「チェルシーはこれから10年戦えるチーム作りを目指している」ノニ・マドゥエケが語るクラブの改革と新シーズンの目標

「チェルシーはこれから10年戦えるチーム作りを目指している」ノニ・マドゥエケが語るクラブの改革と新シーズンの目標

2023年冬の移籍市場で、PSVからチェルシーに加入したノニ・マドゥエケ。移籍金3500万ユーロ(約49億円)、7年半の契約にサインした。

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移籍当初は中々チャンスをもらえなかったが、フランク・ランパード氏が暫定監督に就任後、出場の機会を増やしていき、5月2日のアーセナル戦ではチェルシーで初ゴールを記録。公式戦12試合出場し、2022-23シーズンを終えた。

そんな彼が、クラブの改革、新シーズンの目標、マウリシオ・ポチェッティーノ新監督に期待していること、イングランド フル代表への想いなどについて話をした。

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「多くの変化は選手たちの手の外にあるけど、クラブが特別なことをしたいと思ったら、必ず変化が起こる。クラブはこれから10年戦えるチーム作りを目指しているからね。(今シーズン)私は良いパフォーマンスをして、自分の能力を示すことができた。だけど、来シーズンは『本当の私』を見ることになると思うよ。

来シーズンはチェルシーの勝利に大きく貢献したい。ただ、それだけだよ。私たちはみんな、新しい監督の下でプレシーズンに戻り、昨年のことは忘れて、チェルシーを本来あるべき場所に戻すことに興奮している。タイトルを目指して戦っていくんだ」

マドゥエケはテクニックに優れ、スピードのある左利きのアタッカー。主に右サイドで起用され、独特なドリブルを駆使しながら、相手ディフェンダーをかわして、アシスト&ゴールを狙う選手。PSV時代には公式戦80試合に出場するなど、まだ21歳ながら多くの経験を積んでいる。7月1日には、トッテナムやPSGを率いた経験のあるポチェッティーノ氏が新監督に就任。そのことに対して聞かれると、

「もし彼が私をもっと良くしてくれたら、私はとても良い選手になるだろうね。それはとても楽しみなこと。若い選手たちは、さらに成長させてくれる監督を必要としているし、自分のプレーに妥協するつもりもないんだ」

現在は、イングランド代表としてU-21欧州選手権に出場。グループステージのチェコ戦、イスラエル戦、ドイツ戦全てで先発し、準々決勝進出に貢献している。

「このトーナメントでは優勝することが我々の目標でなければならないし、できると思っている。そして、新シーズン毎週プレーをすることができれば、トップチームへの招集を争うことになると思う。サウスゲート監督と話をして、ドアは開いていることを確認した。

チェルシーのレジェンドになること、イングランド代表としてプレーをしてゴールを決めることは当然のことだけど、私はただインスピレーションを与えた選手として見られたいだけなんだ。人々に私のキャリアを振り返って『すごい、ノニは信じられなかった』と思ってもらいたいね」

今夏には、RBライプツィヒからクリストファー・エンクンクが加入。そして、同じポジションにはラヒーム・スターリング、ミハイロ・ムドリクといった選手がいるが、先発枠を獲得するための競争を楽しみにしているとも明かしてくれた。

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プレミアリーグでプレーすることが“夢”だと入団時に語っていたマドゥエケは、早々にその夢を叶えることに成功。新シーズンではレギュラー争いに勝ち、スタンフォードブリッジのサポーターの前で、強烈なインパクトを与えてくれるだろう。

※Source:Evening Standard