「家族が罵声を浴びせられるのは決して良いことではなかった」ギルモアがノリッジでの難しかったシーズンに言及

「家族が罵声を浴びせられるのは決して良いことではなかった」ギルモアがノリッジでの難しかったシーズンに言及

「スタンドに家族がいて、罵声を浴びせられるのは決して良いことではなかった。僕はただ頭を下げていた。もちろん、それは良いことではなかったよ」

と話したのは、昨夏チェルシーからノリッジシティにシーズンローンで移籍したビリー・ギルモア。チームの不振が続いていた中で、ファンからはスケープゴートのような形で、家族までもが批判にさらされていたことを明らかにした。

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21歳のギルモアは、レンジャーズの下部組織出身。2017年にチェルシーに加入すると、2019-20シーズンにトップチーム昇格。膝の怪我で長期離脱する期間があったが、公式戦22試合に出場するなど中盤で素晴らしい活躍をしていたことは記憶に新しい。

昨シーズンは、ジョルジーニョ、エンゴロ・カンテ、マテオ・コバチッチに加え、サウール・ニゲスがアトレティコマドリードからシーズンローンで加入したこともあり、出場機会を求めて、プレミアリーグに昇格したばかりのノリッジシティへ移籍。

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しかし期待とは裏腹に、チームはシーズン開幕直後から連敗が続き、ダニエル・ファルケ監督が解任。ディーン・スミス監督が途中から指揮を執ったものの5勝7分26敗と成績が振るわず、最下位で降格してしまった。ギルモアは、

「難しいシーズンだった。ベストを尽くそうという気持ちで臨み、うまくいった試合もあれば、そうでない試合もあった。ただ、この経験は今後に活かされるはずだよ」

怪我もあり一時はチェルシーに戻る可能性もあったが、最後までチームに残ることを決断。公式戦28試合に出場するなど、批判があった中でも自身のベストパフォーマンスをファンに見せるために、ベストを尽くした。

シーズン終了後にはチェルシーに戻り、米国で行われているプレシーズンに参加。しかし、ファーストチームから離脱させることをトゥヘル監督が明かし、ソルトレイクシティに滞在しているU-23のチームで、トレーニングを行うことになった。また今シーズンの計画については、プレシーズン後に話し合いを持つ予定となっている。

チェルシーは、ギルモアとの契約を2024年夏まで延長するオプションを行使したが、今シーズンはクリスタルパレスからローンバックしたコナー・ギャラガーを中盤で起用する可能性が高い状況もあり、シーズンローンで移籍する可能性が高くなっている。そのような中、ランパード氏が監督を務めるエヴァートンが獲得に関心を示しているようだ。

身長170センチと小柄ながらもパスセンスがあり、守備の貢献度も高いギルモア。まだ21歳の若手選手。他チームで結果を残し、チェルシーでポジション争いを行う日が来ることを期待したい。