サウールがチェルシー退団を発表。新たな挑戦で得られたものは?
昨年夏の移籍市場で、アトレティコマドリードから買い取りオプション付きのシーズンローンでチェルシーに加入したサウール・ニゲス。
当初は、エンゴロ・カンテ、ジョルジーニョ、マテオ・コバチッチの3選手が務めるセントラルミッドフィルダーのポジションを補強するために獲得したが、フィットすることができず、そのポジションをルベン・ロフタスチークに奪われてしまった。
それでもトゥヘル監督は彼の可能性を信じ、左サイドでの起用を試みたものの、そこでもレギュラーの座を奪う活躍はできず、公式戦は23試合の出場に止まり、ゴールも1つを記録しただけとなった。
そして、サウールが自身のSNSを通じて、スペインに戻ることを発表した。
「この冒険の中での僕の気持ちを伝えたい。良い始まりでは、まったくなかった。長期間地元(スペイン)にいた後、すべてを変えることは簡単ではなかったんだ…。でも、少しずつ良くなっていった。人生のすべては成長や学ぶためのもので、これこそ僕がこの冒険から得たものなんだ。我が家のように感じるために、細かなことまですべてに気遣ってくれたクラブ、スタッフ全員に感謝したい。そして、チームメイトにもありがとうと伝えたい。彼らのおかげで僕はくじけなかった。継続してチームをサポートできるように、日々ポジティブな生活を送れるように僕を助けてくれた。ありがとう」
と英語で想いを綴った。サウール本人は、出番が少なかったシーズン中にも『文化への順応や言語の習得などサッカーだけでなく、今後の人生の成長に繋がる挑戦になっている』と、チェルシーやロンドンでの日々が貴重な財産になっていると話していた。
プレーでの貢献は少なかったかもしれないが、精神的にも肉体的にもチームの一員という意識を持ち、ピッチ外では常に選手を鼓舞していたサウール。最後まで腐らなかったその姿勢は、トゥヘル監督やチームメイト、スタッフ、そしてサポーターの心にも響いていた。
残念ながら、チェルシーでの挑戦は終わりとなったが、スペインでは成長したサウールのプレーが見られるはず。まだ27歳、今後のさらなる活躍を期待したい。
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