「本物の代表シャツに自分の名前を入れることを想像していた」コール・パルマーが初めて購入したユニフォームは?

「本物の代表シャツに自分の名前を入れることを想像していた」コール・パルマーが初めて購入したユニフォームは?

2023年9月1日、 マンチェスターシティからコール・パルマーを獲得したチェルシー。今シーズンは公式戦45試合に出場し、25ゴール・15アシストを記録。プレミアリーグの年間最優秀若手選手賞、クラブでの最優秀選手賞&選手が選ぶ最優秀選手賞、PFAのファンが選ぶ年間最優秀賞選手賞など6つの個人賞を受賞し、 ユーロ2024のイングランド代表にも選出された。

Embed from Getty Images

そんな彼が『ファーストユニフォームの思い出』、『スタートさせたポジション』、『スターリングへの感謝』、『夢が叶ったイングランド代表選出』などについて話をした。

【関連記事:「コメントにはいつもCold Palmerと書かれていた」ゴールセレブレーション誕生の秘話を明かすパルマー

ァーストユニフォームはルーニーの代表シャツ

「初めて買ったサッカーシャツは、多くの人が好きなクラブのシャツと答えると思うけど、僕はイングランド代表のユニフォームを持っていたんだ。背中にルーニー(※元マンチェスターユナイテッドなどで活躍)の名前があったのを覚えている。

本物のイングランド代表のシャツに自分の名前を入れて、母国代表として大きな大会に出ることを想像していた。だから、その夢を実現するために、イングランド代表のユニフォームを着て、マンチェスターのウィゼンショウにある地元の公園でサッカーをしていた。そこはホーリーヘッジパークと呼ばれていたけど、そこが僕の『ウェンブリースタジアム』だったんだ。

思い返すと一番古い記憶は、そこでサンデーリーグフットボールをプレーしていたことで、一週間のハイライトの1つだった。フットボールの最初の思い出であり、純粋に楽しかったよ。そして父がそこでプレーするのを見ることもできたんだ。なぜその公園が特別だったのか、理解してもらえると思う」

タートさせたポジションは左SB

「信じられないかもしれないけど、実は9歳の頃は左サイドバックだったんだ。攻撃的ミッドフィルダー、そしてウイングに転向したのはその翌年だった。でも左サイドバックをやっていたことを恋しいとは思わないね。僕はみんなよりもずっと小さかった。そのことで父と長い間話し合ったことを覚えているし、当時は辛かった。

ターンをしたり、技を試したこともあったけど、それを成功させたりするには、体格も体力も足りなかった。でも父はいつも、最終的にはすべてが均一になると言っていた。正直言って、当時の僕には難しかったし理解できなかった。でも今は完全に理解できるよ。

父はいつも、サッカーを楽しみ、懸命に努力するよう私を励ましてくれた。あの時期、父と母の存在はとても大きかったね。両親は試合やトレーニングに連れて行くためだけに、国内各地を飛び回っていた。僕が成長することを理解してプレーをさせてくれたコーチもいたけど、身長のせいで全くプレーさせてくれないコーチもいたんだ」

ンチェスターシティでの成長

「本当に成長し始めたのは、U-18のマンチェスターシティ時代。成長も遅く、怪我も多くて、あまりプレーをしていなかったけど、協調性が失われたと感じたことはなかったよ。ユースフットボールはとても競争的な環境だったけど、それは小さい頃から私の中に自然にあったもの。

ウィゼンショウの公園で過ごした時間は、挑戦するためのプラットフォームを与えてくれた。その時間は、僕に競争心を植え付けてくれたんだ。そのおかげで、地に足をつけてプレーをすることができた。若いときにマンチェスターシティでプレーしたからといって、プロのサッカー選手になれるとは限らない。集中し続けることが大事だったんだ」

ェルシー移籍。ラズへの感謝

「その後、すべてが急速に進んだね。マンチェスターシティのシニアチームに入り、チェルシーに移籍してイングランド代表に招集される。すごい旅だよね。

シティにいたかと思えば、次の瞬間にはチェルシーと契約するために人生を捧げるんだ。正直に言うと、最初は違ったけど、ここでの時間を本当に楽しんでいる。そして、スターリングには大きな賛辞を送らなければならない。もちろんシティ時代から知っていたし、僕がここに来る前にも話をした。

彼はいつも“自分の能力を信じるんだ”と言ってくれた。17歳のときに、プレミアリーグで長くプレーをしている人からその言葉を聞くと、決して忘れることができないよ。本当に感謝している。僕はいつもラズを尊敬しているんだ。

ずいぶん成長したと感じている。ここに来て、みんなと離れて、早く成長しなければならない。新しい環境で、新しい人たちがいる。ここまでの道のりはクレイジーなものだったけれど、僕は1分1秒が大好きなんだ」

【関連記事:ユーロ2024に選出されたチェルシー所属選手一覧

から現実へ。代表選手としてユーロ2024に選出

「チェルシーと契約してわずか3カ月後、僕はイングランドのシニアチームに合流した!シティと4対4で引き分けた後だった。21歳以下のチームに入るはずだったんだけど、『シニアチームに行く』というメッセージをもらったんだ。僕は、ただすごいと思った。母に電話したし、父にも電話した。仲間にも話したよ。

U-21イングランド代表でプレーしていたときの監督が『君たちの中にはシニア入りを目指す選手もいるだろう』と言ったのを覚えている。でも、そのときのメンバーを見て、『どうやったらそこに入れるんだ?』と感じていた。でも、すべてがあっという間だったから本当に信じられないよ。

去年の今頃を振り返ると、僕は(チームで)ベンチに座っていたから、親善試合のボスニア戦での得点は特別だった!初ゴールはいい気分だったし、家族も観衆の中にいた。今は本当にユーロ2024でイングランド代表が勝てると思うんだ。世界最高の選手が揃った素晴らしいチームだから、チャンスは十分にあると思う。

最初のイングランド代表のユニフォームから、今は自分だけのユニフォームを着るという夢が叶った。そうなったよね!」

Source:Chelsea FC