チェルシーからサンダーランドにレンタル移籍したメイソン・バーストウ。移籍の理由&ゴールキーパーを経験していた時期を明かす

チェルシーからサンダーランドにレンタル移籍したメイソン・バーストウ。移籍の理由&ゴールキーパーを経験していた時期を明かす

2022年1月にチャールトンからチェルシーに完全移籍したメイソン・バーストウ。現在20歳ストライカーは、ウェリングユナイテッドのユースでキャリアをスタートさせ、メイドストーンユナイテッドに所属していた時にトライアルを受け、チャールトンに入団した。

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「当時16歳で、メイドストーンのトップチームで練習をしていた。準備はできていると感じたから、チャールトンからのスカラーオファーを受けたんだ」

チャールトンでは1年足らずでトップチームデビュー。5ゴールを記録すると、2022年1月にはチェルシーからオファーが舞い込む。

「あっという間に決まったよ。ただの噂かどうかわからなかったから、実際に真剣に考えたのは移籍市場の閉じる最後の週だった」

と驚きながらもブルーズ移籍を決断したバーストウ。その後半年間チャールトンにレンタル移籍し、2022-23シーズンから正式にチェルシーに加入。U-21で経験を重ねた。

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「チャールトンでは30歳のセンターバックが相手で、フィジカルが中心だった。でもプレミアリーグ2でプレーをしていたときは、まったく違ったね。ディフェンダーは身体的に成長期にあったけど、技術的には非常に優れていた。だから慣れるのに少し時間がかかった。でもそれが、移籍を望んだ理由のひとつでもあったんだ。まだ若かったから、もっと成長したかったし、将来に向けて新たな道が開けたのだから、何の問題もなかったよ」

リーグ2では25試合に出場し10ゴールを記録するなど、フォワードとして順調に成長。2023年夏には、米国でのプレシーズンに参加し、ドルトムント戦ではゴールを決める活躍を披露。その後もトップチームに残り、公式戦3試合に出場していたが、更なる成長を期待され、夏の移籍最終日にチャンピオンシップに所属するサンダーランドにレンタル移籍することが発表された。

-少年時代はGKも経験-

サンダーランドにレンタル移籍後、ここまで5試合に出場し1アシストを記録しているバーストウ。現在の状況についてこう語った。

「マウリシオ・ポチェッティーノ監督は素晴らしかった。彼から学び、毎週見てきた選手たちから学ぶのは本当にいいことだったんだ。そして、ここサンダーランドでは、ジャック・クラークやパトリック・ロバーツ、ジョーブ・ベリンガム、ダン・ニールといったトップレベルでプレーをする可能性を十分に秘めた素晴らしい選手たちがいる。一緒にプレーするのは素晴らしいけど、彼らのレベルには驚かされないよ。昨シーズンから彼らを見ていたからね。その一員であること、そしてプレミアリーグ昇格を目指すチームの一員になれて、今は素晴らしい気分なんだ」

バーストウについては、イタリアのACミランを含む多くのクラブが獲得に関心を示していたようだ。しかし最終的に選択したのはサンダーランド。彼らは、夏の移籍がオープンした早い段階からバーストウの獲得についてチェルシーに問い合わせをしていたようだ。

「移籍市場が始まったときから、関心があることは知っていた。チェルシーでは何度かベンチ入りして出番もあったけど、ポチェッティーノ監督は僕にレンタル移籍の許可を出した。サンダーランドのトニー・モウブレイ氏は、尊敬されている監督。そして、クラブが最初から僕を欲しがっていたことはとても重要なことだった。

若いチームだし、僕と同じような年齢の選手と一緒にいた方が馴染みやすいというのも、ここに来た理由のひとつ。モウブレイ監督は明らかに若い選手が好きだし、彼らの成長を助けたいと思っているんだ」

シェフィールドユナイテッド戦では、早速アシスト記録。チャンピオンシップ4位(2023年10月5日時点)と昇格を目指している新天地で、さらなる成長を望みながらプレーをしている。

「自分勝手な見方をすれば、その試合でゴールを決めたかった。でも、アシストをしてチームの勝利に貢献したのだから文句は言えないね。(シェフィールドユナイテッド戦は)素晴らしい試合だったし、ここに来たのは正しい選択だったと思ったよ。ここでの生活を楽しんでいるし、スタッフも選手もみんな僕に良くしてくれる。このようなパフォーマンスがこれからも続くことを願っている」

また驚くことに、少年時代にはゴールキーパーを経験したことがあるという。その理由について話をしてくれた。

「最初はウイングだったけれど、ピッチのあちこちでプレーをしたよ。チームの中でボールを遠くまで蹴ることができたし、テクニックもあったからね。いいチームだったけど、毎試合勝っていたからちょっと飽きてきて、1シーズンだけゴールキーパーになることにしたんだ。でも、1つ問題があって、チームは強いままだったから、結局、試合ではあまり活躍できずにただ突っ立っているだけだった! 

だから自然と退屈になって、フィールドプレーヤーに戻りたくなってね。ウイングとしても10番としてもプレーをした。ストライカーとしてプレーするようになったのは、実は5シーズン前ぐらいのことなんだ。でも今は間違いなくストライカーだよ」

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様々なポジションを経てフォワードのポジションにたどり着いたばかりだというバーストウ。来季はチェルシーのトップチームで活躍する可能性もあり、今後のさらなる成長が期待されている。

Source:Chelsea FC、Sunderland Echo