補強必須のセンターバック。チェルシーが獲得を目指している選手+その可能性は?

補強必須のセンターバック。チェルシーが獲得を目指している選手+その可能性は?

移籍市場がオープンして、約1カ月。チェルシーは、オーナーの変更による体制の変化に時間を要したため、未だに即戦力となる選手を獲得できない状態が続いている。中でも補強必須なのがセンターバック。

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アントニオ・リュディガー、アンドレアス・クリステンセンが退団したため、そのポジションは必ず獲得しなければならない状態。そこで今回は、現在獲得が噂されている選手と、その獲得の可能性をまとめた。

マタイス・デ・リフト(ユベントス)

獲得の可能性:★★★★☆

ユベントスに所属するマタイス・デ・リフトは、現在22歳。2019年夏にアヤックスからユベントスに加入。当初は適応に苦しむ時期があったが、安定感が増し、今では守備の要としてチームを支えている。昨シーズンは公式戦42試合に出場し、3ゴール・1アシストを記録。当初ユベントスは放出を望んでいなかったが、デ・リフトが移籍を希望したため、契約解除金の1億2000万ユーロ(約166億円)から、プライスダウンし移籍金8000万ユーロ(約109億円)で、放出を容認するようだ。トゥヘル監督もデ・リフトを評価しており、チェルシーは彼の獲得を最優先事項として考えてる。現在、獲得に向けて交渉を進めているが、バイエルンミュンヘンも獲得に関心を示しており、2つのクラブが争奪戦を行っている。(La Repubblica、ファブリツィオ・ロマーノ氏)

ネイサン・アケ(マンチェスターシティ)

獲得の可能性:★★★★☆

2011年にフェイエノールトからチェルシーに加入したアケだが、公式戦の出場は17試合に止まり、レンタル移籍を繰り返したのちに、ボーンマスへと移籍。当時の契約には買戻しオプションもあったが、チェルシーはそれを行使せず、2020年にはマンチェスターシティへ移籍した。しかし、怪我にも悩まされていたアケは、2シーズンで公式戦40試合と、実力を発揮できない状態となっている。トゥヘル監督は、リュディガーが抜けた左センターバックの穴を埋めるため、同ポジションができるアケを獲得リストに加えた。現在、マンチェスターシティ側との交渉を進めており、順調に話し合いが行われているようだ。(Telegraph、ファブリツィオ・ロマーノ氏)

ジュール・クンデ(セビージャ)

獲得の可能性:★★★☆☆

昨シーズンから、チェルシーが獲得を希望しているセビージャのクンデ。現在23歳の彼は、2019年夏にボルドーからセビージャに移籍。身長178センチと小柄ながらもパワーとスピードを兼ね備えたセンターバックとして高く評価されており、チェルシーのほかにもバルセロナなどが関心を示していると伝えられている。オーナーの変更などもあり、中々交渉が進んでいなかったが、チェルシーは6000万ユーロ(約83億円)を提示する予定になっており、これをセビージャ側が受け入れるかどうかが鍵になってくる。(ファブリツィオ・ロマーノ氏、Tutto Mercato Web)

【関連記事:昨夏に続き、セビージャのクンデ獲得に関心か?

プレスネル・キンペンベ(PSG)

獲得の可能性:★★☆☆☆

PSGのアカデミー出身で、現在26歳のキンペンベ。昨シーズンは公式戦41試合に出場するなど、主力として活躍している。契約は2024年夏まで残っているが、PSGとの交渉が上手くいっておらず、クラブは今夏の売却について検討を始めたようだ。トゥヘル監督ともPSGでは共に仕事をしていた時期があるため、チームに早くフィットする可能性はある。(GOAL、ファブリツィオ・ロマーノ氏)

カリドゥ・クリバリ(ナポリ)

獲得の可能性:★★☆☆☆

現在31歳のクリバリは、メスやヘンクでのプレーを経て、2014年夏にナポリに加入。フィジカルを武器にディフェンスの主軸に成長し、昨シーズンは公式戦34試合に出場していた。現在ナポリとの契約満了まで1年を切っているため、フリーでの放出を望まないナポリ側もクリバリが移籍を希望するなら、今夏に放出をすることを考えている。ただチェルシーは、マタイス・デ・リフトが獲得できなかった場合のオプションとして、彼の獲得を考えているようだ。(Sky Sport)

ローンで経験を積んでいる若手のイーサン・アンパドゥやレヴィ・コルウィルといった選手もチェルシーに在籍しており、その選手たちにもチャンスを与えてほしいところだが、デ・リフトやクンデといった大舞台で経験豊富な選手が最低でも1人は必要な状態となっている。堅守で勝ってきたイメージが強いチェルシー、その伝統を守るためにも最優先でCBの補強を進めてほしい。