リヴァプール戦をスコアレスドローで終えたチェルシー。デビューしたムドリク&シウバの重要性についてポッター監督がコメント
2023年1月21日にプレミアリーグ2022-23シーズンの20試合目が行われ、チェルシーはアウェイでリヴァプールと対戦。結果は、0対0の引き分けに終わった。
スターティングメンバーは、ケパ、チャロバー、バディアシル、シウバ、ククレジャ、ジョルジーニョ、ホール、ギャラガー、ツィエク、マウント、ハヴァーツでフォーメーションは3-4-2-1。
サブメンバーは、ベッティネッリ、アスピリクエタ、ハンフリーズ、クリバリ、チュクエメカ、ロフタスチーク、ムドリク、オーバメヤン、D・フォファナ。
前節のクリスタルパレス戦で公式戦の連敗を3で止めたチェルシー。アウェイ・アンフィールドでリーグ戦の連勝を狙った。
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前半3分に、左コーナーキックを得たチェルシーは、ゴール前の混戦からゴール左にいたシウバがシュート。それが左ポストに当たり、ハヴァーツの前へ。それを冷静に押し込み先制…かと思われたが、VARのレビューの結果、オフサイドの判定となりゴールは取り消しとなった。
その後もチェルシーが前線からボールを奪いに行く姿勢を見せ、チャンスを作ると前半32分には左サイドで得たフリーキックの場面でツィエクの正確なクロスボールをボックス右でフリーとなったバディアシルが頭で合わせる。しかし、ゴールキーパーのアリソンにセーブされ、前半を0対0で終える。
後半に入るとリヴァプールが前線からプレスをかけて、チェルシーの守備陣を脅かしていく。そのような中、流れを変えるべく後半10分に新加入のムドリクを投入。フォーメーションを4-3-3にして、攻撃面を修正した。
後半19分にはムドリクがボックス内で切れ味鋭い仕掛けから個人で局面を打開。ゴール左に持ち込んで左足でシュートを放つが、惜しくもサイドネット。その後もスピードとテクニックのあるムドリクは、リーグデビュー戦とは思えないパフォーマンスでサポーターを魅了した。
試合終盤にかけては、カウンターの応酬となるオープンな攻防になり、リヴァプールの攻撃を防いでいたが、チャロバーにアクシデントが発生。怪我で交代を要求し、後半36分にアスピリクエタと交代することになってしまった。
同時にチュクエメカ、オーバーメヤンを投入し得点を狙うが、得点できず、スコアレスドローで試合が終了。試合後ポッター監督は、
「ここ(アンフィールド)は決して簡単ではないし、極めて難しい。だから、全体的なパフォーマンスには満足している。前半はチェルシーの方がいいプレーをしていたと思う。前半は3バックだったけど、後半の相手のスタートが良かったので、ムドリクを投入して調整する必要があった。ムドリクとチュクエメカに何度かチャンスがあり、勝ちたかったけど、勝ち点1とともに前進していく。チームのエネルギーとやろうとしていることは良かった」
と難しい敵地で、上手くフォーメーションを変え試合をコントロールしていたと話した。また、後半10分にチェルシーでの初出場を果たしたムドリクのパフォーマンスについても言及した。
「彼はチームに合流してからまだ2、3日しか経っていないけど、本当に良かったよ。チームと一緒にいればいるほど、そしてお互いを理解すればするほど、良くなっていくだろう。彼のドリブルからのプレーは本当に魅力的だった。11月以来プレーしていなかったから、最初からプレーさせるのはリスクがあったんだ。今彼がプレーできるのは長くても45分で、理想は35分くらい。コンディションも良いし、トレーニングも問題なくこなしていたから、投入するのに適切な時間だと考えた。彼はトッププレーヤー、そして(ローンで加入した)フェリックスもそう。彼らは、ゲームとサッカーを理解している。あとは彼らを助けること、微調整をすること、より良い状況に持っていくことができれば、我々にとっても彼らにとっても良いことなので、ポジティブなものになっていくだろう。
そしてシウバは、ピッチの中でもリーダーであり、本当に重要な選手だ。彼はチームを助けてくれたし、バディアシルはプレミアリーグで2試合目だったけど、彼と一緒にプレーすることで確実に成長している。シウバは誰よりもサッカーに精通している。最高のレベルで長くプレーし続けているんだ。彼の経験はとても頼りになっている」
とデビューのムドリクへの今後の期待とベテランのシウバの重要性を説明した。最後に、正式に加入が決まったノニ・マドゥエケについてコメントした。
「彼は、左利きで攻撃のオプションとなり、ピッチの攻撃的なエリアに競争をもたらしてくれる。オランダのビッグクラブ(PSV)で試合を積み重ね、キャリアをスタートさせたばかりの若い選手。マドゥエケは、次のステップに進む準備ができていて、チェルシーでの生活やプレミアリーグに適応できるように手助けする必要がある。彼はサポーターが好きになるタイプの選手だと思うよ」
加えて、途中交代したチャロバーの怪我の状態については、まだ詳細について明らかになっておらず、メディカルスタッフと話す必要があると話した。
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同点ながらもムドリクやバディアシルなど、冬に加入した新戦力の選手たちがインパクトを残しているチェルシー。国内のカップ戦は既に敗退しているため、フルハム戦まで約2週間の時間を使えることになったポッター監督。
夏は前監督のトゥヘル氏主導の補強だったが、冬はポッター監督主導の補強に変わり、少しずつだがポッターカラーが出てきた印象だ。
チェルシーに欠けていたドリブラー、シュート精度の高い選手が来たことにより、得点が増えていきそうで、次戦にはジェームズ、チルウェル、フォファナが復帰予定とチームにとっては朗報。2月からシン・チェルシーが見れるはずだ。
・アスピリクエタは、チェルシーで500試合目の出場を達成。クラブ史上6人目の快挙
・チェルシーは2試合連続でクリーンシートを達成
・チェルシーはリヴァプールとのリーグ戦3試合連続で引き分け
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