3得点でレスターシティに快勝し公式戦3連勝のチェルシー。前半でジョアン・フェリックスが交代した理由は?

3得点でレスターシティに快勝し公式戦3連勝のチェルシー。前半でジョアン・フェリックスが交代した理由は?

2023年3月11日(日本時間12日)に2022-23シーズン プレミアリーグ26試合目が行われ、チェルシーはアウェイでレスターシティと対戦。結果は、1対3でチェルシーが勝利した。

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スターティングメンバーは、ケパ、ククレジャ、クリバリ、W・フォファナ、ロフタスチーク、フェルナンデス、コバチッチ、チルウェル、フェリックス、ハヴァーツ、ムドリクでフォーメーションは、3-4-2-1。

サブメンバーは、ベッティネッリ、バディアシル、チャロバー、チュクエメカ、ギャラガー、ザカリア、マドゥエケ、プリシッチ、ツィエク。

リーズユナイテッド(PL)、ドルトムント(CL)に勝利し、勢いがついてきたチェルシー。今試合ではムドリクをトップの位置におく、新しい形で公式戦3連勝を狙った。

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そのチームは、前半11分にゴールを挙げる。右コーナーキックの流れたボールを、左サイドまでもっていったクリバリがクロスを供給。そのボールはファーサイドに大きく流れてしまうが、チルウェルが左足でボレー。抑えの利いたシュートがゴールニアサイドに決まり、幸先よく先制する。

さらに前半24分、ロングパスに抜け出したフェリックスが相手ゴールキーパーのウォードの位置をよく見て左足でループシュートを放つが、これが右のポストを直撃。その12分後にはロスタフチークの折り返しをフェリックスが押し込んでネットを揺らすが、VARの結果、オフサイドの判定で、追加点を挙げることができなかった。

そのような悪い流れの中、前半39分にフェリックスが高い位置でボールを奪われ、ドリブルを仕掛けたダカにミドルレンジからシュートを放たれゴールイン。レスターシティに追いつかれてしまう。

しかし、このまま前半が終わると思われたロスタイムに、フェルナンデスの巧みな浮き球のパスにオフサイドぎりぎりで抜け出したハヴァーツが、そのボールをダイレクトループで押し込み、1対2で前半を終えた。

後半開始には、フェリックスに代えてギャラガーを投入し、中盤の強度を高めることにしたポッター監督。しかし1点差のレスターシティは、同点に追いつくため前線から激しいボール奪取を試みて、何度か危ないチャンスを作られてしまうが、ディフェンスラインが踏ん張り、無失点で抑えていく。

チェルシーはショートカウンター気味の攻撃を仕掛けながら、追加点を狙うと、後半30分にハーフェイライン付近から抜け出したムドリクがそのままゴール前まで運び、ネットを揺らすが、VARの結果、オフサイドの判定に。しかしその3分後には、フェルナンデスのパスから右サイドに抜けたハヴァーツが左足でクロスを上げ、ファーサイドのムドリクが頭で折り返す。そのボールをゴール前に走り込んできたコバチッチが押し込み、チェルシーが3得点目を挙げ、そのまま試合終了。チェルシーは公式戦3連勝を飾った。試合後ポッター監督は、

「本当にいい1週間だったよ。リーズユナイテッド戦から始まり、CLドルトムント戦での結果、そして今日、それを裏付けるような3つ目の勝利は、プレミアリーグで実現するのは簡単ではない。選手たちは本当に素晴らしかったんだ。だから、彼らのことを思うと喜ばしいし、駆けつけてくれたサポーターも喜んでいると思う。

今試合では、あと数センチでオフサイドを取られてゴールとならなかった場面がいくつもあったし、レスターシティにもチャンスはあった。彼らもすべて出し切ったと思う。均衡のとれた試合だったけど、最後に自分たちの質の高さにより勝利をつかんだ。

ククレジャは数試合出場していなかったけど、ドルトムント戦と今日の試合で素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。厳しい時期を過ごしたから、改めて選手たちを褒めたい。この1週間はポジティブなもので、今は来週末のエヴァートン戦が楽しみだ。インターナショナルブレイクを前に勝ち点3を獲得できるよう努力したい」

と今試合でも質の高いプレーを披露した選手たちに賛辞を送った。加えて、アシストを記録したフェルナンデス&ムドリクのパフォーマンスについて言及した。

「エンソは素晴らしい選手だし、若い選手。彼は他の国、他のリーグから来たばかりだから、一緒にいるうちにどんどん良くなっていくだろう。常にそれに適応していかなければならないけど、すでに彼のクオリティを見ることができている。彼はボールを受けて、前にパスを出すことができるし、チームを動かし、そして自分自身もすべてを捧げているんだ。

また、ムドリクはどんどん良くなっていくと思っている。彼はまだ若い選手で、それほど多くの経験を積んでいないので、試合ごとにどんどん良くなっていくだろう。彼の姿勢は素晴らしく、チームを助けたい、チームと一緒に働きたいと考えているよ」

と加入後すぐに結果を出しているフェルナンデスのプレーに喜び、ムドリクもチームに徐々に慣れてきていると話した。最後に、フェリックスが前半で交代した理由について、こう話した。

「戦術的なものだった。中盤の選手を1人増やしたかったから、ギャラガーと代えて布陣を少し変更したんだ。球際に強い、他の選手とは異なるタイプの選手が必要だった。そして、彼が出場してからは非常にうまくいったと思う」

と付け加えた。フェリックスはウエストハム戦でゴールを記録しているものの、ポストに当たるシュートが何本もあるなど、ストレスが溜まるシーンが続いているが、公式戦3連勝に貢献している一人であることは間違いない。

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次戦のエヴァートン戦(3月18日)で公式戦4連勝を狙うポッター監督。その前の3月17日には、CLベスト8の組み合わせ抽選会が予定されている。2月に未勝利だったチェルシーだが、息を吹き返し、3月は無傷の3連勝。長期離脱のカンテも復帰間近ということもあり、よりチームに勢いがつく可能性も残っている。目指すはCLベスト4進出だが、今のチェルシーなら十分に期待ができるだろう。

・チェルシーは3得点をマーク。これは、2022年10月(ウルブス戦)以来の出来事

・コバチッチは、キャプテンとしてチェルシーで初ゴールを記録

・ケパはチェルシーで公式戦150試合目の出場を達成