マウント&ケパの大活躍によりアストンビラに勝利したチェルシー。後半に怪我をしたシウバの状態は?

マウント&ケパの大活躍によりアストンビラに勝利したチェルシー。後半に怪我をしたシウバの状態は?

2022年10月16日にプレミアリーグ2022-23シーズンの9試合目が行われ、チェルシーはアウェイでアストンビラと対戦。結果は0対2で、チェルシーが勝利。今シーズンリーグ戦6勝目を挙げた。

Embed from Getty Images

スターティングメンバーは、ケパ、チャロバー、シウバ、ククレジャ、ロフタスチーク、マウント、コバチッチ、チルウェル、ハヴァーツ、スターリング、オーバメヤンでフォーメーションは3-5-2。

サブメンバーは、メンディ、アスピリクエタ、クリバリ、チュクエメカ、ギャラガー、ジョルジーニョ、ザカリア、プリシッチ、ブロヤ。フォファナ、カンテ、ジェームズは怪我のため欠場となった。

ポッター監督就任後、公式戦4勝1分と結果が出ているチェルシー。フォファナ、カンテ、ジェームズ3人が怪我のため長期離脱する可能性が出てきたこともあり、今試合はスターリングを右ウイングバックで起用するフォーメーションで挑んだ。

なおキックオフ前、チェルシーの選手たちは手術から回復するまでの間、しばらく試合から離れることを今週発表したチェルシー女子のヘッドコーチ、エマ・ヘイズ氏に向けて「get well soon Emma」というメッセージの上着につけてウォーミングアップし、サポートを示した。

【関連記事:オーバメヤンの得点などでアウェイのCLミラン戦に勝利したチェルシー。ジェームズの怪我についてポッター監督がコメント

試合は前半6分に、ペナルティーエリア内でタイロン・ミングスがヘディングでのクリアをミス。それに反応したマウントが、右足でボレーシュートを放ちゴールイン。チェルシーが開始早々、先制に成功した。

しかし、そこからはアストンビラの猛攻が続く。前半21分には、ロングパスで左サイドに抜け出したオリー・ワトキンスの折り返しをジョン・マッギンがシュート。これをケパがセーブするが、ボックス中央のジェイコブ・ラムジーが再度シュート。しかし、これもケパが右手に当てて防ぐ。さらに31分にも、レオン・ベイリーのクロスからゴール前に走りこんだダニー・イングスが強烈なヘディングシュート。しかし、ケパが片手でゴール上に弾き出し、何度もピンチを凌ぐ活躍を見せ、前半をリードして折り返した。

チェルシーは、ククレジャ、シウバ、チャロバーという急造の3バックが機能せず、攻められ続けていたことから、ポッター監督は後半開始からククレジャとハヴァーツに変え、クリバリ、アスピリクエタを投入。さらに後半13分には、ギャラガーを中盤に入れ、得点よりも試合をコントロールすることを優先する。

それでもアストンビラは攻める姿勢を崩さず、チェルシーのゴールを脅かすシーンを作るが、シウバ、クリバリ、チャロバー、ケパを中心に守りを固め、ゴールを許さない。すると、後半20分にマウントがバイタルエリア左でミングスに倒され、フリーキックを獲得。これをマウント自身が直接ゴール中央に突き刺し、0対2とリード。そして、このまま試合が終わりチェルシーはリーグ3連勝を達成した。ポッター監督は、

「この結果には満足している。確かに前半は相手に苦しめられた。序盤はよかったけど、時間が経つにつれて自分たちのやり方を見失ってしまった。ミラノから戻ってきて、ここでプレーするのは簡単なことじゃなかった。キープレーヤー(ジェームズ)を失ったことで、スターリングを右サイドに置き、ポゼッション時は3バック、守備では4バックとなるようにした。最初の15分間はかなりいい感じで試合を始められたけど、少し勢いを失い、相手がこぼれ球を多く拾うようになり、ディフェンスラインの裏を回り込んできた。だからハーフタイムに交代しなければと思っていた。ククレジャは左のセンターバックとしてプレーしたけど、今日はあまりうまくいかなかった。だから、スターリングを再度高い位置でプレーさせるように素早く調整する必要があったんだ。チームのバランスを見極め、正しい解決策を見つけなければいけなかった」

と試合中にも何度もポジションを調整しながら、試行錯誤して勝利を掴んだと話した。そして、7つのセーブを記録したケパ、2得点を決めたマウントのパフォーマンスについては、こう評価した。

「ケパはクリーンシートで貢献してくれているし、チームがどうプレーをしたいか理解している。彼は今日も素晴らしいプレーを見せてくれた。素晴らしいセービングで試合を優位に進め、勝ち点を獲得することができたんだ。

そしてマウントについては、チームでの役割が大きいと思う。彼はいつもチームのために一生懸命プレーしてくれる。クオリティが高く、得点やアシストをする能力もある。チームがうまく機能していないと、選手も少し落ち込むことがあるし、もしかしたらチームもうまく機能していなかったかもしれない。だけど、監督から見れば常に努力しているし、一度望むようなスペースに入り込めば、彼は危険なプレーをするクオリティを備えている。今日はそれを見ることができた。今日の試合では、特にマウントとケパがチームの勝利に貢献してくれたと思っている。今日の主役は彼らだったけど、他の選手たちにもステップアップして欲しいんだ」

と2人のヒーローの活躍により、難しい試合を勝つことができたと話した。

【関連記事:チェルシー2022-23シーズン 選手の背番号が決定。リーグ開幕後に加入したフォファナ、オーバメヤンなどの背番号は?

最後に、怪我で最大8週間離脱すると発表されたジェームズと試合中にハムストリングを痛めたシウバの状態についてコメントした。

「ジェームズは、CLミラン戦の2試合で素晴らしいパフォーマンスを見せたから、怪我で試合に出られなくなって動揺している。だけど、彼は怪我と戦うだろうし、できるだけ早く復帰するためにベストを尽くす。ただカタールワールドカップ出場に関しては、回復具合によるだろう。おそらく4週間は固定しなくてはいけないから、少し疑問が残る。またシウバについては、ハムストリングに少し違和感があるから、水曜日までにどのように回復するか見てみる必要がある」

重要な選手を3人怪我で欠くなか、ワールドカップまでにあと8試合を行わなければいけないチェルシー。ポッター監督も悩みは尽きないが、守備の要であるシウバが軽傷であることを願っていた。次戦はブレントフォード戦(2022年10月19日)。昨シーズンは、4月に4失点を許し敗れているだけに、油断は禁物だ。

 

・チェルシーは公式戦4試合連続クリーンシートで勝利。これは2016年12月以来の出来事

・ケパは7つのセーブを記録。無失点で7つのセーブを行ったのはトップキャリアで初めて

・マウントは23歳279日でリーグ戦・通算25ゴール決めた。これはエデン・アザール(23歳271日)に次いで、2番目に若い年齢で達成