【FAカップ】再三のチャンスを決めきれず…マンCに惜敗したチェルシー。ハンドシーンについてポチェッティーノ監督が言及

【FAカップ】再三のチャンスを決めきれず…マンCに惜敗したチェルシー。ハンドシーンについてポチェッティーノ監督が言及

2024年4月20日に、2023-24シーズンのFAカップ準決勝が行われ、チェルシーはウェンブリースタジアムでマンチェスターシティと対戦。結果は、1対0でチェルシーが敗北。ベスト4で今大会を終えた。

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スターティングメンバーは、ペトロヴィッチ、ギュスト、シウバ、チャロバー、ククレジャ、カイセド、フェルナンデス、マドゥエケ、パルマー、ギャラガー、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ベッティネッリ、ディサシ、バディアシル、チルウェル、ギルクリスト、チュクエメカ、スターリング、ムドリク、ワシントン。

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チェルシーはプレストンノースエンド、アストンヴィラ、リーズユナイテッド、レスターシティを下し準決勝に進出。決勝進出をかけて、プレミアリーグ首位のマンチェスターシティと対戦した。

半29分・チェルシービッグチャンスミス(ジャクソン)】

フェルナンデスのパスに反応したジャクソンが完全に相手DFラインの背後を取ったが、相手GKのオルテガに寄せられて、かわそうとするがシュートを打つことができなかった。チェルシーは枠内シュートを3本打ったが得点できず、前半を0対0で折り返す。

半4分・チェルシービッグチャンスミス(ジャクソン)】

ギャラガーのスルーパスに完全抜け出したジャクソンがフィニッシュに持ち込むも、シュートは精度を欠き、オルテガに難なくセーブされる。加えて、そのこぼれ球を拾ったパルマーがクロスを上げ、再度ジャクソンが頭で合わせたが、ボールに力はなく、オルテガがセーブ。

【前半39分・マンチェスターシティゴール(ベルナルド・シルバ)】

左サイドでボールを受けたドクが斜めのパスを送り、左のニアゾーンを取ったデ・ブライネにゴール前へ折り返えされる。ペトロヴィッチがボールを足で弾くが、そのボールがベルナルド・シルバへ。ダイレクトで打たれると、それがククレジャに当たりゴール。その後スターリングとチルウェルを投入するが、得点を奪えず試合終了。チェルシーは決勝に駒を進めることができなかった。

【まとめ】

チェルシーはシュート10本(枠内5本)と、マンチェスターシティの守備を苦しめていたが、決定的なチャンスを再三外してしまい。試合終了直前に失点。決定力不足を、露呈した試合となった。

【ポチェッティーノ監督】

試合で最も重要だったことは?

「フットボールにおいて最も重要なことは、臨床的に行動して失点しないこと。私たちは良いパフォーマンスをしたが、サッカーではそれを測定するのが難しいため、私たちが優れていたとは言えない。

最も重要なことは、私たちが競争したということ。このように戦えているので、今は試合からポジティブなことを取り入れなければならない。必要なものを維持し、改善する必要がある領域を改善しようと努めていく。今は最高の形でシーズンを終えて、もちろん来シーズンはどうすればもっと良くなるかを考える時だ」

リーリッシュのハンドシーンについて

「(PKかどうかは)わからなかった。タッチライン際からでは、PKかどうかを見るのは難しかった。(レフェリーと)話していたのは、ペレスやスタッフがPKだと言った後だった。私は彼に、『なぜVARでPKを確認しないのか』と言っただけだ。私が見た限りでは、(彼は首をかしげてPKだと言ったが…)次に進むしかない」

ルマーの状態

「彼は疲れていた。しかし、私は彼に(怪我の)問題があるとは思わない。明日チェックする必要があるが、彼が疲れていること以上に問題がないことを願っている」

後のリーグ戦について

「次はアーセナルという別の非常に優れたチームと対戦することになる。あまり大きく変えることはできないかもしれないが、マンチェスターシティと同じように、彼らも回復して100パーセントの気持ちになる時間がなかったと思うし…火曜日の我々も同じだろう。

しかし、私たちが進化していることに満足している。もちろん、チェルシーの歴史の中からすれば敗北は残念でクラブの歴史に見合っていない。ただチェルシーの歴史と比較するのではなく、別の方法でチームを受け入れる必要がある。すべての状況において進化は順調。良い結果で力強く今シーズンを終える必要がある」

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【今後の試合と感想】

2日前にチャンピオンズリーグ準決勝で120分間戦ったマンチェスターシティ相手に、有利な展開を見せる場面が多々あっただけに、ジャクソンの3度あったビッグチャンスで無得点というのは、チェルシー自身が流れを潰してしまったようなもの…。大事なところで決めきれないというのは、今シーズンを物語っている敗戦ではないだろうか。

また今季で退団が濃厚となっているシウバの涙も印象的だった。最後のシーズンにトロフィーを掲げることを目標にしてきただけに、その夢が潰えたことを全員が実感したはず。次戦は4月23日にアウェイでアーセナルとリーグ戦を戦う。共にリーグ戦だけとなった両チームのビッグロンドンダービー。欧州のコンペティション出場を目指すためにもチェルシーは負けない戦いをしなければいけない。