クリスタルパレスに2対1で辛勝したチェルシー。PKキッカーがマドゥエケだった理由&ラヴィアの怪我の状態は?

クリスタルパレスに2対1で辛勝したチェルシー。PKキッカーがマドゥエケだった理由&ラヴィアの怪我の状態は?

2023年12月27日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ19戦目が行われ、チェルシーはホームでクリスタルパレスと対戦。結果は、2対1でチェルシーが勝利した。

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スターティングメンバーは、ペトロヴィッチ、ギュスト、ディサシ、バディアシル、コルウィル、カイセド、ギャラガー、エンクンク、マートセン、ムドリク、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ベルグストロム、ベッティネッリ、シウバ、ギルクリスト、ラヴィア、マトス、キャッスルダイン、マドゥエケ、ブロヤ。

リーグ18試合6勝5分8敗で10位のチェルシー。年内最後のスタンフォードブリッジで勝利を目指した。

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先制したのはチェルシー。前半13分にギュストが右サイドを打開、エンクンクのパスを左サイドまで駆け上がってきたギュストが低いクロスでムドリクへ。これをダイレクトで流し込み、公式戦4得目をマークする。

前半22分には、ジャクソンのポストプレーを受けたムドリクがゴールキーパーと1対1に。しかしシュートはヘンダーソンに止められてしまう。チャンスを活かせなかったチェルシーは、前半ロスタイムに失点。左サイドでボールを奪われ、アイェウがクロスを送ると、大外でフリーとなっていたオリーセに決められ、前半を1対1で終える。

後半に入ると攻撃のスペースを上手く塞がれ、ゴール前にボールを運べなくなったチェルシー。後半13分にコルウィルとマートセンを下げ、シウバとラヴィアを投入。左サイドバックにギュスト、右サイドバックにディサシを配置し、チェルシーデビューとなったラヴィアとカイセドの2ボランチにして、ギャラガーのポジションを上げた。

この交代が成功し、シウバからのロングフィードなどで徐々にチャンスを作っていくチェルシー。後半29分にギャラガーのスルーパスに抜け出したジャクソンがヘンダーソンと1対1のビッグチャンスを迎えるが…このシュートは枠外。さらにその2分後にはシウバのクロスからジャクソンがネットを揺らすも…VARの結果オフサイドでノーゴール。

このまま試合が終わると思えた後半41分にコーナーキックの流れから途中出場したマドゥエケが、ボックス内でエゼに倒されVARの結果PKを獲得。これをマドゥエケが自ら決めて勝ち越し、2対1でチェルシーが辛くも勝利を収めた。試合後ポチェッティーノ監督は、

「良くない結果から勝利を目指すのは、いつも難しい。本当にタフだったが、全体的なパフォーマンスには満足している。少しナーバスになっていたし、勝たなければならないということを考えすぎていて苦戦していた。前半は得点のチャンスも作れたし、得点もできた。しかし最後の1分で失点したのはあまり良くなかった。後半はまた良いスタートを切り、ベンチの選手たちが良い影響を与えてくれて本当に嬉しい。

私たちは最後にメンタルについて話し合った。プレミアリーグが本当に厳しいものであることを理解して、きちんと準備をし、最善の方法で戦わなければいけない。そこは私たちが一貫していきたいところであり、大きな課題となっている。ただ今は、スタンフォードブリッジで勝利を積み上げ始めている。去年はあまり良い結果ではなかったので、ファンの前で勝つことがとても重要なんだ」

とホームで公式戦4連勝とサポーターたちの前で自信を持ってプレーし始めていることを喜んだ。またPKで得点を決めたマドゥエケと初先発となったエンクンクのパフォーマンスについて話をした。

「(PKキッカーは)ギャラガーだと言った。ただ、君よりもマドゥエケのほうがより自信があるならば、PKを蹴っても良いと伝えた。ベンチから出場する選手はこのキャラクターとこのハングリー精神を示す必要があるので、決めてくれたことはとても嬉しかった。マドゥエケは私に失望していた、なぜならプレー時間をあまり与えてこなかったからね。でも彼はチャンスをものにする準備ができていたんだ。彼は自由にプレーし、この瞬間に必要なことをやってくれた。

エンクンクは、チームとプレミアリーグに適応する必要があるが60分以上プレーしたし、それは彼にとって重要なステップだった。非常に良い組み合わせがいくつかあったが、これらそのアクションを繰り返す必要がある。彼はプレーしながら適応し始めるだろう」

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とエンクンクのパフォーマンス評価。またパルマーが出場停止、加えてフェルナンデスも体調不良で欠場とPKキッカーがいなかったチェルシーだったが、出場機会が少なかったマドゥエケが冷静に決めたことを喜んだ。しかし最後に、途中出場したラヴィアが再度怪我をしてしまったことを明かした。

「彼のことが少し心配だ。彼はいくつかの問題を抱えて試合を終えた。大きな問題にならないことを願っている」

とコメント。太もも負傷したと報じられているラヴィア。フェルナンデスとウゴチュクがいない中、少し早めに復帰したことで再び負傷と…少し心配な状況となった。

年内最後(12月30日)には、アウェイでルートンタウンと対戦するが、アウェイでは公式戦4連敗と苦戦中のチェルシー。好不調の波が激しいチーム状態を改善し、勝利を積み重ねていくことが重要だ。