英国史上最高額の約212億円でチェルシーに加入したモイセス・カイセド。チェルシー移籍を決断した理由は?

チェルシーは2023年8月14日、ブライトンからモイセス・カイセドを獲得したことを正式に発表した。契約は2031年夏+1年の延長オプション付きとなった。
移籍金は、1億1600万ユーロ(約184億円)に1800万ユーロ(約28億円)の追加オプションが付随した英国史上最高額の総額1億3400万ユーロ(約212億円)で合意。また、契約には売却条項(※選手がまた移籍した場合に一部の金額が支払われる)も付いている。
カイセドの移籍については、リヴァプールが移籍金1億2800万ユーロ(約202億円)を提示し、クラブ間合意に至ったことが報じられていた。しかし彼自身は、5月末に既に個人合意に至っていたチェルシー加入を望んでいることをリヴァプールに伝えたため、交渉は破談。最終的にチェルシーと契約を締結した。
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そんな彼が、入団初日に行われたインタビューに応じて、幼少期に憧れていた選手、チェルシー移籍を決断した理由、リーグ開幕戦のリヴァプール戦を見た感想などについて話をした。
「マケレレとカンテは、自分にインスピレーションを与えてくれたんだ。彼らはピッチ上ではとても謙虚だったね。自分も同じような能力を持っていると言えると思うけど、彼らの方が優れていた。でも僕も、今はこのクラブのためにすべてを捧げようと思っている。子供の頃はチェルシーを応援していたし、試合もよく見ていた。今、ここにいるのは素晴らしいこと。世界でも有数のビッグクラブ。チームメイトと早くプレーをしたいし、ベストを尽くして自分の物語を書いていきたい」
カイセドは、インターネットでマケレレの映像を見て、彼のポジションやボール奪取を研究。その後カンテがチェルシーに加入し、友人から18歳の誕生日に『何が欲しいのか?』と聞かれたカイセドの答えは、カンテのユニフォーム。そして彼は、自分の名前とカンテの名前が入ったユニフォームを受け取った。そこから約3年で、ブルーズのユニフォームに袖を通すことになった。
「僕はファンにとって伝説(の選手)になりたい。サポートしてくれたファンのみんなに感謝をしている。だって、ここに来る夢が叶ったんだからね。今夜(昨夜)は眠れないと思うよ」
プレミアリーグ開幕戦となったリヴァプール戦の前に移籍を決めたかったチェルシーだったが、それは叶わず、カイセドはスタンフォードブリッジ近くのホテルで観戦していたという。
「ホテルで試合を見ていて、そこから選手たちを応援していたよ。チームはとても良かったね。とても楽しめたんだ。チェルシーの新しい選手たちは本当によくやっていたと思うし、彼らと一緒にピッチに立ちたかった!サッカーのスタイルは好きだし、自分に合っている。すぐに適応できると確信しているよ。この素晴らしいクラブで多くのタイトルを獲得すること、そしてチェルシーをあるべき場所に戻すことを望むのではなく、できると確信している」
カイセドは、既にマウリシオ・ポチェッティーノ監督とも会話をすることができたと明かしてくれた。それに加えて、ブライトン時代に共にプレーをしていたロベルト・サンチェスやマルク・ククレジャともチームのことなどについて話をしていて、より早くチームに馴染めそうだと話した。
-家族のためにもベストを尽くす-
現在21歳のカイセドは、母国であるエクアドルのインデペンディエンテ・デル・バジェの下部組織出身。2019年10月にトップチームデビューを果たし、2021年冬にブライトンに完全移籍で加入。同年8月から半年間はベルギーのベールスホットへの期限付き移籍を経験し、2022年1月に同クラブに復帰。昨シーズンは公式戦43試合に出場し1ゴール・1アシストを記録。中心選手として、クラブ史上初となるヨーロッパリーグ出場権獲得に大きく貢献した。
「自分の後ろに、エクアドルの子供たちが大勢いることも理解している。彼らのお手本にならなければならないし、自分の国を代表する選手として、ベストを尽くしたい。母国の人々は僕を応援してくれるし、自分のユニフォームを着てくれる。努力を重ね続けるためのモチベーションになってほしいんだ。
そして、僕にとって家族もとても大切なんだ。家族は、悪いときにも自分のそばにいてくれるし、だからこそ良いときにも一緒にいたい。どんなときも自分を支えてくれる。トレーニングでも試合でも、いつも気にかけてくれている。いつも家族のためにベストを尽くしたいんだ」
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チェルシーは、ここ数年中盤の選手を補強するべく、サウール・ニゲス(アトレティコマドリード)やデニス・ザカリア(ユベントス)をローンで獲得していたが、チームにフィットすることができず、買い取りオプションを行使しなかった。
そのような中で、冬にベンフィカからエンソ・フェルナンデスを獲得。その相棒として、カイセドを是が非でも獲得したかったチェルシーは、粘り強い交渉の末、獲得に成功。新生チェルシーの重要な中盤選手を無事に揃えることができた。欧州のコンペティションがなく、試合数が少ない今季。2人を中心に上手くチームが機能すれば『優勝』の二文字も夢ではないのかもしれない。
Source:Chelsea FC、Fabrizio Romano
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