アストンヴィラに敗れ…早くもリーグ3敗のチェルシー。ギュストの退場&ブロヤの復帰についてポチェッティーノ監督が言及

アストンヴィラに敗れ…早くもリーグ3敗のチェルシー。ギュストの退場&ブロヤの復帰についてポチェッティーノ監督が言及

2023年9月24日に、2023-24シーズンのプレミアリーグ6戦目が行われ、チェルシーはホームでアストンヴィラと対戦。結果は、0対1でチェルシーが敗北。早くも3敗目を喫した。

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スターティングメンバーは、サンチェス、ギュスト、シウバ、ディサシ、コルウィル、カイセド、ギャラガー、フェルナンデス、スターリング、ムドリク、ジャクソンでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ベルグストロム、ペトロヴィッチ、ククレジャ、チルウェル、ウゴチュク、マートセン、パルマー、ワシントン、ブロヤ。

リーグ5戦を終えて、1勝2分2敗と厳しい状況の中で、ホームでの巻き返しを狙った。立ち上がりから得点を奪うために攻撃を仕掛けるチェルシー。

前半24分には、敵陣左サイドでボールを持ったムドリクがボックス左へ絶妙なスルーパスを供給。これに反応したジャクソンがシュートを打つも、マルティネスに弾かれてしまう。

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逆に前半39分には、アストンヴィラの右コーナーキックからチャンスを作られ、エリア内にいたザニオーロがボレーシュート。強烈なシュートだったが、サンチェスが好セーブを見せ、スコアレスで前半を終えた。

後半もチェルシーがチャンスを作るもオフサイドやマルティネスの好セーブで止められる苦しい展開。そのような中、後半13分にサイドを駆け上がってきたディニュに対し、タックルをしたギュストにイエローカードが提示。しかし、これがレッドカードの対象となりVAR。その結果、レッドカードが提示され、10人で残り時間を戦うことになった。

10人になったチェルシーは、ムドリクに変えチルウェルを投入し、ディサシを右サイドバックにコンバート。攻守でバランスを保ちながら、試合を進めていたが、後半28分に相手自陣に攻め込んでいたタイミングでシウバがトラップミス。そこからディアビが持ち運ばれ、ワトキンスにパス。ペナルティエリア右に侵入され、1度目のシュートはコルウィルがブロックしたが、こぼれ球を右足で振り抜かれ、サンチェスの股下を射抜かれ失点。

終盤にかけてチルウェルや交代したパルマーがチャンスを作るが、マルティネスに阻まれ試合終了。0対1で、リーグ3敗目となった。試合後ポチェッティーノ監督は、

「前半はもう少しいい結果になっても良かったと思う。試合の主導権はチェルシーにあったし、後半も立ち上がりは優位だった。だけど、レッドカードで試合が変わってしまった。11人での60分間と10人での残り時間は、2つの異なるゲームになった。

アストンヴィラのチャンスは何度あっただろう? シュートをブロックしたら相手にボールが戻って、2本目はポストに当たって入った。一方こちらは、マルティネスと何度1対1になっただろう…。このような状況では現実を受け入れる必要があるが、彼らがどれだけチャンスを作っていたかを考えれば、少し不運だった。実際10人になっても攻め続け、相手を後退させ続けたんだ。

チームとして何が起こっているのかを認識する必要があるが、同時に冷静になる必要もある。選手たちは70分で諦めたとは言えない。少ない人数で最後まで戦っていた」

と多くのチャンスは作るが…得点は入らない状況を嘆いた。ただ、リーグ3試合連続無得点と決定力が無いことに対しても冷静に対処する必要があると話した。そして、ギュストのレッドカードとジャクソンが5枚目のイエローカードを貰い、1試合の出場停止になったことについても言及した。

「(ギュストは)目の前だったけど、ファウルを見ていなかった。レフェリーとVARを信じる必要があるし、戻って判定を変えることはできない。審判の決定を受け入れるだけだ。退場は選手の責任であり、レフェリーやVARを責めることはできない。ああいった状況では異なる行動をとる必要がある。ギュストを責めるつもりはないし、何も言うつもりもない。サッカーの世界では時々こういう状況が起こる。

そしてジャクソンはまだ若いし、プレミアリーグを経験していない。彼は学んでいる最中で、時間が必要だと思う。でも、このような状況が多すぎて残念だ。些細なことだけど、それが原因で試合に負けてしまうこともある。できるだけ早く状況を変えていかなければならない」

と些細な事で流れが変わってしまうサッカーの試合において、1人、また1人といなくなっていく現状に頭を悩ませている。そのような中、明るい話題としては、長期離脱していたブロヤがロスタイムも含めて20分間程度プレーをしたことだろう。

「彼が9~10カ月ぶりにプレーできたのは良かった。いろいろなオプションを持てる可能性が出てきたし、チームにとっていいことだと思う。でも、彼は自信をつける必要もある。それは学ぶことであり、すべてのプロセスなんだ。チェルシーは若いチームであり、すべてを学ばなければならない過程にある。負けたときにポジティブなことを話すのは難しいけど、そうしなくてはならない。チームが良いサッカーをできるようになることを確信しているけど、もちろん今の状況を隠すことはできない。ファン、クラブ、スタッフ、そして選手たちすべてが傷ついている状況だ」

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次戦は、ミッドウィークにカラバオカップ3回戦(ブライトン)を戦うチェルシー。“解決策を見つけるために、水曜日の試合に向けて再びスタートし、得点できるという希望を抱きたい”と話したポチェッティーノ監督。多くの選手が入れ替わり、若手選手が中心となったチーム。今後も難しい試合が続きそうだ。