チェルシーの胸スポンサーとなった『Infinite Athlete』。CEOのエバーソル氏が承認が遅れた経緯を明かす

チェルシーの胸スポンサーとなった『Infinite Athlete』。CEOのエバーソル氏が承認が遅れた経緯を明かす

Tempus Ex MachinaとBiocore, LLCの合併により、2023年に設立された会社「Infinite Athlete(インフィニットアスリート)」が、2023-24シーズンのチェルシーの胸スポンサーとして、プレミアリーグから承認。男子チームはフルハム戦から正式着用することになった。なお契約金は、4300万ポンド(約78億円)になる予定で、契約は現在1シーズンのみとなっている。

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しかし、今シーズン以降もクラブのスポンサーとなることに前向きだと、インフィニットアスリート社のCEOチャーリー・エバーソル氏が明らかにした。

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「率直に言って、私たちはチェルシーと終わりのない、より大きなパートナーシップを結ぶことに前向きなんだ。チェルシーとのパートナーシップを利用して、サッカー界で地盤を築いていきたかったから、1年間の胸スポンサー契約を結ぶというアイデアを持っていた。

また彼らとは、長年にわたって協力をして、さまざまな資産を含む包括的なパッケージについて話し合いを行っていた。我々はこれをユニークな契約としてプレミアリーグに提示した。私たちは、クラブのためにSNSツールやその他の製品を提供しているという点で、単なる従来のシャツスポンサーではないんだ」

チェルシーは、今年4月既にTempus Ex Machinaと7 年間のパートナーシップを締結したことを発表。クラブは公式アプリ、デジタルおよびモバイルのファンエンゲージメント、スタジアム内のファンの強化、スポンサーの活性化、コーチング、トレーニング、選手の健康など、クラブの運営に関して利用している。

「私の知る限り、胸スポンサーのパートナーが本当にチームに溶け込むのは初めてのことだと思う。彼らはソーシャルメディア、放送、ファンエンゲージメント、選手のパフォーマンスなどついて私たちのサービスを利用している。加えて、傷害予防ツールのバイオコアは全施設に導入されているんだ。選手たちの負傷を改善するために、人工知能を活用したアプリは、女子チームの監督であるエマ・ヘイズ氏も使用している」

と話すエバーソル氏。胸スポンサーに加えてクラブの価値向上に欠かせない存在となっている。

-チェルシーのプロジェクトに疑いはない-

昨シーズンまで胸スポンサーを務めた『3』が契約満了を迎え、今夏に胸スポンサーを探していたチェルシー。ドイツの金融会社『アリアンツ』、ストリーミングサービスの『パラマウント・プラス』などとも交渉を行っていたが、金額面やリーグ側から承認がおりずに拒否されるなど、難航していた。

そのような中、8月にできたばかりのインフィニットアスリート社が手を挙げたが、承認プロセスが長引き、9月30日に胸スポンサーになることが正式に発表された。これについてエバーソル氏は、

「誰がパートナーであるかについて、これほど気を配るリーグを経験するのは、ある意味心強いことだった。プレミアリーグと独立委員会による承認プロセスを経て承認されたときは、気分が良くなったと感じることができたんだ。その点で、私はこのプロセスに本当に感謝しているよ。

私は『最終的にはすべてうまくいく、うまくいかなかったとしても、それは終わりではない』と言うのが好きなんだ。最終的にはシーズン途中に胸スポンサーが承認されることになり、今では多くの注目を集めているし、より多くの利益が得られると思っているよ」

チェルシーの男子チームは現在11位(3勝2分3敗)と苦戦中だが、トッド・ベーリーオーナーが進めるプロジェクトについて疑いの余地はないと話した。

「2012年に、トッドがロサンゼルスドジャース(MLB)を買収したときのことを考えてみよう。ドジャースは何もできないところまで萎縮していたけど、今では永遠のプレーオフ候補。彼らは常にワールドシリーズの話題に加わっているんだ。 

彼は(チェルシーで)3カ月、6か月という単位ではなく、何十年ものオーナーシップを考えている。私はいつも彼のことを高く評価しているから、チェルシーを選ぶのはとても簡単な決断だった。アカデミーに行った投資、スカウティングに行った投資を見てほしい。そして、彼らはプレミアリーグでほぼ最年少のチームになったのに、どの試合でも予想勝点が高いチームになっている」

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とスポンサードすることに迷いは全くなかったという。そのような中、来シーズンの主要パートナーとして最も有力な候補として挙げらているのが『リヤド航空』。チェルシーがチャンピオンズリーグ出場権を獲得した場合、契約額は年間最大6000万ポンド(約109億円)に達する可能性があると予想されている。

来季の胸スポンサーは未定だが、インフィニットアスリートとの関りは続いていくことは明確。選手のパフォーマンスやスタジアムのインフラなど、クラブの基盤を作っていくことは間違いない。

Source:Football London、Evening Standard