リヨンから約42億円でマロ・ギュストを獲得【チェルシー1週間のニュース(2023年1月24日~1月30日)】

リヨンから約42億円でマロ・ギュストを獲得【チェルシー1週間のニュース(2023年1月24日~1月30日)】

チェルシー1週間(2023年1月24日~1月30日)の主なニュースを紹介。チアゴ・シウバが契約延長濃厚、エド・シーランが新曲のPVをスタンフォードブリッジで撮影、バシール・ハンフリーズがローンでパーダーボルンへ、リヨンからマロ・ギュストを獲得、エンソ・フェルナンデス獲得のため170億円を提示などの動きがあった。

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 【1月24日】

シウバが契約延長へ

2023年夏にチェルシーとの契約満了を迎えるチアゴ・シウバ。カタールW杯前には、

「私にとって重要なのは、高いレベルでプレーを続け、最高の結果を出すこと。家族のことも考えなければならないし、大事な決断なので、どうするか決めなければならない」

とコメントを残していた。怪我人続出のチームだが、38歳のシウバは公式戦23試合に出場し守備の要として貢献。そのパフォーマンスから、チェルシーは契約延長のオファーを出すことを決めたようだ。(Times)

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プレミアリーグデビューで早速記録を出したムドリク

1月21日のリヴァプール戦でプレミアリーグデビューを果たしたミハイロ・ムドリク。後半10分からの途中出場となったが、今季プレミアリーグ最速となる時速36.63kmを記録した。

1位、ムドリク。2位、アンソニー・ゴードン(時速36.61km)。3位、ダルウィン・ヌニェス(時速36.53km)。4位、アーリング・ハーランド(時速36.22km)。そして、5位にデニス・ザカリア(時速36.09km)と、トップ5にチェルシー所属の選手が2人入っている。

なお、2020-21シーズン開幕以降という括りで見ても、今回の彼の記録は2位にランクイン。1位は、チェルシーに在籍していたアントニオ・リュディガー(2021年12月・時速36.7km)。今後は、ムドリクのスピードを活かした攻撃が多くみられそうだ。(Opta)

 【1月26日】

エド・シーランが新曲のPVをスタンフォードブリッジで撮影

イギリスのシンガーソングライターであるエド・シーランが、親友でチェルシーファンの故ジャマール・エドワーズに捧げる楽曲を発表し、スタンフォードブリッジで撮影されたPVが公開された。エドワーズは、以前チェルシーのコンテンツ制作に参加したこともあるサポーターで、2月に31歳の若さで亡くなっていた。彼はアーティストたちがフリースタイルラッピングで才能を発揮するためのプラットフォーム「SB.TV」を設立し、『You need me I don’t need you』などを取り上げることにより、シーランを世界的なステージに押し上げることに貢献。

このプラットフォームによって、アトランティックレコードと契約することになり、世界で最も売れているアーティストの一人となったシーラン。昨年、エドワーズが亡くなるまで親しい友人であり続けた。今回、エドワードが幸せな時間を過ごしたスタンフォードブリッジで撮影した新曲『F64』。YouTubeなどで公開をしている。

【1月27日】

ユース所属のC・ウェブスターがチェルシーに残留

 2023年夏に契約満了を迎えるU-21のチャーリー・ウェブスターが、チェルシーとの契約を更新する可能性が高くなっている。彼は、ドルトムントや PSVなど、ヨーロッパのクラブから大きな関心を集めていたが、チェルシーに留まるようだ。加えて、マリク・マザーシル、ディオン・ランキンも残留予定となっており、若手選手の層を厚くしたいチェルシーにとっては朗報だ。(Evening Standard)

 【1月28日】

ハンフリーズがパーダーボルンにローン移籍

FAカップ3回戦のマンチェスターシティ戦で、先発フル出場を果たしたバシール・ハンフリーズが、ドイツのパーダーボルンにローン移籍したことをチェルシーが発表した。19歳のハンフリーズは、昨シーズンの初めから育成チームのキャプテンとして活躍。昨夏の欧州選手権を制したU-20イングランド代表の一員でもあり、今後の成長が期待されている。

ドイツ2部に所属するパーダーボルンの監督を務めるベンジャミン・ウェーバー氏は、トゥヘル政権時にチェルシーでアナリストをしていた経緯もあり、今回のローン移籍もスムーズにまとまったようだ。レギュラーとして出場し、さらなる飛躍を目指していく。(ChelseaFC、The Athletic)

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チェルシーで500試合に出場したアスピリクエタ

1月21日のリヴァプール戦で、チェルシーでの公式戦500試合出場を達成したセサル・アスピリクエタ。クラブ史上6人目の快挙となった。アスピリクエタは、

「最近のことだから特別に感じるけど、試合数には一切目を向けずに、ただひたすらプレーを続けてきたし、常に次の試合に間に合うよう、できるだけ早く回復することを念頭に置いてきた。常に安定したプレーをするために、回復と準備に努め、怪我をしないようにし、ベストコンディションでチームの一員になれるようにする。それが、自分が常に心がけていたメンタリティだった。この記録を達成したのがチェルシーの歴史の中で6人しかいないことを考えると、もちろん本当に誇らしい瞬間。でも、常にもっと上を目指したいね」

と喜び、さらに前進していきたいと話した。2012年夏に加入し、約10年間で500試合に出場したキャプテン。現在33歳だが、守備時の貢献度は計り知れない。今後も出場記録を伸ばしていきそうだ。(ChelseaFC)

【1月29日】

リヨンからM・ギュストを獲得

チェルシーは、リヨンからマロ・ギュスト(19・フランス・RSB)を獲得したことを正式に発表。契約は2030年夏までとなった。ギュストは、

「チェルシーを選んだのは、とても大きなクラブで、大きなプロジェクトがとても気に入ったからなんだ」

2003年5月生まれのギュストは、スピードと豊富な運動量を売りとする攻撃的な右のサイドバック。リヨンの下部組織出身で、2021年1月にトップチームデビューを果たした。2021-22シーズンからレギュラーに定着し、ここまで公式戦54試合に出場し6アシストを記録。UEFAの2023年に注目すべき40人の若手選手にも選出されている。

移籍金は3000万ユーロ(約42億円)+アドオン。なお2022-23シーズン終了までは、現在のリヨンでプレー(ローン)をし、2023-24シーズンからチェルシーに加入することになった。チェルシーの右サイドにはリース・ジェームズ、アスピリクエタと強力なメンバーがいるが、彼らの怪我やコンデション面を考えると、とても良い補強となった。(ChelseaFC、Fabrizio Romano)

【1月30日】

E・フェルナンデス獲得のため170億円を提示

チェルシーは、ベンフィカのエンソ・フェルナンデス獲得に向けて1億600万ポンド(約170億円)のオファーを提示した。これはE・フェルナンデスの契約解除金に相当する金額だが、一括にするのか、分割にするのか、支払いの方法でベンフィカと交渉が行われている。最終的には、会長のルイコスタ氏がOKを出さなければ移籍は成立しないため、チェルシー側はその返答を待っている状態。(Fabrizio Romano)

なお、仮に1億600万ポンドでE・フェルナンデスの獲得した場合、2021年夏のロメル・ルカク獲得時に支払った9700万ポンド(約156億円)を上回るチェルシー史上最高額の選手になる。移籍市場は、1月31日23時まで(日本時間2月1日8時)。最後まで目が離せない冬のマーケットとなっている。