CLディナモザグレブ戦はザカリアの初ゴールなどでチェルシー勝利も…チルウェルが怪我で長期離脱の可能性あり
2022年11月2日(日本時間3日)に、チャンピオンズリーグ2022-23グループステージ最終戦が行われ、チェルシーはホームでディナモザグザグと対戦。結果は2対1とチェルシーが勝利し、グループEを1位で通過した。
スターティングメンバーは、メンディ、アスピリクエタ、チャロバー、クリバリ、チルウェル、ジョルジーニョ、ザカリア、マウント、スターリング、ハヴァーツ、オーバメヤンでフォーメーションは4-3-1-2。
サブメンバーは、ベッティネッリ、ククレジャ、シウバ、ロフタスチーク、プリシッチ、ギャラガー、ツィエク、ブロヤ。なおカンテ、フォファナ、ジェームズ、ケパ、コバチッチは怪我のため欠場となった。
チャンピオンズリーググループEに入ったチェルシーは、ACミラン、ザルツブルク、ディナモザグレブと同組になり、5試合を終えて3勝1分1敗で、既に首位通過を決めていた。今試合は消化試合となり、ユベントスからシーズンローンで加入したザカリアがチェルシーで初の先発となった。
【関連記事:ブライトンに4失点で大敗したチェルシー。初の黒星&ケパの負傷についてポッター監督が言及】
試合は前半7分に、チェルシーが失点する。右サイドでサデギ・モハラミがフリーで上げたクロスにファーでミスラフ・オルシッチが競ると、アスピリクエタの頭に当たったボールが浮き球の形でゴール前に。これをブルーノ・ペトコビッチに頭で押し込まれ、ブライトン戦同様早めの時間帯に得点を許してしまう展開になった。
しかし、前半18分にジョルジーニョのグラウンダーのスルーパスに反応したオーバメヤンがボックス右に抜け出し、スターリングへヒールパスを供給。ペナルティーエリア内のスターリングがディフェンダーを外し、ゴール左隅にゴールイン。スターリングは、約2カ月ぶりに得点を記録した。
前半30分には、ボックス右に抜け出したマウントがゴールライン際からクロスを供給。それを相手ディフェンダーが触ってゴール前にこぼれたところに詰めたザカリアがダイレクトで右足を振り抜き、2対1と逆転に成功する。
後半に入り、チェルシーが徐々に主導権を握りながら、オーバメヤンやマウント、途中交代したシウバなどに得点のチャンスがあったものの決めきれず、決定力不足に不安が残るも、ディナモザグレブに得点は許さず、チェルシーがグループステージ最終戦を勝利で飾った。試合後ポッター監督は、ザカリアのパフォーマンスについて話した。
「試合前、彼には自分らしくプレーするように言った。自分の良さを発揮し、ボールを奪い返し、攻撃をサポートしてくれた。もちろん、得点は素晴らしいもので彼の能力がよく分かるものだった。試合に出られなくてフラストレーションが溜まり、失望していた。でも、彼はこの試合で本当によくやってくれた。コンディションを整え、一生懸命トレーニングし、チームを支え、チームメイトを本当に良い形でサポートしてきた。そうすることで、チャンスを与えられたときに、良いパフォーマンスを発揮することができるんだ。彼にとっては素晴らしいことだし、グループ全体にとっても良いことだった」
とチェルシーでのデビュー戦で結果を残したことを喜んだ。なお、後半26分に負傷交代となったザカリアだったが、蹴られただけで怪我の問題はないことをポッター監督が明かした。一方で、心配なのはチルウェル。後半のロスタイムにドリブルしようと走り出した時に左足のハムストリングを負傷。そのままピッチに戻ることはなかった。
「状態はあまり良くなさそうだ。ハムストリングに問題があり、怪我の程度を判断するために検査する必要がある。チームにとっては大きな痛手だし、彼があのように苦しむのはいい光景ではない。心配するほどひどくないことを祈るばかりだけど…検査すればもっと分かるだろう。彼とは少しだけ話したけど、動揺していたし、とてもがっかりしていたよ」
とポッター監督。試合後、松葉杖を使ってスタンフォードブリッジを後にするチルウェルの姿があり、カタールW杯出場も難しい状況になってしまった。
【関連記事:チェルシー前監督のトゥヘル氏が解任後の心境を明かす】
最後に、約2カ月ぶりに得点を決めたスターリングの役割について言及した。
「彼をできるだけサイドの高い位置プレーさせようとしてきた。ウイングバックで起用することが物議を醸していることは知っているが、スターリングをウイングバックとしてプレーするよう求めたことは一度もなかったと断言できる。彼の責任は常にフルバックに対する攻撃だった。今日は4バックが後ろにいることで、彼の位置が少し高く、少し広くなり、得点につながったのは明らかだ。彼はチームのために懸命に働いてくれている。前にも言ったように、個人がうまくやるためにはチームがうまく機能する必要があるので、彼が今日ゴールを決めたことは本当に嬉しい。10月は信じられないほど厳しい時期が続いた。重要な選手を失い、結果を出さなければならない状況にあったし、そうなると安定感に欠けるのは当然。解決策を見つけるのはいつも簡単ではないけど、11試合で1敗と成績は悪くない。誰もがベストを尽くさなければいけないんだ」
チャンピオンズリーグのグループステージ全日程が終わり、決勝トーナメント進出チームも確定した。首位通過は、ナポリ、ポルト、バイエルンミュンヘン、トッテナム、チェルシー、レアルマドリード、マンチェスターシティ、ベンフィカ。2位通過がリヴァプール、クラブブルッヘ、インテル、フランクフルト、ミラン、ライプツィヒ、ドルトムント、PSG。
この結果チェルシーは、PSG、インテル、フランクフルト、ライプツィヒ、ドルトムント、クラブブルッヘの1チームと決勝トーナメント1回戦で戦うことになる。
カタールW杯までにアーセナル(PL)、マンチェスターシティ(EFL)、ニューカッスルユナイテッド(PL)と厳しい相手との対戦になるが、消化試合でチルウェルが負傷したことはチームにとっても大きな誤算。ジェームズ、フォファナ、カンテ、ケパが怪我とディフェンスラインが崩壊気味のチェルシー。次戦、勢いに乗っているアーセナルの攻撃陣を抑えられるかどうかで、試合の展開は大きく変わりそうだ。
・チェルシーはCLで100勝目を達成
・ザカリアはチェルシーで初先発&初ゴールを記録
・ポッター監督はCLで5試合無敗(4勝1分)。チェルシーにおいて、CLで最初の5試合無敗は、2011-12シーズンのディマッテオ氏以来
- 前の記事
チェルシー前監督のトゥヘル氏が解任後の心境を明かす【チェルシー1週間のニュース(2022年10月25日~10月31日)】 2022.11.01
- 次の記事
枠内シュート1本でアーセナルに敗れたチェルシー。マウントの起用方法、アーセナルとの差についてポッター監督が言及 2022.11.07