CLユベントス戦に敗れ、公式戦2連敗となったチェルシー「決断力が鈍く、鋭さに欠けていた」トゥヘル監督

CLユベントス戦に敗れ、公式戦2連敗となったチェルシー「決断力が鈍く、鋭さに欠けていた」トゥヘル監督

9月29日(日本時間30日)に、チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ・グループHの第2戦目が行われ、チェルシーはユベントス(アウェイ・アリアンツスタジアム)と対戦。結果は1対0、フェデリコ・キエーザのゴールでチェルシーが敗北した。

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チェルシーのスターティングメンバーは、メンディ、クリステンセン(バークリー、後半30分~)、チアゴ・シウバ、リュディガー、アスピリクエタ(C)(チャロバー、後半17分~)、ジョルジーニョ(ロフタスチーク、後半17分~)、コバチッチ、アロンソ(チルウェル、後半開始~)、ハヴァーツ、ツィエク(オドイ、後半17分~)、ルカクで、フォーメーションは3-4-2-1。なお、プリシッチ、ジェームズ、マウントは怪我、そしてカンテは新型コロナウイルス陽性反応が出たため欠場となった。

試合はチェルシーがボールをキープし、相手陣内で攻撃を仕掛け、ユベントスが11人全員で守りを固めるという展開になった。しかしチェルシーは、リズムを上手く作れず、パスミスからカウンターアタックを仕掛けられ、キエーザなどに何度か危ない場面を作られた。また攻撃面においても決定的な場面を作れず、ボールはキープしているものの試合はユベントスが握っているという形で、前半は0対0のまま終えた。

流れが悪いと感じたトゥヘル監督は、後半開始と同時にチルウェルを投入。しかし、後半開始10秒でキエーザに得点を許してしまう。ユベントスのキックオフで始まった後半、最終ラインから大きく展開され、最後は中央に走りこんだキエーザが左足を振り抜き、左上の隅に突き刺すような形でゴール。メンディも反応することはできなかった。

そこからの展開は、チェルシーが攻め、ユベントスが守りカウンターを狙うという展開が続いた。しかし、チェルシーはルカクにボールを集めるものの守備陣に囲まれ、攻めあぐねる事に。後半17分には、ロフタスチーク、オドイ、チャロバーを投入し、フォーメーションも3-1-4-2のような形にして、攻撃に変化をつけようとしたが、それも上手くいかず試合終了。結果は、1対0でチェルシーが敗北した。支配率は73パーセントと高かったものの枠内シュート1本という結果にトゥヘル監督は、

「多くのポゼッションを保持していたが、スタートダッシュが十分ではなかった。昨日のトレーニングではシャープな動きをしていたのに…今日は新鮮味がなくて驚いた。決断力が鈍く、鋭さに欠けていた。このレベルにいると、今夜のように簡単にゴールを許すことは致命的。相手は非常に深く、非常に消極的だったので、自分たちのリズムをつかみ、集中力を発揮するのに苦労した。今夜の試合は、分析し改善する点が多く見つかった」

と後半開始早々に失点しまったことを悔やんでいた。後半から出場したオドイは、

「私たちは勝つための精神と決意を持ち、最善を尽くしたけど十分ではなかった。後半が始まってすぐにゴールを奪われたことに失望したけど、その後の反応は良かったと思う。しかし、得点することができなかった」

チェルシーは公式戦2連敗&無得点、枠内シュートは2試合でわずか1本という結果になった。マンチェスターシティ、ユベントスという強豪との2連戦ということを考慮しても寂しい。

チェルシーは、レベルの高いチームが相手になった場合、ルカクを封じられた時に“どのように連携して攻撃を展開するのか”ということが、まだ整理されていないように感じた。また、マウントやプリシッチが欠場していることで、2シャドウの攻撃的な選択肢が少なかったことも、トゥヘル監督を悩ませた一因となっている。

次戦チェルシーは、プレミアリーグのサウサンプトン戦(10月2日)。得点を決め、悪い流れを断ち切りたい。

チャンピオンズリーグ グループH 順位表

1位:ユベントス(2勝、得失点+4、勝ち点6)
2位:チェルシー(1勝1敗、得失点0、勝ち点3)
3位:ゼニト(1勝1敗、得失点+3、勝ち点3)
4位:マルメ(2敗、得失点-7、勝ち点0)

・チェルシーは公式戦2連敗&無得点

・チェルシーはCLグループステージの無敗記録が12でストップ

・チェルシーはイタリア勢とのアウェイ戦通算1勝3分7敗に。ここ5戦全敗

・ジョルジーニョはチェルシーで150試合目の出場を達成