パルマーの4得点などでエヴァートンに大勝したチェルシー。PK時の争いについてポチェッティーノ監督が説明

パルマーの4得点などでエヴァートンに大勝したチェルシー。PK時の争いについてポチェッティーノ監督が説明

2024年4月15日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ31試合目が行われ、チェルシーはホームでエヴァートン(16位)と対戦。結果は、6対0でチェルシーが勝利した。

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スターティングメンバーは、ペトロヴィッチ、ギュスト、シウバ、チャロバー、ククレジャ、カイセド、ギャラガー、パルマー、マドゥエケ、ムドリク、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ベッティネッリ、チルウェル、ギルクリスト、バディアシル、カサデイ、キアノ・ダイアー、チュクエメカ、タリク・ジョージ、ワシントン。

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前半13分・チェルシーゴール(パルマー)】

敵陣中盤でボールを受けたパルマーが、ボックス手前のジャクソンとのワンツーで相手マークを外す。ペナルティアーク右からゴール左隅に狙ったシュートは、相手GKピックフォードの手をかすめ、ゴールイン。幸先よく先制する。

前半18分・チェルシーゴール(パルマー)】

カイセドが粘りボールを保持すると、そこからボックス左深くまで侵入したムドリクにパス。その折り返しをジャクソンがシュートするが、ピックフォードがセーブ。しかし、そのこぼれ球をパルマーが頭で押し込み、リード2点に広げた。

前半29分・チェルシーゴール(パルマー)

ピックフォードの縦パスを中盤でパルマーがカット。すぐにロングシュートを放つと、浮き球のシュートが無人のゴールに吸い込まれ、開始30分でパルマーがハットトリックを達成。

前半44分・チェルシーゴール(ジャクソン)

パルマーのパスで左サイド深くまで駆け上がったククレジャがクロスを供給。これをボックス内のジャクソンが絶妙なトラップでコントロール。そして反転からハーフボレーで左隅に決め、リーグ10得点目をマーク。リードを4点に広げ、前半を終えた。

後半19分・チェルシーゴール(パルマー)

ボックス内に侵入したパルマーがペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。マドゥエケとジャクソンがPKを蹴ろうとボールを持つが、最終的にはキャプテンのギャラガーが制し、パルマーがPKを蹴ることに。それを難なく右隅に決め、5対0。パルマーは今季9回のPKを全て決めている。

後半45分・チェルシーゴール(ギルクリスト)

ボックス左から侵入したチルウェル(※後半35分ムドリクと交代)が強烈なシュートを放つと、ピックフォードがこれを弾き、ボールはギルクリスト(※後半43分ギュストと交代)の元へ。それをダイレクトで流し込み、チェルシーで初ゴールを記録。試合もこのまま終了し、6対0の圧勝で勝点3を獲得した。

【まとめ】

チェルシーはシュート14本(枠内10本)で、6得点と今季のリーグ戦で最多得点をマークした。またリーグ戦では1月(フルハム戦)以来となるクリーンシートも達成。今季一番良い内容で勝利を手にした。

【ポチェッティーノ監督】

璧な試合内容

「素晴らしいパフォーマンスだった。とてもうれしいし、選手たちに心から敬意を表したい。私たちは6得点し、クリーンシートをすることができたんだ。完璧なゲームだったと思うよ。これ(クリーンシート)は、多くの成果を上げるチームに対して非常に重要。最初から良いスピリットを見せてくれて、とても嬉しい」

ルマーが20ゴールを記録する選手になることを想像していた?

「私たちが彼と契約したとき、私はその選手を決して評価したことはない。常に最高のものを期待している。もちろん彼はマンチェスターシティでプレーをしていた時から常にゴールを決める能力を持っていた選手で、チームやクラブに適応する姿は素晴らしい。クラブが彼を見つけたことが正しい決断だったことを示している」

PK時の選手たちの争いについて

 「選手たちにはっきり伝えたが、パルマーがPKキッカー。あのような状況になったことは非常に残念だった。このような行為を二度と受け入れるつもりはないし、二度と起こらないことを約束する。チームとして、個人的な目標よりもチーム全体が優先されるということを学ぶ必要がある」

ドゥエケとジャクソンに罰が与えられる?

「罰はないよ、それよりも学ぶことが大切なんだ。だからキャプテンのギャラガーの反応は非常に良かった。パルマーがピッチに立つなら、プレーを始めたその日から彼がPKキッカーであることは誰もが知っている。非常に難しい状況だったときのことも覚えておく必要がある。バーンリー戦でのペナルティのことを覚えているだろうか? 誰も蹴りたくなかったが、彼はボールを奪い、そこから個性を発揮した。

もし彼らが次に子供のような態度をとったら、ここではそんなことは許さない。この種の行為は二度と起こらない、そして彼らは間違っているということに同意している」

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【今後の試合と感想】

リーグ31試合13勝8分10敗で9位のチェルシー。順位は上がらなかったが、6位のニューカッスルユナイテッドとは勝点差3で、1試合少ない状況となっており、EL出場に望みが出てきた。

また今試合では、カイセドとギャラガーの中盤が上手に機能していたこともキーポイントではないだろうか。フェルナンデスの場合だと、どうしても彼が前線に上がることが多くなるため、カイセドの1ボランチでピンチを作られることが多くなってしまう。しかし、ボランチのポジションでしっかりと役割を担うギャラガーがいたことで、カイセドが活きた試合となった。

次戦は4月20日にFAカップ準決勝でマンチェスターシティと戦う。リーグ戦では2分けと互角の戦いを演じている両チーム。この戦いで勝利すれば、今季2度目の決勝の舞台にたどり着くことができる。