4失点でリヴァプールに大敗したチェルシー。ポチェッティーノ監督はカラバオカップ決勝での戦い方を変えることを示唆

4失点でリヴァプールに大敗したチェルシー。ポチェッティーノ監督はカラバオカップ決勝での戦い方を変えることを示唆

2024年1月31日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ22試合目が行われ、チェルシーはアウェイでリヴァプールと対戦。結果は、4対1でチェルシーが敗北した。

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スターティングメンバーは、ペトロヴィッチ、ディサシ、シウバ、バディアシル、チルウェル、カイセド、ギャラガー、フェルナンデス、パルマー、マドゥエケ、スターリングでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ベルグストロム、ギルクリスト、ギュスト、カサデイ、チュクエメカ、ムドリク、エンクンク、ブロヤ、ワシントン。

リーグ21試合9勝4分8敗で10位のチェルシー。リーグ4連勝を目指して試合に挑んだ。

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しかし、試合は序盤からリヴァプールがペースを握り、ハイプレスからチェルシー陣内で何度もボールを回収されてしまう。そして前半23分に、シウバとバディアシルがジョタを止められず中央突破され、ゴール左下に流し込まれる。さらに前半39分には、ブラッドリーにゴール左下隅に決められて2失点目。

前半45分にはセットプレーの流れからジョッタがボックス内で倒れPKの判定。しかしヌニェスのキックは右ポストに当たり、何とか前半を2失点で終えた。

チェルシーは後半開始と同時に、ギャラガー、チルウェル、マドゥエケを下げ、ギュスト、ムドリク、エンクンクを投入。若干押し返すシーンを作るが、試合は変わらずリヴァプールペース。後半20分にはブラッドリーが右から鋭いクロスを送られ、中央のソボスライに頭で合わせられて3対0。

後半26分には、途中出場のチュクエメカがドリブルで敵陣バイタルエリアへと持ち運び、ボックス内中央のエンクンクにパス。エンクンクは3人に囲まれるも巧みなタッチで前を向き、最後は左足でゴール右下隅に流し込んで、1点を返すが…反撃もここまで。後半34分にルイス・ディアスに決められて、4対1で敗北。シュート28本を打たれるなど、敵地で圧倒的な差を見せつけられてしまった。試合後ポチェッティーノ監督は、

「言い訳を見つけることではない。パフォーマンスは良くなかったから、彼らは勝つに値するし、我々よりも優れていた。正直に言うと、私たちは望んでいたようなパフォーマンスはできなかった。最初のアクションからリヴァプールのほうが優れていた。

繋いでプレーをするのが難しく、いつもファーストタッチかセカンドタッチでボールを取り戻しても、いとも簡単にまたボールを奪われてしまう。後半開始直後には、ムドリクにビッグチャンスがあった。おそらく彼がゴールを決めていれば、我々は自信を持ち始めて、より良いプレーができただろう。もしかしたら、エンクンクの行動にゲームを変えるペナルティがあったのかもしれない。でもたとえ得点して引き分けたとしても、パフォーマンスが良くなかったので残念だったと思う。

ただ、こういう気持ちを持つのは良いことだ。なぜなら、ここ数年トロフィーを争って非常に安定していて、イングランド最高のチームの1つであるリヴァプールのようなチームと対峙したいのであれば、改善する必要がある。そして我々はこの種の試合から学ぶ必要がある」

と、もし勝点を取れたとしてもチームのパフォーマンスには不満だったし、さらなる改善が必要だと感じた一戦だったという。2月25日にはカラバオカップ決勝で再度リヴァプールと対戦することが決まっている。

「ニュートラルな場所(ウェンブリースタジアム)では違うものになるだろう。今日は昨年8月の試合とは違ったように、異なる試合になると思う。ただ今日と同じやり方では、きっと同じ結果になるから改善しないと難しい試合になる」

ホームでは強さを見せ始めたチェルシーだが、アウェイではミドルズブラ(カラバオカップ準決勝)に敗れ、今試合でも敗れるなど脆さが見られる状況。

「私たちは自分たちにもっと自信を持つ必要がある。もちろん、スタンフォードブリッジでは成長しているし、昨シーズンはそれが大きな問題だった。今はアウェイで自信を持ってパフォーマンスする必要がある。アウェイでプレーするときにホームと同じパフォーマンスを発揮できる能力が必要だが、それは時間の問題だと思う」

とホームの時のようなパフォーマンスがしなくてはいけないと話した。最後に、残り1日を切った冬の移籍市場について言及した。

「それは他のクラブでも起こっていること。現時点では(移籍の噂は)何も聞こえていない。今のところ、すべてが静かなんだ。明日何が起こるか見てみるしかない。常に何かが起こる可能性があるが、現時点ではまだ何もない。(※誰かが去るのか?という質問に)正直に言うと、イエスともノーとも言えない。驚くべきかどうかに関わらず、常に最後の瞬間に何かが現れるものであり、我々はそれを認識しておく必要がある。現時点では何も動いていないと言える」

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とポチェッティーノ監督自身も最後の最後まで誰が加入し、誰が離れるのかを答えることができないと言った。ただ、アルマンド・ブロヤは放出の可能性がある。フルハムからのアプローチがあり、今試合ではベンチメンバーに入ったが未出場と、彼の去就は不透明だ。

次の試合はホームでのウルブス戦(2月4日)、そして移籍市場が終わり雑音が無くなる一戦となる。気持ちを切り替えて、ホームで最高のパフォーマンスを見せてほしい。