右ひざ前十字じん帯の断裂で厳しい時期を過ごしたアルマンド・ブロヤ。葛藤の日々やチルウェルからのサポートを明かす
2021-22シーズンをサウサンプトン(ローン)で過ごし、公式戦38試合で9ゴールを決めたアルマンド・ブロヤ。サウサンプトンでの活躍もあり、今シーズンはチェルシーのトップチームに在籍し、プレミアリーグのウルブス戦(2022年10月)ではチェルシーで初ゴールを挙げるなど、カイ・ハヴァーツやピエール・エメリク・オーバメヤンらと共に、ポジション争いを行っていた。
しかし、カタールW杯2022大会終了後のシーズン再開に向けて、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで、アストンビラと親善試合を行ったときに右ひざを負傷。診断結果は、右ひざ前十字じん帯の断裂で、手術が必要になることが明らかとなった。厳しい時期を過ごしたブロヤだが、手術が無事に成功し、現在はコブハムで個人トレーニングをするまでに回復している。
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そんな彼が、初めての大怪我で苦しみ続けた日々、復帰への過程、ベン・チルウェルからのサポート、ピッチに戻ることを目指す中で学んだことなどについて話をした。
「(あの怪我について)完全に整理できていないんだ。まだ心の中にある。もともと体は強くて、軽い怪我をしたことがあるだけだったから、ショックは大きかった。父と母にとっても、自分が怪我をするのをほとんど見たことがなかったから、なおさらショックだった。
手術後は、2週間ほど寝たきりになったから、人生で最悪の時期だったよ。苦労の連続で、存在価値が無いようにも思えた。痛くて眠れなかったから、あの日起こったことが常に頭の中を駆け巡っていた。意味がないということを理解していても、『どうすれば(怪我を)避けられたのか?』と考えていたよ。
だけど、そこから一歩引かなければならなかった。落ち着いて、体調を戻すことだけに集中しなければならなかったんだ。よく言われるように、挫折よりもカムバックの方が気分は良くなるものだからね」
クリスマス前に退院したブロヤは、家族がいる自宅に戻り回復に専念。そして、チェルシーのコーチングスタッフも定期的に訪れ、これから始まるリハビリのプロセスなどを説明したという。そのような状況の中、2021年11月にブロヤと同様の怪我で長期離脱をしていたチルウェルから、サポートを受けていたことを明かした。
「彼は怪我をした時から今までずっと気にかけてくれたんだ。チルウェルは同じことを経験しているから、プレッシャーや精神的な面など、怪我した時の気持ちをよく理解し、すべてのステップで助けてくれている。そうしてくれる必要はないのだけど、わざわざ自分に話しかけてくれて助けてくれるから、本当に感謝している。もちろん、これ以上良くならないんじゃないか?と感じる日もあって、少し不機嫌な時もあった。でも今は、元いた場所から今いる場所への道のりを振り返ることができるようになったよ」
ブロヤは自身の手術の数週間前に、足首の手術を受けた親友のティノ・アンジョリンと共にリハビリに着手。いつ本格的にピッチに戻れるかのめどは立っていないが、1日1日を大切にし、短期的な目標を立てながら、トレーニングを続けている。
「自分自身について(この怪我から)多くのことを学べたと思っている。サッカー選手でいられることにはいつも感謝しているけど、今回のことでさらにその想いが深まった。だから今は、何事も当たり前にできるとは思わないんだ。
寝たきりの時は、いろいろ考えていた。スポーツが恋しくなったこともたくさんあった。自分がどれだけサッカーを大切にしているか、どれだけサッカーを愛しているかを思い知らされたよ。大きな怪我だったけど、復帰できると信じている。できるだけ早く、強く復帰できるように全力で取り組んでいる」
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現在21歳のブロヤは、2028年夏までチェルシーと契約をしている。大きな怪我で長期離脱を余儀なくされたが、チェルシーにとって9番タイプの選手は少なく、彼が将来のエースストライカーとして成長することをサポーターは期待している。
Source:ChelseaFC
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