新たなゴールキーパーの獲得を狙うチェルシー。ケパ放出に備えてラツィオを退団したストラコシャに注視
2022年6月10日にオープンしたプレミアリーグの夏の移籍市場。新オーナーが決まったチェルシーも様々な動きを見せているが、今夏の移籍第1号はゴールキーパーになりそうだ。
18歳のアメリカ代表GKが獲得第1号に!?
イタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、チェルシーはシカゴファイヤーに所属するガブリエル・スロニーナの獲得に近づいている。スロニーナは、現在18歳。14歳の時に同クラブとプロ契約を結び、MLSの史上最年少先発ゴールキーパー記録(17歳81日)を更新した逸材だ。身長は193センチ、ポーランドにルーツがあることからポーランド代表からも招集がかかったが、最終的にはアメリカ代表を選択した。
今シーズンは公式戦14試合に出場し、クリーンシート5、失点20という記録を残した。チェルシーは、制裁前からスロニーナの動向をチェックしていたが、制裁により交渉が滞っていた期間があり、レアルマドリードが先日正式なオファーを出していた。
しかし、そのオファーは却下され、現在はチェルシーが獲得最有力候補となっている。今は両クラブ間で契約をまとめている段階に入っており、可能な限り早く契約を結ぶことを希望している。なお移籍金は、1000万ユーロ(約14億円)の予定で、MLS史上最高額の移籍金になる可能性が高いという。
ケパ放出に備えて第2GKの確保を考えるチェルシー
またチェルシーは、今シーズンでラツィオを退団したトーマス・ストラコシャの獲得について関心を示している。ストラコシャは、現在27歳。17歳の時にラツィオの下部組織へ加入し、2017-18シーズンからラツィオの正ゴールキーパーとして定着。しかし、元スペイン代表のレイナとポジションを分け合う機会が増え、今シーズンで退団することになった。
ロマーノ氏によると、チェルシーはケパ・アリサバラガが出場機会を求めて他クラブに移籍する可能性があると考えており、その代わりとしてストラコシャの獲得に注視しているという。前出のスロニーナについては、獲得後ローンでシカゴファイアーで更なる経験を積ませる予定となっているため、もしケパがチェルシーを離れた場合、第2ゴールキーパーの確保が必要になってくる。
昨季の夏も補強第1号は、ゴールキーパーのマーカス・ベッティネッリだった。今夏もゴールキーパーの補強を進めているチェルシー。まずは将来への投資として、スロニーナを獲得することになりそうだ。
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