CL決勝トーナメント1回戦のドルトムント戦で惜敗したチェルシー。ポッター監督が失点シーンについて言及

CL決勝トーナメント1回戦のドルトムント戦で惜敗したチェルシー。ポッター監督が失点シーンについて言及

2023年2月15日(日本時間16日)に2022-23シーズン チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のファーストレグが行われ、チェルシーはアウェイでドルトムントと対戦。結果は、1対0とチェルシーの惜敗に終わった。

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スターティングメンバーは、ケパ、ジェームズ、シウバ、クリバリ、チルウェル、フェルナンデス、ロフタスチーク、ツィエク、フェリックス、ムドリク、ハヴァーツでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ベッティネッリ、ベルグストロム、アスピリクエタ、フォファナ、チャロバー、ホール、ククレジャ、コバチッチ、ザカリア、チュクエメカ、ギャラガー、マウント。

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グループステージEに入り、首位通過したチェルシーは、グループGを2位通過したドルトムントとベスト8進出をかけて対戦。今試合では、怪我から復帰したチルウェルが先発出場を果たした。

試合は、ホームチームのドルトムントが積極的に攻撃を仕掛け、チェルシーがカウンターを狙う展開で進む。前半32分には、中盤でのボール奪取からショートカウンターを仕掛け、フェリックスのパスで右サイドを抜け出したツィエクが折り返すと、ボックス内に走りこんできたフェリックスがダイレクトでシュート。しかし、枠の上に外れてしまう。

さらに前半38分に、ボックス右のハヴァーツのパスを、ボックス内に走りこんだフェリックスがボックス中央左まで切り込みシュートをするもクロスバーを直撃し、得点ならず。前半をスコアレスドローで折り返した。

後半に入ると、チェルシーは序盤から得点を奪うために攻撃を仕掛けていく。しかし、後半18分にチェルシーのコーナーキックのチャンスから、ドルトムントにボールを奪われ、ロングカウンターを許してしまう。コーナーキックのこぼれ球をボックス内のゲレイロがクリアすると、このボールを拾ったアデイェミがドリブルでボックス内まで侵入。フェルナンデスも対応しようとするが、かわされてしまい、飛び出したケパもボールに触ることができず、シュートを流し込まれ失点。

後半26分には、マウント、ククレジャを投入。7分後には、ボックス右で受けたロフタスチークの折り返しを中央でフリーだったクリバリがシュート。相手ゴールキーパーのコベルに防がれるも、そのボールはゴールへ…しかし、エムレ・ジャンがカバーに戻り、ゴールライン上で防がれてしまった。

その後も得点を奪うために、ジェームズ、フェルナンデスがきわどいシュートを放つもコベルの好セーブに阻まれ試合終了。最後までゴール挙げることができず、1対0でチェルシーが惜敗した。試合後ポッター監督は、

「全体的に、試合の大部分でのパフォーマンスに満足している。チャンピオンズリーグのアウェイ戦、しかも好調なチームと対戦するのは簡単ではない。前半は互角で、カウンターのチャンスもあり、フェリックスのシュートがバーにも当たったし、うまくゲームをコントロールできていた。後半は、失点のシーンを除けばチェルシーの方が優勢で、良いチャンスを作っていた。自分たちに必要だったのは、ほんの少しの運と、ほんの少しのフィニッシュの精度だったのかもしれない。得点していてもおかしくなかった。(ホーム&アウェイ戦の)前半が終わっただけ、スタンフォードブリッジでの再戦が楽しみだよ」

とチームのパフォーマンスには満足していると話した。しかし、1回のカウンターアタックで得点を許してしまったことについては不満だったと明かした。

「もっとうまくやらなければならない。あの時、チームはプッシュしていたし、優勢だったからああいった形で失点してしまったことは残念。でも、選手たちは誠実で、もっとうまくやれると思っている。もちろん、彼らを助けなければならないけど、パフォーマンスというポジティブな点に集中しなければならない。また一歩前進したと思っている。チルウェル、クリバリにとっては、久しぶりの先発出場だったし、チャンピオンズリーグのスピードに乗るのは簡単なことではないけど、彼らはそれをうまくこなした。願わくばもっと良くなって、3週間後にはホームでやり直したい」

またチルウェルが足を少し引きずっていたシーンについては、

「チルウェルが退場する5分ほど前に、彼はサイドを走っていて、足首を蹴られてしまったんだ。チェックはしていないが、おそらく少し疲労も蓄積していたんだと思う。久しぶりの先発出場だったので、試合前は60~70分間くらいで休ませるつもりだった。それが計画だった」

と負傷での交代ではなかったと話した。

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最後に、試合終了間際の乱闘シーンについて口を開いた。

「ククレジャがボールを奪おうと走っていて、タックルがあったんだ。チャンピオンズリーグのノックアウトステージだから、このようなことが起こることもあるけど、かなり早く落ち着いたと思う。両チームともにこのようなことが起こることを望んではいないけど、時々そうなることもあるんだ」

と問題は無かったと話した。しかしこの騒ぎにより、マウントにイエローカードが提示され、セカンドレグは出場停止とネガティブなものになった。

1点が遠かったチェルシーだが、新たな選手たちもチームに慣れてきて、徐々にチームがまとまってきている印象。ポッター監督のいうように、あとは“ほんの少しの運”だけが必要なところまで来ている。後半の戦いは素晴らしいものであり、この戦いを続けていけば必ず復調していく。セカンドレグは3月7日(日本時間8日)。スタンフォードブリッジでの逆転勝利を期待したい。

・ポッター監督はチェルシー監督就任後CLで初の黒星

・チェルシーがCLの決勝トーナメント1回戦で敗れたのは、2019-20のバイエルンミュンヘン戦以来