スコアレスドローでブレントフォードと勝点1を分け合ったチェルシー。初先発ブロヤの評価&ギャラガー交代の理由は?

スコアレスドローでブレントフォードと勝点1を分け合ったチェルシー。初先発ブロヤの評価&ギャラガー交代の理由は?

2022年10月19日(日本時間20日)にプレミアリーグ2022-23シーズンの10試合目が行われ、チェルシーはアウェイでブレントフォードと対戦。結果は0対0のスコアレスドローで、勝点1を分け合った。

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スターティングメンバーは、ケパ、アスピリクエタ、チャロバー、クリバリ、ロフタスチーク、ギャラガー、ジョルジーニョ、ククレジャ、マウント、ハヴァーツ、ブロヤでフォーメーションは3-4-2-1。

サブメンバーは、メンディ、シウバ、ザカリア、ツィエク、コバチッチ、チュクエメカ、プリシッチ、スターリング、オーバメヤン。なお、チルウェルは休養となった。

ポッター監督就任後、公式戦5勝1分と勝点を積み重ねているチェルシー。週末にはマンチェスターユナイテッドとの一戦を控えていることを加味し、ブロヤ、ギャラガーといった若手選手を起用した。

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試合開始直後から、イニシアティブを握ったのはホームのブレントフォード。前半9分には、右サイドからのクロスにイヴァン・トニーが頭で合わせるも、ケパがセーブ。その後もブライアン・ムベウモ、トニーを中心に前線からプレスを掛けられ、何度かチャンスを作られるが、ケパを中心に守り、何とか序盤の猛攻を防ぐことができた。しかし前半15分には、ギャラガーにトラブルが発生し、コバチッチと交代することになった。

前半も20分が過ぎると、チェルシーは徐々にボール保持率を高め、相手陣内でのプレー時間を増やしていたが、34分にはセットプレーの二次攻撃からゴール前にタイミング良く飛び込んできたトニーがゴール至近距離からヘディングシュート。しかしケパが反応し、何度もピンチを防ぐ展開となっていた。一方、攻撃はブロヤがショートカウンター気味で抜け出し、チャンスを作るシーンもあったが、枠内シュートはわずか1本。攻撃のリズムを掴めないまま前半を0対0で終えた。

後半に入っても中々チャンスを作れないチェルシーは、後半16分にスターリング、プリシッチ、チュクエメカを投入。スターリングを左のワイドポジションにして、より攻撃的な布陣に変更した。

リーグ戦2試合目の出場となったチュクエメカ、ウルブス戦でゴールを決めたプリシッチの調子が良く、攻撃のペースを徐々に掴んでいくが決定的なチャンスは作れず、後半36分には切り札のオーバメヤンを投入。しかし、ブレントフォードの守備を最後まで崩すことができず、0対0で試合終了。試合後ポッター監督は、

「相手にもチャンスはあったし、自分たちにもチャンスはあった。我々は最後まで攻め続けたし、最後のプレーでは得点する可能性もあったが、試合の流れからすると、勝ち点1は妥当なものだと思う。ブレントフォードを支配するのはとても難しいんだ。彼らは前線の2人をうまく使い、セットプレー、ロングスロー、エリア付近へのロングボールを駆使してきたから、それに対処するために不安定な展開となった。だから、受け入れるのは簡単ではないけれど、クリーンシートと勝ち点1はポジティブなこと。アウェイでの2試合(アストンビラ、ブレントフォード)で勝点4というのはポジティブなことだし、試合を支配できたときにはかなりうまくいっていたが、1ポイントの獲得だから、前に進まなければいけない」

と就任後、公式戦で初めて無得点で終えたもののクリーンシートと勝点1を持ち帰れたことはポジティブだったと話した。また、チェルシーで初先発したブロヤ、途中交代で入ったチュクエメカのパフォーマンスについてコメントした。

「前半のプレーで、ブロヤがどういう選手か分かったはずだよ。スペースがあるときはそこを攻撃できるし、その可能性を与えてくれる。ブレントフォードはハイプレスで、後ろにスペースを空けてくるから、彼を起用したんだ。(裏を突くプレーを)もう少しできたらよかったけど、彼は初先発にしてはよくやったと思う。60分間のプレーが限界だと考えていたから、全体的には満足している。

また、チュクエメカは走れるし相手を抜き去ることができるパワフルな選手。このような試合では、デュエルになることが多く、フィジカルの強さが必要となった。プリシッチと共に、良いプレーを見せて試合に影響を与えてくれた。今後も彼のポテンシャルを引き出す手助けをしていきたい」

とトップチームでの出場機会が少なかったブロヤ&チュクエメカの起用の理由を話した。

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最後に、前半15分にピッチを後にしたギャラガーの状態について話した。

「ドクターとは話をしていないが、彼は体調が悪く、病気のように感じた。プレーに影響を及ぼしてしまったが、うまくいけばすぐに回復すると思う」

と体調不良による交代だったことを明らかにした。ブロヤ、チュクエメカなど若手選手のパフォーマンスは収穫となったが、ジェームズを欠いて戦っているチェルシーは、攻守ともにグレードダウンしてしまっている感が否めない。カタールW杯前までに残り7試合。解決策を見つけられなければ、勝点を落としてく試合が増えていきそうだ。

 

・ケパは公式戦5試合連続でクリーンシートを達成

・ポッター監督は就任後、初の無得点

・ブロヤはチェルシーで初先発出場を記録

・リーグ戦のスコアレスドローは2021年12月(ウルブス戦)以来の出来事