオーバメヤンが、指揮官交代について現在の心境を『Evening Standard』で明かした。

「(トゥヘル前監督)とは、まだ話をしていないんだ。少し不満があるだろうし、悲しがっていると思うから、近いうちに彼と話したい。全員にとってクレイジーな1週間だったけど、これが人生の一部で、適応していくしかない。誰もがトゥヘルと僕の関係性を知っていると思う。彼には数日しか会わなかったが、これがフットボール。サッカーをしていれば、シーズン中にこのようなことは起こり得るし、これに非常に早く適応しなければならないんだ。ただ、クラブから誰かが去る時はいつも悲しいよ」

トゥヘル前監督の下では、 2 回のトレーニングセッションと 59 分間の出場で終わったが、本人もプロの選手として、きちんと適応する必要があると話した。

また監督の変更により、出番が少なくなる可能性もあったが、新監督に就任したグレアム・ポッター氏は、CLグループステージ第2戦目のザルツブルク戦でオーバメヤンを先発出場させた。しかし、チェルシー加入前にバルセロナで強盗被害に遭った影響で、フェイスガードを着用しながらプレーしており、まだ回復途中であることを認めた。

「顎の怪我から回復するためにはもっと時間が必要なんだ。僕は今100パーセントではない。怪我を抱えながら、マスクを着けてプレーすることは簡単ではないけど、できるだけ早く100パーセントになることを願っている」

とマスクを外すまでには、まだ時間が掛かる予定。ただ次回の試合は、10月1日(クリスタルパレス戦)と約2週間あるため、回復する可能性がある。

ポッター新監督の印象は?

9月8日にチェルシーの新監督に就任したポッター氏。ブライトンでは今シーズン、リーグ戦4勝1分1敗の4位と好成績を残していた中で、チェルシーのオーナー陣は彼をチェルシーの指揮官に招聘するために、違約金1500万ポンド(約24億円)をブライトン側に支払い、シーズン途中で引き抜いた。

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ポゼッションベースの攻撃的なサッカーを展開してきたポッター新監督。そんな彼の印象をオーバメヤンはこう語る。

「とてもポジティブで、素晴らしい性格の人物だと思う。僕たちは彼から学ぼうとしているし、できるだけ早く勝利もしたい。お互いに適応するためには少し時間もかかるかもしれないが、問題はない。チェルシーでプレーをしているならば、できるだけ早く結果が必要なんだ。それが今、不満なこと。結果(ザルツブルク戦)には少しがっかりしている。僕たちはいいプレーをしたけど、残念ながら勝利するためにはあと何点か奪う必要があった」

オーバメヤンが出場した試合は、1分1敗とまだ勝利がない状態。アーセナルでは公式戦163試合に出場し、92ゴールを挙げていたトップストライカー。公式戦8試合で9ゴールと決定力不足のチームを救うのは、全快した彼のパフォーマンスになるはずだ。