ニコラス・ジャクソンがチェルシーに加入【チェルシー1週間のニュース(2023年6月27日~7月3日)】

ニコラス・ジャクソンがチェルシーに加入【チェルシー1週間のニュース(2023年6月27日~7月3日)】

チェルシー1週間(2023年6月27日~7月3日)の主なニュースを紹介。マテオ・コバチッチがマンチェスターシティに移籍、カイ・ハヴァーツがアーセナルに移籍、ニコラス・ジャクソンがチェルシーに加入、セスクが現役引退を発表、パトリック・ヴィエラ氏がストラスブールの監督に就任、今夏さらに11選手の放出を検討などの動きがあった。

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 【6月27日】

コバチッチがマンチェスターシティに移籍

マテオ・コバチッチがマンチェスターシティに完全移籍した。2018年夏にローンでレアルマドリードからチェルシーに加入後、19年に完全移籍。公式戦221試合に出場し、4つのトロフィーを獲得に貢献した。コバチッチは、

「このような偉大なクラブでプレーし、スポーツ界で最も大きなトロフィーのいくつかを獲得できたことは、信じられないほどの喜びだった。誰にとっても厳しい12カ月だったし、いつものチェルシーの水準に達していないことは誰もが認めるところだと思う。チェルシーは僕にとって、加入した瞬間から愛してきたクラブ。だけど、新たなステップを踏む時が来たんだ」

とSNSでコメントを発表した。(ChelseaFC)

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【6月28日】

メンディがアルアハリに移籍

エドゥアール・メンディがサウジアラビアのアルアハリに完全移籍した。2020年夏にチェルシーに加入後、公式戦105試合に出場し、49のクリーンシートを記録。チャンピオンズリーグなど、3つのトロフィーを獲得した。UEFAチャンピオンズリーグ最優秀ゴールキーパー、FIFA最優秀男子ゴールキーパーにも選出されるなど、素晴らしい活躍を見せた。(ChelseaFC)

ハヴァーツがアーセナルに移籍

カイ・ハヴァーツがアーセナルに完全移籍した。2020年夏にチェルシーに加入後、公式戦139試合に出場し、32ゴール・15アシストを記録。2021年チャンピオンズリーグ&2022年クラブワールドカップで決勝点を決めるなど、大一番での活躍が目立っていた。(ChelseaFC)

【7月1日】

N・ジャクソンが加入

チェルシーは、ビジャレアルに所属するニコラス・ジャクソン(22・セネガル・FW)の獲得を発表した。ジャクソンは、2019年夏にビジャレアルの下部組織に加入。2020-21シーズンにはミランデスへの期限付き移籍も経験し、復帰後の2021年10月にトップチームデビューを果たしている。2022-23シーズンは公式戦38試合の出場で13ゴール5アシストを記録するなど注目を集めていた。共同スポーツディレクターのローレンス・スチュワート氏とポール・ウィンスタンリー氏は、

「ニコラスをチェルシーに迎えることができて満足している。昨季ビジャレアルで見せたように、彼は大きな可能性を秘めた若い選手。私たちは、彼がキャリアの次のステップに進む準備ができていると信じており、マウリシオ・ポチェッティーノ新監督やチェルシーのチームメイトと一緒にブルーズで活躍することを楽しみにしている」

とジャクソンの加入についてコメント。なお契約は2031年夏までとなっている。(ChelseaFC)

ロフタスチークがミランに移籍

ルベン・ロフタスチークがミランに完全移籍した。U-8世代からチェルシーに在籍し、トップチームでは公式戦155試合に出場。ユース時代も含め、7つのトロフィー獲得に貢献した。ロフタスチークは、

「8歳からチェルシーに在籍し、このクラブでシニアサッカーをプレーしてきた。このクラブでの19年間で、本当に少年から一人前の男になったし、今の自分や選手を導き、形成してくれた多くの人たちと別れるのは辛い。チェルシーでプレーすることは自分にとっての夢だったから、アカデミー時代にFAユースカップとUEFAユースカップで優勝し、トップチームデビューを果たし、プレミアリーグとヨーロッパリーグで優勝できたことは一生の宝物。自分のキャリアを支えてくれたチェルシーFCに関わるすべての人に感謝したい。一緒に過ごしてきた監督、バックルームスタッフ、チームメイト、そして19年間練習場で毎日顔を合わせてきた人たち、みんなありがとう。そして、ファンのみんなは、初日から自分を支え、応援してくれた。それが自分と家族にとってどれほどの意味があったか、言葉では言い尽くせない。新しい国で生活し、新しい文化を経験するために、サッカーの新しい冒険を始める時が来た。今までありがとう」

とSNSでコメントを発表。19年間の想いを綴った。(ChelseaFC)

【7月2日】

D・モレイラ&A・マトスが加入

チェルシーは、ノリッジシティに所属していたアレックス・マトス(18・イングランド・WG)&ベンフィカに所属していたディエゴ・モレイラ(18・ポルトガル・WG)を獲得したことを発表した。マトスは、昨シーズン、ノリッジシティのU-18とU-21で、公式戦22試合に出場。そしてモレイラは、昨シーズン ベンフィカBでレギュラーとして活躍し、2022年にトップデビューを果たしている。ポルトガル代表として、U-21欧州選手権に出場。準々決勝進出に貢献している。(ChelseaFC)

セスクが現役引退を発表

チェルシーで公式戦198試合に出場し、2度のプレミアリーグ優勝、FAカップ優勝、リーグカップ優勝に貢献したセスク・ファブレガスが現役引退を発表した。セスクは、

「選手としてスパイクを脱ぐ時が来たのは、とても悲しいこと。バルセロナでの最初の日々から、アーセナル、再びバルサ、チェルシー、モナコ、そしてコモ。自分にとってこれらすべてが宝物。でも、悲しいことばかりじゃない。これから白線を越えて、コモ1907のBチームとプリマヴェーラ(育成チーム)の監督を始めるんだ。このクラブとプロジェクトは、自分にとってこれ以上ないほど楽しみなものだ。この素晴らしいクラブには、最初の瞬間から心を掴まれたし、自分のキャリアの中で完璧なタイミングでやってきた。両手でこのチャンスを掴むつもりだ。犠牲と献身と喜びに満ちた素晴らしい20年間を終え、美しいゲームに感謝と別れを告げる時が来た。これまでのキャリアの一分一秒を愛していた」

とSNSで現役引退の気持ちを発表した。2014年夏にチェルシーに加入したセスクは、22ゴール・58アシストを記録して2019年冬に惜しまれながら、モナコに旅立った。将来は指導者として、チェルシーに戻ってくることを願っている。

【7月3日】

ヴィエラ氏がストラスブールの監督に就任

チェルシーのオーナーを務めるコンソーシアム『BlueCo』によって買収されたストラスブール。シーズン途中から率いてリーグ・アン残留へと導いたフレデリック・アントネッティ前監督が昨シーズン限りで退任し、パトリック・ヴィエラ氏を新監督として招へいすることを発表した。

ヴィエラ氏は、現役時代アーセナルでプレミアリーグ無敗優勝(2003-04シーズン)に貢献するなどの活躍を見せ、2011年夏にマンチェスターシティで現役を引退し、指導者の道へ。同クラブの下部組織にてマネージャーやリザーブチームの監督を務めた後、2016年からはニューヨークシティFC、2018年夏からは母国のニースで指揮をした。2021年夏からクリスタルパレスを率い、1年目は12位で終えたものの、今年3月に成績不振で解任されていた。ヴィエラ監督は、

「ストラスブールに加入することができてとても嬉しい。私は、このクラブの歴史とアイデンティティ、熱意、地域にとっての重要性を知っている。ここはサッカーと情熱の場所。マルク・ケラー会長による近年のクラブの再建は称賛に値する。彼と一緒に仕事ができることは私にとって本当に嬉しいこと。今日、ストラスブールにとって新たなサイクルが始まる。クラブの強さを定義してきた価値観に頼りながら、何かを構築していくことができるのは監督として楽しみなことなんだ」

とストラスブールの公式サイトでコメントを発表した。契約は2026年夏までとなっている。(Strasbourg)

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今夏さらに11選手の放出を検討

エンゴロ・カンテ、カリドゥ・クリバリ、エドゥアール・メンディ、カイ・ハヴァーツ、マテオ・コバチッチ、ルベン・ロフタスチークなど、6月中に19選手を放出したチェルシー。しかし今夏、さらに11選手を放出する意向があるようだ。

まず、チェルシーアカデミー出身のメイソン・マウントはマンチェスターユナイテッドの移籍が決定的となっており、キャプテンのセサル・アスピリクエタもフリーでアトレティコマドリードに移籍することがほぼ決まったと報じられている。その他にもクリスティアン・プリシッチ、ピエール=エメリク・オーバメヤン、カラム・ハドソン=オドイ、トレヴォー・チャロバー、ロメル・ルカク、マラング・サール、イーサン・アンパドゥ、ババ・ラーマン、ハキム・ツィエクらの放出の可能性も高くなっている。

オーナーの変更により、昨夏からクラブは大改革中。アブラモビッチオーナー時代に獲得した選手はほぼいなくなり、新しいチームに生まれ変わろうとしている。(Fabrizio Romano、Evening Standard)