約70億円でチェルシーに移籍したアクセル・ディサシ。移籍の理由や趣味でピアノを弾くことなどを明かす
移籍金4500万ユーロ(約70億円)で、モナコからチェルシーに加入したアクセル・ディサシ。彼はスタッド・ランスを経て、2020年夏にモナコに加入。昨シーズンは公式戦49試合に出場し、6ゴール・4アシストを記録するなどの活躍で、カタールW杯ではフランス代表としてデビューを果たしていた。
チェルシーは、ウェズレイ・フォファナが膝を負傷し長期離脱。急遽センターバックを確保しなくてはいけない状況となり、彼をリストアップし、見事獲得に成功した。2023年8月4日に正式に加入し、インタビューに応じたディサシ。そこで、チェルシー移籍の理由、自身のサッカー選手としての特徴、ピアノを弾くのが好きなこと、チェルシーで印象に残っているシーンなどを明かした。
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「(チェルシー移籍は)待ち望んでいたことなんだ。このビッグクラブに来ることができて、本当に嬉しいよ。この偉大なクラブのファミリーの一員になれることを本当に誇りに思うし、ここで大きなことを成し遂げたいし、タイトルを獲りたい。その目標を達成するために全力を尽くしたいんだ。ファンのエネルギーを感じるのが待ちきれないね。プレミアリーグのファンの熱気、雰囲気、試合の激しさ。そういったことに興奮するね」
プレミアリーグでタイトルを獲得したいと話した。身長190センチのディサシは、センターバックをメインポジションとして、右サイドバックもこなせる万能型のディフェンダー。フィジカルの強さに加えて、スピードもある彼は、新天地でも成功できると信じている。
「僕はボールをきちんと見定めて奪うのが好きなディフェンダー。相手の動きを予測する最善の方法は、可能な限り良いポジションにいること。足元にボールを置いてパスを出すのも好きだよ。インターセプトも好きだし、フィジカルを活かして相手にアグレッシブに仕掛けるのも好き。若い頃はフォワードだったけど、体が大きくなってからはサイドバックに転向した。プロになってからは、左サイドバック、右サイドバック、左センターバック、3バックでプレーした経験がある。攻撃的なプレーも好きだし、ゴールも決められるんだ」
モナコでの3シーズンでは12ゴール・4アシストを記録するなど、攻撃的なセンスも持ち併せている。
-フランス人にとって馴染みのクラブ-
大柄な体格のディサシだが、プライベートではピアノを弾くことを趣味としている。
「ピアノを弾き始めたのは、モナコの前に所属していたランス時代。(ピアノの)音は、平和的でリラックスできるから好きなんだ。YouTubeを見ながら、少しずつ独学で勉強したんだ。サッカーのことを忘れて、頭をスッキリさせることが大事なこともある。ピッチでベストを尽くすためには、自分の思考を切り離すことが必要。でも、ピッチにいること、他の選手たちと一緒にいることにも大きな喜びを感じる。自分のポジティブなエネルギーをこのグループに持ち込みたいし、ハッピーでいたい。チームメイトと笑い合い、冗談を言って楽しむのが好きなんだ」
サッカーから離れる時間を作ることで、自身の頭なの中を整理する時間を大切にしていると明かした。昨シーズンからオーナーが変わり、チームが大きく変化する中で、多くのフランス人選手が加入したチェルシー。モナコで共にプレーをしていたブノワ・バディアシルのほか、W・フォファナ、クリストファー・エンクンク、マロ・ギュスト、レスリー・ウゴチュクらが在籍している。
「チームメイトをすでに知っていることは、順応するのに役立つだろうね。エンクンクとはじっくりと電話で話をしたし、彼も来たばかり。チェルシーは、フランス人にとって馴染みのあるクラブ。ルブーフ、デサイー、アネルカ、カンテ、ジルー、色も代表チームと同じブルーだしね!今ここにいるフランス人選手たちが、今後レジェンドとして偉大な選手たちのリストに加わることを願っているんだ」
最後に、チェルシーでインパクトがあったシーンを聞かれると、
「やはり、バイエルンとのCL決勝。ドログバが素晴らしいヘディングシュートを決めたシーンが真っ先に思い浮かぶね。僕は14歳くらいだったんだけど、記憶に残っているよ。アザール、ドログバ、ランパードを見るのは楽しかった。そして、ダビド・ルイスも好きだった!彼のプレーは見ていてとても楽しかったし、遠くからシュートを打つことができた。自分も時々そうしたくなるんだ。モナコで2年間一緒にプレーしたセスク・ファブレガスも素晴らしかった。そういう選手たちを特に覚えているね」
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背番号2番を着けて新シーズンを戦うことになったディサシ。この背番号は以前リュディガーが着けており、彼もロングシュートを放つことが好きだった選手。チェルシーでも攻守において活躍してくれることを期待している。
Source:Chelsea FC
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