シーズン最終盤になっても出場機会が無いサウール。その去就についてトゥヘル監督が説明

シーズン最終盤になっても出場機会が無いサウール。その去就についてトゥヘル監督が説明

2021年夏、長年在籍したアトレティコマドリードを離れ、チェルシーにシーズンローンで移籍中のサウール・ニゲス。ここまで公式戦21試合に出場し、1ゴール、0アシスト。プレミアリーグでは7試合連続で出場機会が無く、シーズン最終盤になっても厳しい状況から抜け出せていない。

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トゥヘル監督は、サウールの去就について話しをした。

「シーズン終了後に話し合うことになるだろう。彼がこの状況に対して幸せでないことは確だが、それでも彼はポジティブで、あまりプレーしないグループのトレーニングの質に気を配ってくれている。ドレッシングルームやグループ内の競争力を維持する雰囲気にとっても大きな意味があるんだ。彼にとってはあまり良いニュースはないが、精神的にも肉体的にもチームの一員という意識を持ち続けなければならない。これは、彼にとって簡単なことではないが、それを果たしてくれているし、それについてみんな彼に感謝している。まだチャンピオンズリーグの出場権や最高の結果を求めて戦わなければならないし、カップ戦の決勝戦も残っている」

と厳しい状況の中でもチームの一員として、競争力を維持する役割を十分にこなしていることを強調した。

サウール本人は、文化への順応や言語の習得などサッカーだけでなく、今後の人生の成長に繋がる挑戦になっていると話しており、チェルシーでの生活を満喫しているようだが、この状態のままでは、母国スペインに帰る可能性が非常に高い。

チェルシーは、ミッドフィルダーのポジションに多くの有望な若手選手いる。例えば、クリスタルパレスにローン中のコナー・ギャラガー。彼は今シーズン、ここまで公式戦35試合に出場し、8ゴール、5アシストを記録。イングランド代表にも選出されるなど、急成長している。

その他にもノリッジシティにローン中のビリー・ギルモアも戻ってくるため、中央2枚のポジションをジョルジーニョ、カンテ、ロフタスチーク、コバチッチ、ギャラガー、ギルモアの6人で争うことが予想される。加えて、新オーナーが正式に決定すれば補強も可能になるため、同ポジションのデクラン・ライス(ウエストハムU)やオーレリアン・チュアメニ(モナコ)などを獲得するという噂も出ている。

上記のラインアップを見ても分かるように、サウールが来シーズンチェルシーに残ることは難しく、買い取りオプションの金額も3400万ポンド(約55億円)と決して安いわけではないため、チェルシーが支払う可能性も低そうだ。

今シーズンはFAカップ決勝を含め、残り5試合。サウールは、出番の無いままシーズンを終えることになってしまうのか。それともアピールするチャンスを貰うことができるのか。どちらにせよ厳しい状況であることには間違いない。