チェルシーでの活躍を誓うチュクエメカ「自分の能力をみんなに見せて批評家たちが間違っていることを証明したい」

チェルシーでの活躍を誓うチュクエメカ「自分の能力をみんなに見せて批評家たちが間違っていることを証明したい」

2022年夏に、アストンヴィラから移籍金2000万ポンド(約32億円)でチェルシー移籍したカーニー・チュクエメカ。今シーズンは、米国でのプレシーズンにも参加し、プレミアリーグ第2節のウエストハムユナイテッド戦(8月21日)では、チェルシーで初ゴールを記録するなど、攻撃をけん引していく選手になることが予想されていた。

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しかし、そのウエストハムユナイテッド戦で左ひざを負傷、手術を行い長期離脱を余儀なくされた。当初は2カ月程度で復帰予定だったが…リハビリ時に悪化し、2024年1月のフルハム戦でようやく復帰することができた。

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「戻ってくることができて最高の気分だし、今はチームを助けて、先発としての地位を確立していきたい。チームにゴールとアシストで貢献し、順位を上げていきたいね。

またマウリシオ・ポチェッティーノ監督の加入は、僕のチェルシーでのキャリアのすべてを変えてくれた。プレシーズンから大きな自信と学びを与えてくれた。昨年は怪我の影響であまりプレーができなかったけど、監督とプレシーズンを共に過ごすことで新加入選手のような新鮮な気持ちになれたから、自分の力を見せなければと思った。そのおかげで、シーズン開幕時には報酬(先発&ゴール)を得ることができた。

彼は私たち選手に対して、どのような態度を取るべきかを心得ている。僕らに冷酷になるべき時と腕を回すべき時を知っている。僕には冷酷な人が必要だけど、同時に、もし僕が良いことをしたら褒めてくれる人も必要なんだ」

とポチェッティーノ監督との出会いで、チュクエメカ自身のパフォーマンスも向上したと明かした。

現在20歳のチュクエメカは、兄・カレブ(元U-21アストンヴィラ)の影響でサッカーを始めた。3歳のときにロンドン南東部のウーリッジに引っ越したが、治安が悪かったこともありノーサンプトンに移動。地元を代表するノーサンプトンタウンFCのアカデミーで兄と共にプレーをしていた。

その後アストンヴィラのユースで成長していき、15歳の時は左サイドでプレーをしていたが、16歳から中央の攻撃的なポジションに変更。8番や10番のポジションで頭角を現し、2020年夏にチェルシーからオファーが来た。

「チェルシーは幼い頃から応援していたチーム。だから父に『(チェルシーで)やってやろう』と言ったんだ。そして時間を無駄にしたくなかった。あの夏、イングランド代表として19歳以下のユーロで優勝した直後だった。

自分には何ができるかわかっているし、自分自身と周りの人たちを信頼している。自分の能力をみんなに見せて、批評家たちが間違っていることを証明したい。チェルシーでの未来があることを証明することが、僕のモチベーションを高めている」

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幼少時代からブルーズだったチュクエメカ。ユニフォームに袖を通すという夢が叶い、初ゴールも記録。“いつも、もっとできる、もっとうまくなれる、君の足元には世界がある”と父からアドバイスを受けながら成長。2月25日には、カラバオカップ決勝(リヴァプール)でタイトルを懸けた戦いを行う。ウェンブリースタジアムという聖地で、彼が活躍し勝利に貢献してくれることを願いたい。

Source:The Telegraph