マルクス・テュラムの獲得に向けて交渉を開始【チェルシー1週間のニュース(2023年1月3日~1月9日)】

マルクス・テュラムの獲得に向けて交渉を開始【チェルシー1週間のニュース(2023年1月3日~1月9日)】

チェルシー1週間(2023年1月3日~1月9日)の主なニュースを紹介。エンソ・フェルナンデス獲得の交渉が決裂、ブノワ・バディアシルがチェルシーに加入、ジャンルカ・ヴィアッリ氏が逝去、エドゥアール・メンディが指を骨折、マルクス・テュラムの獲得に向けて交渉を開始、ジョアン・フェリックスがローンで加入間近などの動きがあった。

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 【1月5日】

E・フェルナンデス獲得の交渉が決裂

エンソ・フェルナンデスの獲得について、ベンフィカと交渉を進めていたチェルシー。ベンフィカは、リリース条項となる1億2000万ユーロ(約168億円)を一回で支払うことを条件にしているが、チェルシーは異なる金額で獲得を希望していたため、交渉が決裂。フェルナンデス自身はプレミアリーグでもプレーを希望していたため、チェルシー行きを希望しているようだが、新たなミーティングのスケジュールは今のところ計画されておらず、獲得することが難しい状況となっている。(César Luis Merlo)

バディアシルの移籍が決定

 チェルシーは、モナコからブノワ・バディアシルを獲得したことを発表した。モナコの下部組織出身で、2018年の17歳の時にファーストチームデビューを飾ったバディアシル。以降チームの主力に定着して昨年9月にはフランス代表デビューも果たしていた。契約は2030年夏までの7年半。また移籍金は3400万ポンド(約54億円)。バディアシルは、

「チェルシーに来ることができて、とても嬉しい。はやくこのクラブでプレーしたい。ファンの前で、世界最高のリーグでプレーするのが待ち遠しいよ。ドレッシングルームには、チアゴ・シウバのような大物がいる。彼は僕が尊敬している選手なんだ。彼の隣でプレーをする機会を得られて、本当に幸せ。そして、カンテもいる。彼がこのクラブに何をもたらしてくれたかは、みんな知っているよ」

とコメント。なお背番号は、クリステンセンが着けていた4に決まった。左利きのCB獲得を熱望していたチェルシー。新戦力としての活躍が期待される。(ChelseaFC)

 【1月6日】

マンチェスターシティに惜敗

プレミアリーグ2022-23シーズンの17試合目が行われ、チェルシーはホームでマンチェスターシティと対戦。結果は、0対1でチェルシーが惜敗した。これでマンチェスターシティに対して公式戦4連敗。これはクラブ史上初めての事となった。試合後ポッター監督は、ザカリアのパフォーマンス、オーバメヤンの交代、スターリング&プリシッチの怪我、若手選手の躍進などについてコメントしました。リーグ戦も直近8試合で1勝と苦しい状況のチェルシー。次戦のリーグ戦はフルハムとの対戦となっている。

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ジャンルカ・ヴィアッリ氏が逝去

チェルシーの元選手であり監督であったジャンルカ・ヴィアッリ氏が58歳で逝去した。現役時代はイタリア代表のストライカーとして活躍したヴィアッリ氏。2017年に膵臓がんと診断され、2018年11月に完治が発表されたものの、2021年12月に再発。闘病生活を送りながら、昨年12月にはがんの克服のためにイタリア代表での職務を辞する意向がイタリアサッカー連盟(FIGC)から発表。しかし、この数週間で病状が悪化し、残念ながら息を引き取った。1996年7月から3年間プレーし、プレミアリーグでは58試合21ゴール・1アシストを記録。FAカップやリーグカップ、カップウィナーズカップなどを制していた。

チェルシー会長のトッド・ベーリーと共同経営者のベフダド・エグバリは、

「チェルシーフットボールクラブにとって本当に辛い一日。ジャンルカの伝説はスタンフォードリッジで生き続けます。選手として、監督として、そして何よりも人として、彼の影響は我々のクラブの歴史に永遠に刻まれることでしょう。彼のご家族とご友人に心から深い哀悼の意を表します」

と声明を発表した。

 【1月7日】

メンディが指を骨折

ゴールキーパーのエドゥアール・メンディがトレーニング中に指を骨折し、手術を受けたことをチェルシーが発表した。メンディはカタールW杯決勝トーナメント1回戦のイングランド戦で肩を負傷していたものの順調に回復し、復帰間近と伝えられていたが、長期離脱を余儀なくされてしまった。(ChelseaFC)

【1月8日】

D・D・フォファナ獲得を正式発表

チェルシーはモルデからコートジボワール代表FWダビド・ダトロ・フォファナを6年契約(1年間の延長オプション付き)で獲得したことを発表した。2021年にモルデ加入以降、24ゴール10アシストを記録。フォファナは、

「親愛なるファンの皆さん、こんにちは!私はここにいます。すぐにピッチで会いましょう!ありがとう!」

とコメント。翌日に行われたFAカップ3回戦のマンチェスターシティ戦で後半から投入され早くもチェルシーで初出場。ローンではなくチェルシーのトップチームで起用されることが予想される。(ChelseaFC)

18歳のブラジル人MFサントスを獲得

チェルシーは、ヴァスコ・ダ・ガマからアンドレイ・サントスを獲得したことを発表した。昨シーズンのブラジル2部セリエBで18歳にして33試合に出場して8ゴールを記録し、チームのセリエA昇格に貢献した。また、2021年からはU-20ブラジル代表でもプレーするなど今後の成長が楽しみな選手が加わった。Goalによると、移籍金1300万ポンド(約21億円)に複数のボーナスを加えることにより、同選手を獲得することに成功したチェルシー。サントスは、

「僕にとってとても大きなチャンスなんだ。プレミアリーグのような大きな大会でプレーするクラブだから、とても楽しみにしている。ここにいる選手たちはとても良く、ここに来られてとても幸せだ」

 とコメント。トップチームですぐにプレーするかどうかは、現在のところ未定となっている。

M・テュラムと交渉を開始

チェルシーは、ボルシアMGに所属するマルクス・テュラム(25・フランス・FW)と交渉を開始したようだ。今夏にフリーとなる予定のテュラムについては、多くのクラブがフリーでの獲得に関心を示しているが、チェルシーは1月の移籍市場で獲得を希望。その条件などについて話し合いを進めている(Fabrizio Romano)

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【1月9日】

FAカップは3回戦で敗退

FAカップ3回戦でマンチェスターシティと対戦したチェルシー。結果は0対4と大敗し、1997-98シーズン以来となる3回戦敗退となった。試合後ポッター監督は、

「チームは絶好調ではないし、最初の20分間は気の抜けない展開だったけど、相手のディフェンスラインを十分に攻めることができなかった。マンチェスターシティはそれを阻止するという点で、本当にうまくやっていたし、同時にチェルシーも苦労した。マフレズのフリーキックで先制点、そして少し変わったPKで2対0となったところで、シティ相手にボールを追いかけなければならない状況に追い込まれた。もっと人数をかけようとする一方で、これ以上失点しないように攻めすぎない必要もあった。前半は苦しかったし、みんなにとってタフだった。後半は対応して、若い選手たちに関してはポジティブな部分もあった。彼らはすべてを出し切り、自分たちのクオリティを見せてくれた。最終的に大会から姿を消すことは残念」

とコメント。チェルシーはカラバオカップ、FAカップと共にマンチェスターシティと対戦し3回戦で敗退。残るコンペティションは、プレミアリーグとチャンピオンズリーグの2つとなった。

J・フェリックスがローンで加入間近か!?

アトレティコマドリードからジョアン・フェリックスをレンタルで獲得することで、口頭合意に達したと報じられたチェルシー。当初は、マンチェスターユナイテッドやアーセナルへの移籍が噂されていたが、FAカップ3回戦での大敗、プリシッチ&スターリングの怪我などがあり、獲得に動いたようだ。ローン料金は、1100万ユーロ(約15億円)になる予定で、フェリックの給与はチェルシーが支払うことになるようだ。今シーズンは公式戦20試合に出場し、5ゴール・3アシストを記録中だ。(David Ornstein)