ストライカーの補強を優先するチェルシー。2024年1月に獲得が噂されている選手は?
昨夏ビジャレアルから加入したニコラス・ジャクソンは、公式戦23試合に出場し8ゴール・2アシストをマークするなど、リーグ1年目から得点をマークしているが、イエローカードの多さや決定機でのミスなどが目立ってしまい、批判を浴びることも多くある。そのような中、彼がセネガル代表としてアフリカネーションズカップに出場することで、約1カ月間チームから離脱。
純粋なストライカーは大怪我から復帰したばかりのアルマンド・ブロヤのみと、リーグ順位(現在9位)を上げていくためにも、補強を最優先するポジションになっている。今回は、1月冬の移籍市場で獲得候補に挙がっている選手を紹介していく。
【関連記事:セルビア人ストライカー ルコヴィッチがストラスブールに完全移籍】
カリム・ベンゼマ(36歳・アル・イテハド)
獲得の可能性:★★★☆☆
昨年夏にレアルマドリードからアル・イテハドに完全移籍したカリム・ベンゼマ。サウジ・プロフェッショナルリーグに移ってからも公式戦20試合で12ゴール・5アシストと得点能力は健在。しかし、ベンゼマ自身が今冬の移籍市場で欧州リーグへの移籍を希望していると報じられチェルシー、アーセナル、マンチェスターユナイテッドなどが彼の獲得に関心。そして今シーズン終了までのローン契約を望んでいるようだ。
チェルシーは、昨冬にも半年間のローンでアトレティコマドリードからジョアン・フェリックスを獲得するなど選手をローンで獲得することも視野に入れており、半年間のローンでベンゼマを獲得できればチームにとって大きなプラスになるはずだ。ただアル・イテハドは放出することを望んでおらず、交渉は難航する可能性があるとも伝えられている。(ESPN)
サンティアゴ・ヒメネス(22歳・フェイエノールト)
獲得の可能性:★★☆☆☆
昨シーズンからゴールを量産し始めたメキシコ代表のヒメネスは、今シーズンもここまで公式戦23試合に出場し21ゴール・5アシストを記録するなど、多くのクラブから注目を集めている。移籍金は4000万ユーロ(約65億円)程度になると予想されており、トニー&オシムヘンの代替え案として、彼の動向を注視している。(TEAMtalk、Sky Sports)
アルテム・ドフビク(26歳・ジローナ)
獲得の可能性:★★☆☆☆
現在ラ・リーガで首位に立っているジローナ。そこに所属するアルテム・ドフビクの獲得に興味を示しているようだ。今シーズン公式戦21試合に出場し、11ゴール・7アシストを記録しているストライカーについて、チェルシーはスカウトを派遣している模様。また、ドフビクの代理人はミハイロ・ムドリクと同じで、仲が良いということもあり、獲得リストに入っているようだ。移籍金は4500万ユーロ(約71億円)程度になるようだ。
しかし、クラブはリーガでの初優勝をかけて戦っており、彼を引き抜くことは難しい状況となっている。共同オーナーのペレ・グアルディオラ氏は、
「チェルシーからは何の提案も受けていない。提案はゼロだよ。私たちは(今冬に)誰も売りたくない」
とコメントしている。(The SUN、Relevo)
ベンヤミン・シェシュコ(20・RBライプツィヒ)
獲得の可能性:★★☆☆☆
身長194センチを活かした空中戦の強さやフィジカルを武器にゴールを量産するスロベニア代表のベンヤミン・シェシュコ。RBザルツブルクで頭角を現すと、昨夏に姉妹クラブであるRBライプツィヒへ移籍。今シーズンは、公式戦23試合に出場し7ゴールを決めている。ジャクソンやブロヤと違う、空中戦に強いタイプのストライカーとして、チェルシーの獲得リストに入っているようだ。(Sky Sports)
ビクター・オシムヘン(24歳・ナポリ)
獲得の可能性:★★☆☆☆
ナポリと新契約について合意したビクター・オシムヘン(24)。新契約は2026年夏までとなる予定だが、そこには約1億3000万ユーロ(約200億円)のリリース条項が含まれているようだ。チェルシーは、冬に獲得することを目指していると伝えられているが、FFPの関係やナポリ側が冬の放出を希望していないこと、またリリース条項が今夏以降に発動する契約のようで、獲得はかなり難しくなっている。
そのことを踏まえてチェルシーは、夏に彼を獲得することにシフトチェンジしたようだ。なおオシムヘン自身はチェルシーへの移籍に前向きで、個人合意については問題ないとされている。(Ben Jacobs、Evening Standard)
ヴィクトル・ギェケレシュ(25歳・スポルティングCP)
獲得の可能性:★★☆☆☆
昨夏にコベントリーからスポルティングCPに移籍したヴィクトル・ギェケレシュ。ブライトンやスウォンジーに所属した経験のあるスウェーデン代表のストライカーは、ポルトガルに移籍したことでその才能を開花。今シーズンは公式戦25試合に出場し、22ゴール・10アシストをマークするなど急成長。イングランドでもプレー経験があることから、チェルシーに加え、アーセナル、マンチェスターユナイテッドなども興味を示しているようだ。
ルベン・アモリム監督は、
「もし彼らが条項を支払えば、ヴィクトルは去らなければならないし、我々は解決策を見つけるつもりだ。ただ我々は高額なリリース条項を持っているので安心している」
とコメント。チェルシーは、8000万ユーロ(約125億円)+500万ユーロ(約8億円) のオファーを出したと報じられたが、スポルティングはリリース条項となる1億ユーロ(約160億円)を支払わない限り売却することはないようだ。(Football 365、Record)
【関連記事:袖スポンサーが決定。年間の契約金は?】
エヴァン・ファーガソン(19歳・ブライトン)
獲得の可能性:★☆☆☆☆
昨年9月のニューカッスル戦でプレミアリーグ史上4人目となる18歳以下でのハットトリックを達成したエヴァン・ファーガソン。ブライトンではここまで公式戦53試合に出場し、16ゴールを記録するなど多くのクラブが注目している。
しかし彼は、昨年11月には2029年夏まで同クラブと契約延長をしており、今冬に移籍する可能性はかなり低くなっている状況。移籍には1億ユーロ(約160億円)程度の費用が掛かることが予想されており、獲得が困難だと言われている。(Evening Standard)
イヴァン・トニー(27歳・ブレントフォード)
獲得の可能性:★☆☆☆☆
賭博規則違反でFAから起訴され、1月17日まで試合に出場することが不可能となっていたブレントフォードのイヴァン・トニー。昨夏には代理人を変え、今冬に移籍すること確実視されていたが、ブレントフォードは今冬の移籍市場でストライカーの需要が高まっている状況に、移籍金を1億1500万ユーロ(約181億円)に設定したようだ。
今年3月に28歳となるトニーに対して、アーセナルなども獲得を希望しているようだが、あまりにも高額になったため、クラブに残留する可能性が極めて高くなっている。(NBC Sports)
セール・ギラシ(27歳・シュツットガルト)
獲得の可能性:★☆☆☆☆
今季のブンデスリーガで“点取り屋”となっているシュツットガルト所属のセール・ギラシ。公式戦16試合に出場し、19ゴール・2アシストを記録するなど注目を集めている。
彼は2026年夏まで契約を結んでいるが、契約解除条項が盛り込まれており、1月なら1700万ユーロ(約27億円)で獲得可能になるという。その価格に魅力を感じており、チェルシーの他にもマンチェスターユナイテッド、アーセナル、トッテナムといったプレミアリーグのチームが関心を示しているとFootball Londonが報じている。
ただ、今年3月に28歳を迎えるギラシに対して、若手選手を積極的に獲得するチェルシーの方針を変更してまで獲得するのか?疑問符がつく。
※移籍の情報は2024年1月19日時点
- 前の記事
ストラスブールでの生活を語るA・ガブリエル【チェルシー1週間のニュース(2024年1月10日~1月16日)】 2024.01.17
- 次の記事
ギェケレシュが自身の去就について語る【チェルシー1週間のニュース(2024年1月17日~1月23日)】 2024.01.24