【チェルシー移籍の噂】ルカクの退団に備え、マンチェスターシティのジェズスを新FWとして獲得か?
昨年の夏に、チェルシーのクラブ史上最高額となる9750万ポンド(約148億)でインテルから移籍したロメル・ルカク。
プレミアリーグ優勝に向けて“最後のピース”が揃ったと言われ、加入当初はアーセナル戦、アストンビラ戦で得点を挙げるなど、チームをけん引していく存在になると考えられていた。しかし、怪我や新型コロナウイルスの陽性反応により欠場が続くと、年末には突如インテルへの未練やチェルシーでの不満を公のメディアで口にしてしまい、トゥヘル監督からも信頼を失ってしまった。
ハヴァーツが調子を上げてきたこともあり、リーグでは先発出場が徐々に減り、9750万ポンドの価値を示すことができず、公式戦15ゴール・2アシストでシーズンを終えた。そんなルカクは、チームでの起用方法や結果に納得しておらず、古巣であるインテルに再び戻ることを希望していると、Goalやガゼッタ・デロ・スポルトなどが報じている。
すでにルカクの代理人がインテル側と話し合いの場を設けており、チェルシーも活躍できなかったルカクのローンでの放出に前向きであることが分かった。
インテルは、昨夏同様に今夏も財務上の懸念を抱えており、現時点でルカクをチェルシーから完全移籍で獲得することは不可能。そこで、インテルに2100万ポンド(約35億円)のローン移籍金を求めるようだ。それに加えて、チェルシーはミラン・シュクリニアル、アレッサンドロ・バストーニ、ステファン・デ・フライ、デンゼル・ダンフリースのうち1人の獲得を希望している。
また、チェルシーはルカクが離れた場合に備え、フォワードの獲得についても動きを見せ始めている。候補に挙がっているのは、マンチェスターシティに所属するガブリエル・ジェズスとラヒーム・スターリング。彼らは来年の夏で契約が満了になるため、今夏に他クラブへ移籍する可能性が高くなっている。そしてマンチェスターシティは、ドルトムントからアーリング・ハーランドを獲得した経緯もあり、出場機会を求めてチームを出ていくことを考えているようだ。
両選手ともに獲得が検討される中、具体的に話が進んでいるのがジェズス。彼を獲得するためには、移籍金4300万ポンド(約72億円)が必要になると報じられているが、チェルシーは既に正式なオファーを出すための検討に入っている。
ジェズスは今シーズン公式戦41試合に出場し、13ゴール・12アシストを記録。センターフォワードに加えて、左右ウイングのポジションもこなせるため、ハヴァーツと併用して起用することも問題ない。
またチェルシーには、アルマンド・ブロヤという若手もいる。今シーズンはサウサンプトンにローンで移籍し、センターフォワードとして公式戦38試合に出場。9ゴール・1アシストを記録するなど、今後の活躍が期待される20歳の選手だ。
ウイングのポジションでも活躍ができるハヴァーツ、ジェズスに加えて、ブロヤがメンバー入りすれば、ルカクが抜けても攻撃のバリエーションとしては問題ないと感じる。
金銭面+トレード要員の問題が解決された場合、ルカクはわずか1シーズンでチェルシーを退団することになってしまう。しかし、チェルシーに残留してもトゥヘル監督が“絶対的エース”として起用する可能性が少ないのは事実。新オーナー・ベーリー氏が獲得する第1号の選手がジェズスになるのか。注目が集まる。
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