マンチェスターユナイテッド時代から一転。ジェイドン・サンチョがチェルシーで輝きを取り戻しつつある理由は?

マンチェスターユナイテッド時代から一転。ジェイドン・サンチョがチェルシーで輝きを取り戻しつつある理由は?

2021年夏にドルトムントからマンチェスターユナイテッドに完全移籍したジェイドン・サンチョ。ドイツでは公式戦137試合に出場し、50ゴール・64アシストを記録。当時の移籍金8500万ユーロ(約112億円)という金額にふさわしい活躍を見せていた。

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しかしマンチェスターユナイテッドでは、公式戦83試合で12ゴール・6アシストと不振。指揮官のエリック・テン・ハフ監督との対立もあり、昨シーズンは冬に古巣のドルトムントにレンタル移籍。そこでは公式戦21試合3ゴール・3アシストを記録。チャンピオンズリーグ決勝にも進出するなど、活躍を見せたが、ユナイテッドでの居場所を見つけられず、今夏買い取りオプション付きのレンタルでチェルシーに移籍した。

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ではなぜマンチェスターユナイテッドでは輝きを見せられなかったのか? そしてチェルシーで輝きを取り戻しつつある理由について、同クラブで2022年夏~2024年までアシスタントコーチを務めていたベニー・マッカーシー氏がこう答えた。

「コミュニケーションに問題があったんだ。なぜなら彼は非常に静かなタイプだったからね。本当に誰も彼について何も知らなかった。彼はトレーニングに来て自らの仕事をやるだけで、あとはとても静かだった。彼はファンタスティックな選手だったから、ユナイテッドで上手く行かなかったことは本当に残念だった。

そしてサンチョはよく地元のロンドンに行っていた。恐らく家族や友人、自分の育った文化の近くにいたかったんだろうね。ロンドンの文化は、彼にとって非常に大きな存在だったと思う。今の彼は実家の近くにあるクラブにいるから、また楽しみながらプレーをしている。またドルトムント時代に見せていた魔法のような輝きを見せてほしいね」

チェルシーではここまで公式戦4試合に出場し、既に3アシストを記録するなど高パフォーマンスを見せているサンチョ。彼自身も加入時に、

「ロンドンは僕が育った場所で、戻って来られて嬉しい。マンチェスターシティでグアルディオラ氏と過ごしたときから、マレスカ監督のことは知っていた。彼は電話でこのプロジェクトやここで築き上げているものについて話してくれた。僕のような若いプレーヤーにとっては、とてもエキサイティングなんだ」

と地元ロンドンに戻ってこれたことを喜んでいた。

なお買取オプションの金額は2500万ポンド(約48億円)程度と、コスパの良い取り引きなることが予想されている。再び輝きを見せ始めたサンチョ。マレスカ監督のもとトップフォームに戻るまで、あと少しかもしれない。

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Source:BILD、Chelsea FC