【PL2024-25】2点差を跳ね返し4得点でトッテナムに勝利したチェルシー。後半の戦術変更が功を奏す

【PL2024-25】2点差を跳ね返し4得点でトッテナムに勝利したチェルシー。後半の戦術変更が功を奏す

2024年12月8日に、2024-25シーズンのプレミアリーグ15試合目が行われ、チェルシーはアウェイでトッテナムと対戦。結果は、3対4でチェルシーが勝利した。

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プレミアリーグ2024-25・トッテナム戦(アウェイ)

スターティングメンバー(4-2-3-1)

サブメンバー:ヨルゲンセン、アダラビオヨ、ディサシ、ギュスト、ベイガ、デューズバリー・ホール、マドゥエケ、フェリックス、エンクンク。

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【前半5分・トッテナムゴール(ソランケ)】

後方でのボール回しを行っていたチェルシー。しかし、ククレジャがスリップをしてしまい、ボールロスト。そのまま右サイドのスペースを駆け上がったブレナン・ジョンソンに追いつこうとサンチョ、ククレジャが必死に戻るが、グラウンダーのクロスを入れられる。

そして、ゴール前でニアに飛び込んだソランケに右足を出され、ゴールイン。リーグ4試合ぶりに先制点を許してしまう。

【前半11分・トッテナムゴール(クルゼフスキ)】

再び自陣でスリップしたククレジャ。ボールを奪われ、ボックス手前右でパスを受けたクルゼフスキがカットインから左足でニア下に決められ、早々に2失点目。リーグ戦 前半だけで2失点を喫したのは、9月末のブライトン戦以来となった。

なお、2度のスリップで失点に関与したククレジャはすぐさまスパイクを履き替え、その後スリップはしなかった。

【前半17分・チェルシーゴール(サンチョ)】

左サイドでククレジャからパスを受けたサンチョがドリブルでペナルティアーク付近まで切れ込む。そして右足を振り抜くと、鋭いグラウンダーシュートが右ポストの内側を叩いてゴールネットに吸い込まれる。その後はチャンスもピンチもあったが、スコアは変わらず。1点差で前半を終える。

【後半16分・チェルシーゴール(パーマー)】

サンチョの絶妙なパスに反応したカイセドが、ボックス内に抜け出す。それを遅れてスライディングに行ったビスマに倒されて、PKを獲得。これをキッカーのパーマーが左隅に決め、同点に追いつく。

【後半28分・チェルシーゴール(フェルナンデス)】

右サイド深くで、ディフェンダー2人を相手に仕掛けたパーマーがボックス内に侵入。そのままシュートを打つが、それがディフレクトしてペナルティアーク付近にこぼれると、これに反応しフェルナンデスがドライブの利いたシュートをゴール左隅に決め、逆転に成功。

【後半39分・チェルシーゴール(パーマー)】

ボックス左でボールをキープしたパーマーが深追いしたサールに倒されてPKを獲得。これを再びパーマーがパネンカで決め、プレミアリーグ記録のPK12本連続成功した。

【後半45分+6分・トッテナムゴール(ソン・フンミン)】

セットプレーの流れからマディソンにボックスまで侵入され、マイナスのパスをソン・フンミンへ。それを決められ、1点差まで迫られるが、逃げ切りに成功しリーグ4連勝を達成した。

【まとめ】

チェルシーは支配率62%、シュート本(枠内8本)、コーナー10本、パス517回、ゴール期待値は2.81でトッテナムの2.64を上回った。

【マレスカ監督コメント】

ェルシーの指揮官として最大の勝利となった?

「このスタジアムでこのチームと対戦して2失点を喫し、その後もボールがあってもなくても同じ作戦を続けたことは、選手たちが精神的に強いことを示している。ここで苦しまないと考えるのは無理なことだし、その覚悟はできていた。だから、この勝ち方は、重要な勝利だと言える。

ただ個人的には、この試合が最大の勝利だとは思っていない。何度も言っているが、このチームは強豪チームとの試合に勝つときもあれば、負ける時もある。なぜなら、それがフットボールだから。私が注目しているのは、どのように成長できるかということだけなんだ」

半の戦術変更が功を奏す

「正直に言って、問題はなかった。前半の作戦はうまくいっていたと思う。我々は攻撃し、試合をコントロールしていた。2点失点してしまったが満足はしていた。

唯一の問題は、相手のプレスの仕方を観察することだった。前半は片側にパーマー、もう片側にフェルナンデスがいた。後半は片側にパーマー、もう片側にククレジャを置いた。後ろの選手を変化させた。最終的にはうまくいき、試合に勝つことができた」

ヴィア交代の理由

「(クルゼフスキの肘が頭に入ったが)脳震とうでの交代ではない。残念ながら、彼は前半の最後の数分でハムストリングに痛みを感じた。今は痛みがないから大丈夫。ここから連続で試合を行うので、選手を失いたくなかった。彼は前半素晴らしいプレーをしていたが、問題を抱えたため交代をした」

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【今後の試合と感想】

プレミアリーグ14試合を終えて、8勝4分2敗で勝点を31に伸ばし、2位をキープした。

今試合では、トッテナムが試合開始直後から、いつものように前線にプレスをかけながらプレッシャーをかけてきた。それがククレジャのスリップを引き起こし、自分たちのミスにより前半11分で2失点とピンチに陥っていた。

しかし、すぐにサンチョにゴールが生まれたことで、選手たちも冷静に試合を進め、後半3得点で逆転。後半からはカイセドが中盤にポジションを変えたことで、フェルナンデスと共にボックスに入りチャンスを創出。それが見事なまでに得点に繋がった。

次戦は、12月12日(日本時間13日)にアウェイでアスタナとカンファレンスリーグ リーグフェーズの5試合目を戦う。現在4連勝で首位のチェルシー。かなり遠い敵地での一戦となるため、若手やアカデミー出身選手中心でメンバーを組むことが予想されるが、5連勝で首位をキープしたい一戦となる。