約96億円でチェルシーに加入したペドロ・ネト。『新天地での適応』、『現在のパフォーマンスレベル』について言及
8月11日、チェルシーはウルブスからペドロ・ネト(24)を獲得したことを発表。契約は2031年夏で、移籍金は6000万ユーロ(約96億円)+300万ユーロ(約4億8000万円)となった。
ブラガでプロキャリアをスタートしたネト。ラツィオへの2シーズンのレンタル期間を経て2019年にウルブスへ。在籍5シーズンで公式戦135試合14ゴール・24アシストを記録。ウインガーとして左右どちらでもプレーができる万能型の攻撃的選手。加入直後のインタビューでは、
「このクラブに加入できて本当に嬉しい。ここに来るために、一生懸命に努力をしてきたんだ。大きなクラブだし、大きな野望を持っているから、このクラブとともに歴史を作りたい」
というコメントを残していた。ネトはマレスカ新監督のもと、ここまで公式戦7試合(2024年9月27日時点)に出場。古巣と対戦した8月25日のリーグ戦ではアシストを記録。そして、カラバオカップ3回戦(バロー)ではチェルシーで初ゴールを記録、今年2月以来約半年ぶりの公式戦での得点に喜びを爆発させており、徐々に調子を上げてきている印象だ。
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そんな彼が、『新天地チェルシーでの適応』、『トップフォームに戻りつつある自身のパフォーマンス』について話をした。
新天地チェルシーでの適応
「ビッグクラブに来ると、新たな適応が必要になる。ウルブスでは、コンディションが整ってさえいれば90%ぐらい試合に出場していたと思う。でも、チェルシーではもっと多くの努力をしなければならないし、時にはプレーしない試合だってあるはず。より上を目指してプレーしなければならないんだ。
だって、ここには質の高いウインガーが何人もいるんだ。誰も眠ることはできないくらいにね。マレスカ監督も『全員が毎試合出場するわけではない』と言っている。自分たちのためにハードワークし、それを継続しなければならない。毎週の試合だけでなく、毎回のトレーニングでね。そのような姿勢がチームの競争をより激化させると思うし、それこそがトップレベルのメンタリティだよ」
トップフォームに戻りつつある自身のパフォーマンス
「現時点では(3月にハムストリングを怪我した影響もあり)、まだ自分のレベルには達していないんだ。でも少しずつ近づいているのも事実だし、必ず自分のレベルを取り戻すこともできると思っている。僕は自分のやるべきことを続けるだけ。自分の自信、自分らしいサッカー、新天地への適応など、さまざまなことのために努力を続け、できる限り早く本来の姿を見せたいと思っている」
今季チェルシーは攻撃的な選手のオプションがとても豊富。アトレティコマドリードからジョアン・フェリックス、マンチェスターユナイテッドからジェイドン・サンチョを獲得。スターリングこそアーセナルにレンタル移籍となったが、ムドリク、マドゥエケ、パーマーと豪華な布陣の中で、ポジション争いを行っている。
プレミアリーグ、カンファレンスリーグ、カラバオカップの他にも、来年1月からはFAカップ、そしてシーズン終了後にはクラブワールドカップが行われるなど、5つのコンペティションを戦わなければいけないチェルシー。
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現時点でマレスカ監督は、ネトをカラバオカップやカンファレンスリーグで起用しながら、コンディションを上げてほしいと考えているが、ゴール・アシストといった結果がきちんとついてくれば、自ずと重要な場面で起用されるはず。年間60試合以上を戦うことが予想される今季。彼の活躍が必ずチームを助ける日々が来るだろう。
Source:Chelsea FC、Fabrizio Romano、Evening Standard
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