センターバックの補強に大苦戦中のチェルシー。獲得リストにフォファナやパヴァールが追加

センターバックの補強に大苦戦中のチェルシー。獲得リストにフォファナやパヴァールが追加

2022年6月10日にオープンした夏の移籍市場。チェルシーは、マンチェスターシティからラヒーム・スターリング、そしてナポリからカリドゥ・クリバリの獲得に成功している。

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チェルシーは、アントニオ・リュディガー(レアルマドリード)とアンドレアス・クリステンセン(バルセロナ)が退団したことから、最低でもあと1人、センターバックを獲得することを目指している。しかし、ユベントに所属していたマタイス・デ・リフトはバイエルンミュンヘンへ移籍し、マンチェスターシティのネイサン・アケは残留、そして獲得間近と噂されていたセビージャのジュール・クンデもバルセロナに移籍することが決まるなど、センターバックの補強に大苦戦中だ。

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代替案として浮上している選手は誰なのか?現時点(2022年7月29日)で獲得が噂されている選手と、その獲得の可能性をまとめた。

ミラン・シュクリニアル(インテル)

獲得の可能性:★★★☆☆

スロバキア代表として57試合の出場を誇るシュクリニアル。2017年夏にインテルに加入し、守備の柱として公式戦215試合に出場。2020-21シーズンにはチームの11年ぶりのスクデット獲得に貢献している。今夏は、PSGが獲得を希望し、交渉を進めているが金額面で折り合いがついていない状態。インテルは、6000万~6500万ポンド(約97~105億円)を要求しており、あとはチェルシーが満額を払うかどうかにかかっている。(Sportitalia、ファブリツィオ・ロマーノ氏)

プレスネル・キンペンベ(PSG)

獲得の可能性:★★☆☆☆

PSGのアカデミー出身で、現在26歳のキンペンベ。昨シーズンは公式戦41試合に出場するなど、主力として活躍し、日本で行われていたプレシーズンツアーにも帯同している。トゥヘル監督とは、PSGで共に仕事をしていた時期があるため、チームに早くフィットする可能性はあるものの、本人は残留を決断していると報じられたため、獲得の可能性は低くなってきた。(le10sport)

ベンジャマン・パヴァール(バイエルンミュンヘン)

獲得の可能性:★★☆☆☆

右サイドバック、センターバックをこなせる26歳のパヴァ―ル。2019年にバイエルンミュンヘンに加入すると、ここまで公式戦119試合に出場しチームの勝利に貢献。しかし、近年は序列が下がり、またマタイス・デ・リフトが今夏に加入したこともあり、出場の機会を求め、本人が移籍を希望し始めたようだ。あとは、トゥヘル監督が獲得を本当に希望するかどうかだけだ。(Sky Sports、Standard Sport)

ウェズレイ・フォファナ(レスターシティ)

獲得の可能性:★★☆☆☆

現在21歳のフォファナは、2020年夏にサンティエンヌからレスターシティに加入し、公式戦38試合に出場し、プレミアリーグ1年目から存在感を発揮した。昨季は、プレシーズン中に負った腓骨骨折により、シーズン終盤の3月に復帰。そこからは公式戦出場12試合に出場している。今年3月には2027年夏まで契約を延長したばかりで、移籍金は7000万ポンド以上(約115億円)と言われており、獲得のハードルは高いが、190センチでスピードもあり、3バック・4バックとどちらも対応可能な彼をメンバーに加えられれば、大きな補強になることは間違いない。(The Guardian)

ヨシュコ・バルディオル(RBライプツィヒ)

獲得の可能性:★☆☆☆☆

ディナモザグレブで評価を高め、昨シーズンRBライプツィヒに移籍したバルディオル。現在20歳と若い選手だが、移籍1年目で公式戦46試合に出場するなど、すぐにチームにフィットし、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグも経験。クロアチア代表としても10試合に出場している。バルディオルは3バックの左で起用されることが多く、リュディガーの代替えとして獲得候補に挙がっている。しかし契約は2026年夏まで残っており、クラブも今夏の売却の意志はないと報じられている。獲得を希望する場合には、相当の移籍金と交渉が必要になってきそうだ。(ファブリツィオ・ロマーノ氏)

ブノワ・バディアシル(モナコ)

獲得の可能性:★☆☆☆☆

バディアシルはモナコユース出身で、21歳ながらすでにトップチームで119試合に出場し、4ゴール・3アシストを記録している。各世代のフランス代表に名を連ね、U-21ではキャプテンとしてチームをけん引しており、移籍金は4300万ポンド(約70億円)と噂されているが、リュディガーの代わりとして即プレミアリーグにフィットできるかは未知数なところがある。(L’EQUIPE)

その他にもパウ・トーレス(ビジャレアル)、ダヨ・ウパメカノ(バイエルンミュンヘン)なども獲得の噂が出ているが、どの選手も獲得のハードルが高いことは確かで、補強する場合は高額の移籍金を払うしか道が残されていない。

しかし、チェルシーにはイーサン・アンパドゥ、レヴィ・コルウィルといった成長が著しい選手もいるため、昨シーズンのチャロバーのように、戦力として活躍する可能性もある。昨季のルカク獲得の失敗もあるため、パニックバイだけは避けたいところだ。