フェリックスの初ゴールもウエストハムUに追いつかれ3戦連続ドロー。ポッター監督がソウチェクのハンドに言及

フェリックスの初ゴールもウエストハムUに追いつかれ3戦連続ドロー。ポッター監督がソウチェクのハンドに言及

2023年2月11日にプレミアリーグ2022-23シーズンの22試合目が行われ、チェルシーはアウェイでウエストハムユナイテッドと対戦。結果は、1対1の引き分けに終わった。

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スターティングメンバーは、ケパ、ジェームズ、シウバ、バディアシル、ククレジャ、フェルナンデス、ロフタスチーク、マドゥエケ、フェリックス、ムドリク、ハヴァーツでフォーメーションは4-2-3-1。

サブメンバーは、ベッティネッリ、アスピリクエタ、チルウェル、チャロバー、チュクエメカ、ギャラガー、マウント、D・フォファナ。

リーグ戦2試合連続でスコアレスドロー(リヴァプール、フルハム)と得点が奪えていないチェルシー。この試合では、1月の中旬に行われたフルハム戦で、レッドカードをもらい3試合の出場停止となっていたフェリックスが復帰し、先発出場を果たした。

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前半序盤から得点を取るため、積極的に攻撃を展開したチェルシー。前半9分にはフェリックスがジェームズのスルーパスに抜け出すと、右サイドからペナルティー内に侵入。そのままループシュートを放ち、左ポストに当ててしまうが、セカンドボールをしっかりと決めて、ゴールイン…したかに思われたが、オフサイドの判定により、ノーゴールとなってしまう。

しかし、前半16分にフェルナンデスがペナルティエリア内にいたフェリックスに絶妙のクロスを送ると、それをしっかりと決め先制に成功する。

チェルシーは3試合ぶりのゴールで、勢い乗りたかったが、前半28分にツォウファルが右サイドからクロスを供給すると、ボーウェンにニアサイドで頭で逸らされてしまい、そのボールがファーサイドに走り込んでいたエメルソンのもとへ。それを左足で押し込まれ、前半を1対1で終えた。

後半に入っても支配率70パーセント以上と、圧倒的に試合のペースを握っていたチェルシー。しかし、決定的なチャンスは作れず、後半22分にマウント、ツィエク、チルウェルを投入。それでも流れは変わらず、後半34分にはギャラガーを入れ、得点を奪いに行く。

後半45分には、中央にいたギャラガーがミドルシュートを放ち、ボックス内のソウチェクにハンドがあったが、VARにはならず試合終了。チェルシーは、後半枠内シュート0本という結果で、3試合連続のドローと勝点を落とし続けている。試合後ポッター監督は、

「前半はポジティブで、出だしも良く、いいゴールを決め、さらにチャンスも作っていたし攻撃の意図を持っていた。ただ10分間ほど少しコントロールを失い、もっとうまくやれたはずだったのに、失点してしまい、試合の流れが変わってしまった。

後半は、選手たちが怪我から復帰し、プレミアリーグに適応しているという点で、グループとしての現状をより反映したものになった。それは現在進行形だけど、前の試合より一歩前進していた。ジェームズ、チルウェル、ロフタスチークにスピードが戻り、新しい選手もプレミアリーグに適応してきている。でもチームが勝たないとフラストレーションが溜まるというのは、しっかりと理解しているんだ」

と一試合一試合少しずつだが、前進していると話した。また、ソウチェクのハンドについて聞かれると、

「ハンドに見えたよ。ソウチェクがあんな風に倒れてセーブできるなんて知らなかった。いいセーブだったよ。ちょっと見ただけだけど、もしファウルと認定されていたら覆ることはなかっただろうね。運がいい時もあれば悪い時もある、それを受け入れるしかないけど、運が向いてくるのを待つのではなく、努力し続けなければならない」

と皮肉とも取れるコメントで、PKが無かったことに落胆していた。最後に、サポーターがククレジャのパフォーマンスを批判していることについて、言及した。

「ククレジャが、今最高の状態にあるとは思っていないが、同時に彼はアンフィールドでクリーンシートを達成し、フルハムに対してもクリーンシートを達成しているチームの一員。ククレジャは決して悪い選手にはなっていないが、選手は時として悪い時期を過ごすことがあるんだ。我々は団結して彼を助ける必要がある。同時に、サポーターには意見を言う権利があるし、僕が批判することは何もない。グループ内のモチベーションはとても良く、健全なポジション争いがあり、それはチームにとって必要なこと。選手たちは一流のプロフェッショナルであり、自分自身をうまく扱っているんだ」

と今後もチルウェル、ホールとポジションを争いながら、ククレジャもさらにパフォーマンスが改善されていく可能性があると話した。

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チーム状態が上向いてきているとはいえ、チェルシーは2023年に入り公式戦わずか1勝。そのような中で、いよいよチャンピオンズリーグ1回戦のドルトムント戦(2月15日・アウェイ)を迎える。

リーグ戦での4位以内が厳しい状況の中、選手たちは気持ちを切り替えて、CLに臨むはず。まずは1回戦を勝ち抜く事だけに集中してほしい。

・フェリックスは、リーグ戦で初ゴールを記録。ポルトガルの選手として、チェルシーのリーグ戦でゴールを決めたのは、2012年5月のラウル・メイレレス以来

・チェルシーはリーグ戦のアウェイゲームにおいて、昨年10月のアストンビラ戦以来勝利なし